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架空書籍 未来書籍(更新日2022年10月16日)

カンブリアナイトからカンブリアライジングへ

未来が見たい方向に進むものだとしたら、できるだけ望ましい未来、もしくは望ましい未来の影としての反転イメージを書いてみたいと思います。

カンブリアナイトには、現代の先端的な活動が集まってきます。昨日と違う明日をつくろうとする今日の動き。社会にちりばめられた次の時代の萌芽、その事業の種や基礎研究などを、カジュアルに触れる場としてのカンブリアナイト。そこと併走するように、未来の生活をフィクションとして描く「カンブリアライジング」。フィクションをノンフィクションにするのが実事業だとするならば、まずフィクションを描くことが大切で。しかも、なりたくない未来ではなく、なりたい未来を描くことが大切だと信じています。

架空書籍、未来書籍として、未だ到来していない社会の姿を、自由に描いてみたいと思います。書籍イメージは、AI( https://www.wombo.art/ )による自動画像生成されたものを用いています。

架空書籍 未来書籍

2120年の風景に見える

『2120年の風景に見える』(2020年)
2020年に描かれた100年後の風景。こどもから研究者まで、様々な人々が100年後を想像し、ビジュアル化。 #架空書籍 #未来書籍

キッチンデータ論

『キッチンデータ論』(2025)
データの取得・分析・介入というカンブリアサイクルを軸に、世界各地で生まれている様々な事例とともに、キッチンの未来像を俯瞰する。 #架空書籍 #未来書籍

沈黙の世界

『沈黙の世界』(2027)
遺伝子編集により石油分解菌の能力を劇的に高め環境保全に一石を投じたTRM社など気鋭のベンチャーら23社。薄氷が照り返す輝ける未来と、反射の背後に広がる底無しの未来。危機に瀕した世界へインパクトをもたらす活動の数々。その影響を検証する。 #架空書籍 #未来書籍

到来するバイオフィリック時代

『到来するバイオフィリック時代』(2028)
ロックダウン下の都市部に野生動物が帰ってきた。都市生活者の自然同居欲求を嘲笑うかのように。押し寄せる自然、侵食される制御、崩壊する管理、消えゆく都市幻想。自然を支配し安全を求めた時代の終焉か。新時代の予兆を読み解く一冊。 #架空書籍 #未来書籍

ウィルスと暮らし

『ウイルスと暮らし』(2028)
創薬研究所に勤めるアセクシュアルな主人公は、静かで穏やかな日々を過ごしてきた。しかし、その研究所がウイルス漏洩の疑いをかけられたことから、その日常が大きく変貌していく。性的多様性をテーマにしたSF小説。 #架空書籍 #未来書籍

『アスリート都市論』(2028)
身体運動に習熟した人々から見た街のあり方を語る。21世紀初頭に生まれた「野生への回帰」にも通ずる、新たな都市のあり方を考える一冊。マイクロ都市論の入門書としても最適の一冊。 #架空書籍 #未来書籍

『MV_未来のプロトタイピング』(2028)
新生活を実現する価値観と技術。社会実装の極小実験場としての小規模コミュニティ。社会の辺境としての位置づけからマージナルヴィレッジと呼ばれた。その概念から具体的な体験談まで、賛成派と反対派の人々へ幅広く取材し解説した一冊。 #架空書籍 #未来書籍

音楽と科学ライフ

『音楽と科学ライフ』(2029)
音楽は耳にとっての快楽ノイズ。音楽が脳に与える影響を積極的に活用するための一般科学書。鼓膜をゆさぶる振動がもたらす快楽の源泉を探る。これを読んだら、音楽なしでは生活できなくなる。 #架空書籍 #未来書籍

価格とサル

『価格とサル』(2029)
バナナに含まれる成分からつくられたスマートピルをめぐる陰謀渦巻くSF小説。ポスト資本主義社会を標榜する活動家たちと、グローバリゼーションにとりこまれた多くの人々との軋轢がリアルに描かれている。 #架空書籍 #未来書籍

『サンドイッチと人工知能』(2029)
「構造を恐れる社会。導く落とし穴に落ちる解放者。学光者が丹念に挑むかに見える。足元に霧を重ね、見通す者ゆえに取材者が遠のく。未来は瞬く間だ」謎めいた後書きの解釈をめぐって、マニアが議論を重ねた。著者=人工知能説も根深い小説。 #架空書籍 #未来書籍

『文様思考』(2029)
個は、群を経由して、律に至る。律と個の関係性が、社会と個人との関係性に還元。影が顕す。ソレイユ、影の放射。シンプルな個からの律で多様な形態。個に多様性で、重層化された多様化。図と地の反転性。凝集と拡散の相似形。21世紀的アーティストの軌跡。 #架空書籍 #未来書籍

『武器としての解剖学』(2030)
医術の進歩により、数多の病を克服した人類。一方、一般の人は身体構造について、驚くほど無知である。PHRの敷衍した時代だからこそ、生きるための武器として、解剖学という知を手にしよう。自分のCTデータをもとに臨床解剖を学べる特典付き。 #架空書籍 #未来書籍

サバイバル形態学

『サバイバル形態学』(2030)
生物の構造と形態に関する生物学の一分野である形態学。その手法を用いて、メタネイチャー時代における、マイクロドローンが自然に溶け込み活動しつづけるためのデザイン思想を解説する。 #架空書籍 #未来書籍

『都市と人工知能』(2030)
■■により日常が自然災害と隣り合わせだと知った我々。自然を制御し、生命の自由さを守るための砦としての都市。都市機能を向上するための人工知能活用の展望を描く一冊。絶対安全都市幻想がもたらす自己責任社会への危険性についても触れている。 #架空書籍 #未来書籍

『食料イノベーション』(2030)
食農テック10年の変遷。世界の農業従事者の経済的自立支援事業、革新的物流事業、代替食材生産、衛星データと土壌解析、漁業の自動化と放牧化、食事を楽しむ機会創出など各種取り組み。世界各地の事例を訪問調査し、全貌を俯瞰する羅針盤的一冊 #架空書籍 #未来書籍

『夜のお弁当』(2031)
食物を噛み砕き、飲込み食道へ送る。加齢により、一連の機能が低下する摂食嚥下障害。見た目や風味を変化させずに、食物を柔らかくする技術により、劇的な変化を遂げた介護食や離乳食。一方、柔らかさを求める風潮が、顎の発達に影響しつつある。 #架空書籍 #未来書籍

『最恐の霧』(2031)
人は未来を見通すことはできず、それゆえ落とし穴に落ちる。遠くを見る者と足元を見る者。挑む者と恐る者。霧の中で導くかのように瞬く光。構造的弱者の解放を目指す社会学者が世界をめぐり、丹念に取材を重ねた良書。 #架空書籍 #未来書籍

『住まいのごとく』(2033)
「住む」とは、場所を定めた生活、と辞書などに定義される。しかし、偏見なき視点で捉え直すと、その意味が変わる。「住む」ことなく「住むかのように場所に関わる」こと。その流動的感覚を体現する住居システムの考察。「住む」とは何かを問う一冊。 #架空書籍 #未来書籍

アルパインクライミングの春

『アルパインクライミングの春』(2033)
過酷な登山に挑む主人公が雪氷に覆われた岩壁登攀中に遭遇した、奇妙な事件。錯綜する記憶が主人公と読者を幻想へと誘う。主人公はjobaticalやeverestを活用し、岩壁のある国で生活するという当世的生き方が描かれている。 #架空書籍 #未来書籍

『世界で生きる グレイトエンプティライフ』(2034)
身ひとつで生きる現代のノマドライフ。生体認証によって、個人を証明するものすら持たずに生きていける。保有することなく、生きる。背負うもののない、束縛するもののない、身軽な生き方を模索する若者たちの姿。 #架空書籍 #未来書籍

『クリエイティブとメイキング』(2035
ジェネラティブデザインによって生み出された様々な事物。それは、プロダクトのみにとどまらず、サービスや社会システムなど、無形の仕組みのデザインにまで及んだ。サービスデザイン、コミュニケーションデザインにいたるまで活用されるようになった現代。あらためて、その価値を考える。 #架空書籍 #未来書籍

『こどもという知性』(2035)
こども状態がもたらす知性の形について、様々な実験とインタビューに基づきまとめられた一冊。長寿社会において、こども状態に自分を切り替えられることの意味を探る。 #架空書籍 #未来書籍

『農業の再魔術化』(2035)
資本主義と科学思考により追求された効率化時代の行き詰まり。太陽と地球により育まれる植物との関係性を、足知、ペイフォワード、オートメイテッドサイエンス、メタネイチャーなどの新たな自然観で捉え直す。それは新時代か旧世界か。現代人必読の書。 #架空書籍 #未来書籍

『ソーシャル・アニマル・コミュニケーション 死者との対話事例集』(2037)
社会的動物である我々は、身近な者との関わりの喪失に心を痛める。デジタルツイン、メタバース、VR技術などによる死者のアバターとの対話がもたらす影響について、世界各地での実践と研究をまとめた一冊 #架空書籍 #未来書籍

『動きの科学』(2037)
動くということは生命の本質のひとつでもある。動きは変化である。変化せずに生き残ることは難しい。細胞レベルの動きから、身体機能としての動き、関係性の変化から、社会全体の動きまで、さまざまな動きを同一地平で語ることで見えてくる世界観。 #架空書籍 #未来書籍

『文脈世界』(2041)
世界各地の偽書をめぐる虚実の物語。七人の記憶が錯綜し、過去と未来が絡み合い、歴史の闇に隠された一冊の書物の成立に迫る。アニメ化されアジアを中心に熱狂的ファンを生み、実空間での来訪、オンライン閲覧、メタバース内建築活動など広がり、話題となった。 #架空書籍 #未来書籍

『宇宙時代の医療機器革命』(2042)
宇宙時代の到来により、医療制度の時代的不適合が指摘され、抜本的改革の議論が進む。その議論を理解するための歴史的背景を含めた前提知識と、旧来の医療制度の棚卸し、新たな世界観で見直すための議論のポイントについて事例とともに解説する。 #架空書籍 #未来書籍

『生命が風景に見える』(2045)
バイオテクノロジーと家族観。性の壁や年齢の溝を超えて次世代を産み育てる可能性と、旧来型家族という共同体に対する社会制度的変化について、感情を交えず事実を客観的に記述する著者は、気鋭の遺伝子工学研究者であり世界的バイオアーティスト。 #架空書籍 #未来書籍

『記憶革命』(2045)
記憶を改変するテクノロジーが、人々の悩みをかき消す。その夢の技術は、多くの事件を生み出した。筆者は、綿密な取材にもとづき、それらの事件の背後にある闇に近づいていく。メタフィクション小説。 #架空書籍 #未来書籍

『脳のなかの歴史』(2047)
黎明期に世界を襲った■■に対応すべく制定された国際法により世界標準のミラーワールドが実現。我々は距離と時間を操作できる世界を入手。それは可能性を検証するパラレルワールド生成装置だ。未来と過去を行き来する日常がもたらす新世界を考える。 #架空書籍 #未来書籍

『生命奇想建築』(2048)
人体という構造物を建築に見立てて改変しようとする人々。多くの微生物や細菌などとの共生環境をデザインしようとする試みは、人間拡張技術との連携により現実味を増した。未完に終わった天才的な妄想の数々を図説する。 #架空書籍 #未来書籍

『カフカになれなかった男』(2050)
MV運動に傾倒するKは、保守的な両親との軋轢に悩みつつ、信ずる道を静かに歩む。各地のMVが集うイベントで、プラハに住むバイオアーティストSとの出会いが、Kの日常を揺さぶる。人体改造に傾倒していくKの行く末に開かれる新たな地平とは #架空書籍 #未来書籍

『緑を支えてきた奇妙な生き物』(2050)
マイクロドローンによる生態系維持システムのインフラ化が進む現代の人工昆虫図鑑。奇妙な形状の小型のムシが蠢くメタネイチャーという世界を網羅する。新しい時代の自然博物誌。 #架空書籍 #未来書籍

『あしたを超える』(2051)
こどもたちのアイディアが社会を変えた。世界各地の様々な事例から、現在と未来を生きるこどもたちが社会にもたらす影響力を見る。21世紀初頭に世界に展開されたVIVITA運動に根を持つ、世界的なムーブメントを一望する。 #架空書籍 #未来書籍

『キッチンの衝突』(2059)
夜中にキッチンで巻き起こるナノマシンたちの攻防を描くSFコメディ漫画。有機物に満ちたキッチンは、腐敗と発酵による細菌の巣窟であり、ナノマシンの管理によりナノレベルでの衛生環境が保たれている。現代版靴屋の妖精。 #架空書籍 #未来書籍

『性学HACK』(2060)
コミュニケーションの形の変化として2020年のパンデミックが及ぼした影響を無視できない。触れ合いを禁忌する姿勢は、性に対する受動的な姿勢を加速させ、生殖行為そのものの形を大きく変えた。これは社会変革の大きな契機とも考えられる。 #架空書籍 #未来書籍

『人として産まれて』(2068)
性行為からの妊娠出産という自然の営みは、すでに過去のものとなった。より安心安全な妊娠と出産の時代に入った現代。前時代的と言われる自然分娩によって生まれた最後の世代へのインタビューをまとめた。人の誕生のかたちを、改めて考える一冊。 #架空書籍 #未来書籍

『ノンバーバルの時代』(2070)
メタバース内コミュニケーションにおいて重要な非言語コミュニケーション。その印象を左右するファッションおよびアバターの姿。肉体から自由になったにも関わらず、見た目の印象に囚われ続けてしまう私たち。現代スキンのルーツを読み解く一冊。 #架空書籍 #未来書籍

『記憶の器』(2071)
記憶の外在化と、自己同一性のゆらぎについて、気鋭の心理学者が語る。テクノロジーで、人はどこまで自由になれるのか。テレプレゼンスによる肉体貸与と短期間の記憶喪失に伴う解放感。その自由さは、自己の境界さえも取り払おうとしている。 #架空書籍 #未来書籍

『ナノマシンと医療』(2072)
医用ナノマシン市場を俯瞰する。妊娠出産から成長の各段階における支援、怪我や病気の予防、老化に対する措置など、人生を通じて切り離せないものとなった。一方、パフォーマンス向上活用について、かつてのスマートピル同様の議論あることも興味深い。 #架空書籍 #未来書籍

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