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桜色の本棚

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私が出会った素敵な本のこと、読書のことを綴った記事をまとめました。読者の方と本との橋渡しができたら嬉しいです。
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2023年3月の記事一覧

ヨルシカと読んだ『アルジャーノンに花束を』

こんにちは。桜小路いをりです。 先日、ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』を読み終えました。 長年愛され続けている、不朽の名作としても名高い本作。 今まで、なかなか読む一歩を踏み出せなかったのですが、このたび、ようやく読了することができました。 そのきっかけのひとつが、ヨルシカの「アルジャーノン」という楽曲です。 実は、あらすじや結末はもともと知っていたのですが、きちんと読むのは、これが初めてでした。 『アルジャーノンに花束を』は、幼児ほどの知能しかもってい

「見えないこと」を見つめ直す。〜『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』〜

こんにちは。桜小路いをりです。 小学生の頃、こんな活動がありました。 クラスメイトとペアを組んで、一方がアイマスクやタオルで目隠しをして、もう一方にサポートしてもらいながら廊下を歩いたり、階段を昇り降りしたりする。 そして、サポートする側、される側それぞれの視点を経験して、その中で、「目の見えないひと」への理解を深めよう、というものだった気がします。 どんな子とペアを組んだのか、その活動の後で宿題になった感想文に何を書いたのか、私は、もう覚えていません。 でも、その

私の人生の「地図」を描く本たち。~読書遍歴~

こんにちは。桜小路いをりです。 先日の記事に引き続き、今回も私の読書遍歴の記事です。 今回は、一般文芸作品など、児童書ではない作品を、これまでハマった作家さんを軸にたくさんご紹介していきます。 語りたい作品、作家さんが多すぎて、好きな作家さんすら全員書き切れていないのですが……それでも、精一杯「好き!」が伝わるように綴っていきます。 ぜひ最後までお付き合いください。 東野圭吾作品 私が、「読書」というものに取り憑かれたきっかけ、それが、東野圭吾作品でした。 いち