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嵐のいない2021年。あけましておめでとうございます。

少し遅くなりましたが、2021年あけましておめでとうございます。

2020年はコロナで明け暮れた一年だった。私の働いているクリニックのデイケアで年末にちょっとしたコロナ騒動が起きて、ただでさえ5日間しかないお正月休みが4日に減ってしまったという最悪な年末だった。というのも、コロナが陽性だと判明した利用者様が熱発した3日前に当院のデイケアを利用していたということが分かり、テンパった院長は年末年始の休みを前倒ししてデイケアを休業すると言い出したのだ。

保健所の指導では2日前に遡って指導をするということで、特に対応はなかった、=営業しても問題ないということだが、心配性の院長は「明日からデイケアを休業する!!」と言い出したのだ。と同時に我先に自分だけPCR検査を受けにいった(その利用者さんとの接触は全くない)。そのことは置いておいて、私たちはとにかく利用者さんに今回の経緯の説明と2日間休業をして年末年始の休みに入ることを伝えなければならない。怒涛の電話をするという、理学療法士とは何の関係もない、コールセンターのような一番苦手な仕事が急遽舞い込んできたんのである。

もう一度言うが、保健所は特に問題ないと言っているのだが、ビビった院長が休業すると言っている。

全ての利用者さん(もしくは家族)に今回の経緯を電話で説明したが、実にいろんな人がいるということを改めて感じた。

自分の感染を心配して悲鳴を上げる人、よく分からないから息子に電話を代わる人、怒り出す人、私たちの体調を気遣ってくれる人、人ごとのように笑っている人。

電話はその向こうにいる人の表情や感情が見えないから本当に苦手だ。いつも対面で接する仕事をしている私は通常業務の100万倍疲れた。

結局職員もPCRを受け、(保健所は問題ないと言っているので自費で2万円)結果が分かったのは次の日。全員陰性だったので正月明けに予定通り営業をすると、これまた利用者さんに電話をしなければならない。

そこでも様々な人が垣間見えた。職員の陰性を安心して労ってくれた人、ぶっきらぼうに事実のみ受け止めた人、まだ不安が残りしばらくリハビリには行かないと言った人。本当に大丈夫かと検査を迫ってくる人(保健所の判断では濃厚接触者はいないので検査の必要性のある人はいない)。

何も誰も悪くないのにこんなとこで苦手な人や好感が持てる人やらを感じてしまったのは本当に不本意なのだが、コロナが広がることもなく、何はともあれやっと大晦日に本当の休みに入ることができた。

コロナ騒動で忘れかけていた。そうだ、今日であたいが21年間愛した嵐が休業に入るのだったと、購入してあったライブ配信の準備をする。始まった瞬間、5人揃って巨大なミラーボールの中でワイルドアットハートを歌っている映像を見て胸に込み上げるものがあった。もちろん嵐とは友達ではないので直接的な思い出はない。しかし、嵐の曲と共に蘇ってきたのはその時遊んでいた友達との記憶、旅先の風景、恋した人との思い出だった。ああ、こんなに沢山の嵐の曲とともに人生を歩んでいたのかと改めて思う。きっと私と同じ感覚になっている人がたくさんいたようで、私の携帯は珍しく懐かしい友達からのLINEが鳴り響いていた。その人の人生に私がいたのかと思うととても嬉しくてそこでまた涙が出た。私がその人の人生のキャストに少し登場できた、お正月になって私のことを少し思ってくれたのだと思うだけで何とも言えない嬉しい気持ちになる。

そして2021年が始まった。何となく嵐5人が揃った姿が見られない世の中は寂しい。きっと大野くんを始めメンバーは、同世代の私たちがやってきたことが忙しすぎて出来なかったことをやっていくのだろうし、アイドルも在り方も「その人の人生を大切にする」という部分で随分令和になって変わってきたのだと嬉しく思う。今頃松潤は何してるんだろ…とふと元彼を思い出すように考えたりする、もうすぐ40歳になるBBA。

所業無業の響きありということをつくづく感じた2020年でした。2021年は変化に対応し、とにかく楽しく暮らせたら…と思う。今年もよろしくお願いします。

読んでいただけるだけで感謝感激雨嵐です!! いただいたサポートで飲みに行きます!嘘です!いただいたサポートで新たな体験・勉強をし、それを漫画エッセイにて還元させていただけたら…と思っています。