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同じテーマの発表を別の場でするときのアレンジあれこれ

診断士は研究会やセミナー、イベントなどでの発表をよくしていますが、同じテーマについて別の場面で話すこともあります。

たとえば、あるセミナーで「企業内診断士の副業」について発表して、参加者から「私の研究会でも今度、今日のこのお話をしてくれませんか?」と声をかけていただくような。
そういうケースでは、プレゼン資料は基本的には同じものを使うのですが、発表する場によってはいくらかアレンジを加えます。

今回は、自分がしているアレンジをまとめてみました。

■発表時間

元の発表と持ち時間が変わる場合は、それに合わせて資料の調整を行います。
多少の時間の増減であれば、話し方・内容をアレンジするだけでも大丈夫ですが、それ以上となるとプレゼン資料の追加やカットなどしています。

■フォーカスする要点

同じテーマでの発表であっても、発表形式や参加者の期待するポイントによって、話す内容や資料の焦点・バランスを変えることがあります。

たとえば「自身の診断士の活動」について発表で、スピーカーが自分ひとりの場合は「世間一般的な中小企業診断士の活動」を多めに話しますが、発表者の診断士が複数いる場合は「私自身のしている診断士活動」の方のボリュームを上げる、といった具合です。

■用語についての注釈・言い換え

聞いてもらう参加者の背景や、テーマについての理解度によっては、発表の中で使われている用語がわかりづらい場合もありますので、注釈を入れたり、わかりやすい言葉に置き換えたりします。

■トーン&マナーの調整

プレゼン資料のトーン&マナー(デザインやメッセージなどの一貫性、統一感)を、発表の場にあったものに調整します。

具体的には、レイアウトや色使い、フォント、写真や挿絵、語調などが対象で、場の雰囲気のカタさ/柔らかさや、印象付けたい気分(真面目、楽しい、びっくり、等々)など、必要に応じて変えています。

ちなみにこの調整に手間をかけなくていいよう、最近はプレゼン資料もなるべくシンプル・装飾控え目にするようになりました。

■オープンにする/しない情報のチェック

発表をする研究会やセミナーが、どの程度オープンなものかによって、出す内容を調整することもあります。

内輪・少人数の集まりでしたら、ある程度オフレコな情報についても話せますが、自由参加・大人数のイベントなどですと、支障のないよう表現を変えたりします。

なお、現地開催かオンライン開催かも重要で、オンラインの場合は発表資料が画面キャプチャーされ、一人歩きする可能性もあるので、特に気を使います。

■古いデータの更新

最初に発表したタイミングから、しばらく時間が経っている場合は、適宜更新もします。たとえば統計データなどは新しいバージョンのものが出ていればそれに差換えます。

また当時はブームだったビジネストレンド用語なども、ちょっと昔を感じさせるようだと消したり言い換えたりしています。
古いと感じるものをそのままにしておくと、発表全体が古いもの・信頼性の低いものという印象を与えてしまうので要注意です。

■自己紹介の内容

プレゼンの最初に載せる自己紹介ページでも、プロフィールの内容をその場に合わせてアレンジします。

発表する場で求められている役割が、たとえば「中小企業診断士」であれば診断士としての業務経歴や所属団体を厚めに載せたり、「企業内診断士」なら勤務先企業の情報を増やしたり、「三木進史個人」なら出身地や趣味・特技を入れたり、のような調整です。

■告知入れ込み

直近でセミナー・イベント等の開催を予定しているタイミングであれば、その告知を入れます。
継続してやっているこの『企業内診断士の輪を広げる楽しいブログ』の告知もよく入れてますね。
人に知ってもらえるせっかくの機会なので、活用しない手はありません。

挙げてみるとけっこう沢山ありました。
これらのアレンジには思いのほか手間がかかることもあります。
でも、明らかに使いまわされている資料でのプレゼンは、聞く人を少なからず興ざめさせてしまいますので、気を緩めずにやっておきたいものですね。


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