ニュージーなクリスマス:家族のみ編
真っ赤なお鼻のぉ~
トナカイさんはぁ~
純粋だったのか、小さな頃から欲が強かったのか
「いい子にしていないとサンタさんが来ない」を信じていた私は12月になるとお空に向かってクリスマスソングを歌っていました。
ーー私はいい子だよ。ほらっ、サンタさんのために歌を歌っている。だからプレゼント絶対に届けてね。絶対にねっ!
それも懐かしい思い出です。
クリスマスが近づくと無意識にそれを楽しみにしてしまう(なんの予定がなくとも)のは私だけでしょうか。
クリスチャンではない日本人でさえそうなのだからキリスト文化根付く国ではなおさらのことでしょう。フィリピンでは9月下旬からモールなどで飾り付けが始まるといいます。どれほど楽しみにしているからそれだけで伝わりますね。
さて以前、「#もしも叶うなら」で散々文句を書かせていただいたニュージーランド行き。
実は進展がありまして2月下旬に航空チケットを購入しました。というもの5回も抽選に落ちた隔離ホテルが2月14日以降利用が不要となりまして各自の滞在先で待機出来ることになりました。私たちの場合は夫(キウイ=ニュージーランド人)の両親の家で14日間静かにしていれば晴れて自由の身。
いぇーいっ、ホテル費用の負担がなくなった!
ホテル予約がなくなったので、やっと自由にチケットを取れることになったのです。まだまだ外国人の入国には制限がありますが、とりあえずパーマネントビザを持つ身ですので、自国民である夫共に久々にニュージーランドの地に降り、両親に会えそうです。オミクロン、新変異株が悪ささえしなければ・・・。
ということで今回はニュージーランドのクリスマスについてお話ししたいと思います。
夫の祖先はヨーロッパの地からニュージーランドにきた移民。そのためクリスマスは年で一番のビックイベント。家族との団らんイベントであり、決してカップルのためのイベントではございません。
12月になると町やモールはクリスマスムード一色となり、両親のみが住む家にも、簡単ながら卓上ツリーがリビングに並べられ、どこからともなく届いたたくさんのクリスマスカードがテレビ下の収納スペースに並べられます。
家族だけで祝ったり、友人とセカンドハウスに集まりお祝いしたり、また人のお家にお邪魔したり様々なクリスマスを体験させてもらっていますが、今回は我が義理家族の家族だけのクリスマスをご紹介。子も大きくなり小さい子がいないため、大人家族だけとなるとシンプルではありますがママの気合は見られます。
24日は普通の食事、25日朝から「メリークリスマスっ!」と挨拶が交わされ、準備開始、メインはランチです。
日本ではケンタッキー・フライド・チキンとショートケーキがメインミールとなりますが、ニュージーランド式ではローストハム。パイナップルとクローブが表面にぶっ刺され、焼き上げられます。そこに緑野菜と茹でたグリーンピース、そしてロースト芋にトウモロコシが添えられ、スパークリングワイン、ホワイトワインで乾杯っ!
途中、クラッカーが配られ、隣の人と引っ張ると小さなバッチなどのアイテムと共に紙で出来た王冠が出てきます。これを皆で被って、「キングとクィーン」を味わいます。
初めての時はびっくり。恥ずかしくて被りたくなかったのですが、その頃は生きていたおじいちゃんも20代前半で粋がっていた弟も皆が被るので「あっ」と自分も慌てて被ったのを覚えています。今では“当たり前”に被れます。
食後のデザートとして甘さ抜群の品々が並びます。さすが世界第三位の砂糖個人消費が高い国っ!と甘いのが苦手な私は絶句する。
そしてプレゼント交換。プレゼントはメインとなるスタンドツリーの下に置かれます。しかし、このプレゼントが寂しい。気合いを入れて良いものを用意しても同じようなものは期待できないと痛感したので、こちらもある程度の手抜きが必要となります(ちなみにここに友人が加われば話は別)。後、みんなでボードゲームを楽しみ酔い覚めのお昼寝タイム。
夜は既に通常ムード。
翌日はボクシングセールといって、クリスマスの売れ残りが叩き売りされます。飾りつけは年明けまでキープされ、気づくとなくなっているかな。
クリスマスが家族の時間なら年末年始は友人との時間、皆、それぞれのイベントに参加し、用事がなければ家でスペシャル番組を見て、12時前には寝てしまうことも。1日に至っては年末休暇ではあるものの普通の休日といったところでしょうか。日本と同じく4日は会社が始まることが多いようです。
今もちゃんとクリスマスに心が浮かれています。
今年も昨年と同様、クリスマスは日本。昨年はコロナのこともあり夫とちょっとした食事を用意して、ワインで静かに祝いました。
今年はどうなるかな。
来年こそはまたニュージーランドで家族と一緒に過ごしたいな。
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