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色、いろいろ。〜伝統ある和の色彩が好き。〜

こんにちは。桜小路いをりです。

先日投稿した記事で、「私へのご質問やリクエストがありましたら教えてください……!」と呼びかけさせていただいたところ、えだまめさんから、こんなコメントをいただきました。

「くすみカラー」や「パステルカラー」などがお好きとのことですが、好きな色の記事を読んでみたいです。

まずは、えだまめさん、素敵なリクエストをありがとうございます!

「好きな色」にフォーカスを当てた記事、思いついたことがなかったのでとても新鮮です。ぜひ最後までお付き合いください。

私は、そもそも「色彩」がものすごく好きです。

この世には果てしない数の色が存在していて、どこを見ても必ず「色」に溢れてる……そう考えるだけで、無性にワクワクします。

その中でも、特に好きなのは、ふわっと柔らかい印象のパステルカラーや、グレーを一滴混ぜたようなくすみ系の色。

いちばん好きなのはピンク系統です。「桜小路」という名前も、桜の花はもちろん、「桜色」が好きだから、この苗字にしました。(ちなみに桜餅も好きです。)

パーソナルカラーが「ブルーベース夏」タイプだからというのもありますが、コスメやお洋服も、必然的に淡いピンクやアイスブルーが多くなっていたり。
そういえば、パーソナルカラー診断が流行り始めてから、「色彩」により敏感になった気がします。

そもそも、私が「色彩」に惹かれるようになったきっかけは、「色辞典」という色鉛筆でした。

3セット全部持っているくらい、好きな色鉛筆。

色のバリエーションもさることながら、一色一色に「蒲公英」とか「美女桜」とか、素敵な名前がついているんです。
それを眺めているうちに、「色彩」についてもっと知りたいと思うようになり、辿り着いたのが、「和の伝統色」の奥深い世界でした。

いつもお世話になっているのは、このサイトです。

平安時代から使われていた伝統色から、舶来の色まで。

微妙な色の差で分けられた、数え切れないほどの色があって、そのどれもに歴史があって。

その壮大なロマンに魅了されて、自分の小説でも時折、昔ながらの色をちらつかせたりしています。

好きな色は、やっぱりピンク系統の淡い色彩であることに変わりはないのですが。

たとえば「撫子色」とか「桜色」とか「薄桜」とか、ぴたっと「この色」と言い当てるように和の色彩を表す言葉にも、とても心惹かれます。

どれも「パステルカラーのピンク」で通じそうなものですが、お花の名前が冠されていることで、よりドラマチックに感じられるような。

ちなみに、「桜色」を除いていちばん好きなのは「御所染」という色です。

寛永年間に広まった色だそうで、上品な印象のくすみカラーのピンク。

ちょっと背伸びをしたい年頃の女の子にも、上品な年輩の方にも似合いそうな、いい意味で人を選ばない柔らかさが好きです。

そういえば、以前、母と一緒にお着物屋さんに行ったときに店員さんが教えてくださったのですが、「着物は、彩度がすごく高い色ではあまり作らない」そうです。というのも、「長く着るためには、年齢によって着られなくなるような華やかすぎるものではいけないから」だとか。

若い頃は似合ったのに……ということが寂しいことがあまり起こらないように、鮮やか過ぎる色を広範囲に使った着物は(色無地だったり小紋など、着る人の年齢を選ばない種類の着物では特に)作らないそうです。

年輪を重ねてきた人にも優しく寄り添い、その美しさを引き立てているところも、私が和の伝統色が好きな所以なのかな……なんて感じたりしています。

これからも、奥深い「色彩」の世界を、ゆるゆるとたゆたっていきたいです。

最後になりましたが、改めましてえだまめさん、素敵なリクエストをありがとうございます!

微力ながら、私が大共感したえだまめさんの記事のリンクを貼らせていただきます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
記事のリクエストやご質問などありましたら、いつでもお待ちしています。

今回お借りした見出し画像は、ふわっと柔らかな桜の写真です。優しい色合いが素敵で、即決でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。