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育休中に何かしようと思っても到底できないということがよくわかった。

明けましておめでとうございます。
企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ、2023年の1本目です。

新年にちなんでおめでたい話題、というわけではありませんが、昨年わが家に第一子が誕生しました。
そこで昨年の10月より新しく施工されました「産後パパ育休(出生時育児休業)」という制度を利用して、1か月ほどの育児休業を取らせてもらいました。

実は働き始めて以来、1か月もの長い休みというのが初めてで、もちろん育児をするための休業と心得つつも、「この時間を使って読書やスキルアップなんかもできるかも!?」なんて淡い期待もありました。

が・・・、結論として「育休中に何かしようと思っても到底できない。」ということがよくわかりました。

今回は、これから育休をとるかもしれない人や、同僚や上司部下が育休をとる人などのために、育休中の実態のお話をいたします。

“到底できない”なのは「とにかく!!!時間がない」ことが原因なのですが、そこには5つの理由があります。

1.頻回授乳

新生児/乳児は胃が小さい(生まれた時はサクランボ程度!)ため、すぐにお腹が空きます。
そのため母乳やミルクを1日に8回・3時間ごと24時間続ける必要があり、それを「頻回授乳」と呼んでいます。

授乳はそれ自体がけっこうな仕事で、母乳であれば一般的に左右10分ずつ与えるため最低20分はかかるうえに、お母さんも赤ちゃんも慣れていないとさらに時間は増えていきます。
ミルクの場合も、お湯を沸かして粉ミルクを溶かし、人肌の温度まで冷やすとなるとこれまたけっこうな時間です。

なんやかんやで「1回=1時間」×8回の時間を費やすため、これだけで8時間の労働となります。

★1日24時間-8時間=[残り16時間]

2.あやし

赤ちゃんは寝ている時間が最も多いですが、次に多いのは泣いてる時間です。起きている間は何度となく突如泣き出し、あやすために大人は抱っこをします。

ただ赤ちゃんの体を抱えればいいということもなく、座ったままでヨシヨシ言っても泣き止まない。縦に横にと揺らしたり、立ち上がったり座ったり、ぐるぐると歩き回ったり、あらゆる手を尽くします。

で、ようやく落ち着いてきて眠ったかと思いベッドに体を降ろしたら・・・「ふわぁ、、オギャーー!!!」
はい、最初からやり直しです。

そんな修行のような時間が、授乳と授乳の間に無作為に発生するのです。
(ざっくり平均して)30分×8回=4時間

★16時間-4時間=[残り12時間]

3.夜、寝ない

生後間もない赤ちゃんには、まだ昼と夜の感覚はありません。
夜、大人が寝る時間になっても構わず起きていたり、もちろん泣いたりもします。
運良く寝てくれたとしても、前述の「頻回授乳」のために起こさないといけません。
(時間を空けすぎると、赤ちゃんが脱水状態になってしまうため)

ということで、赤ちゃんをお世話する大人も、うかうかと寝ていることができません。
いつ起こされるかわからない恐怖におびえながら、授乳の間の2時間に、仮眠をとったりとれなかったりという苦難の道が続きます。

通常は6時間も寝ればOKな人でも、途切れ途切れで気の休まらない眠りだと、トータル10時間は費やすことになるでしょう。

★12時間-10時間=[残り2時間]

4.授乳以外のお世話

授乳やあやすことの他にも、赤ちゃんのお世話はいろいろとあります。

主なものといえば、
・オムツ交換:12分×10回=120分=2時間
・沐浴(お風呂):1時間
・赤ちゃん服やタオルなどの洗濯:1時間
※計4時間

★2時間-4時間=【残り▲2時間】
(あらら、ついに24時間を超えてしまいました)

5.親自身のやること

大人だって生きている。自分達のためにやることも当然あります。

・食事:10分×3回=30分=0.5時間(作る時間は除外)
・おフロ:30分=0.5時間 
・買物:1時間
・他もろもろ(トイレ、掃除、着替え、等々):1時間

短い。。。
やることを最低限に絞っても、3時間はなければ厳しいでしょう。

★▲2時間-3時間=[残り▲5時間]

この生活が少なくとも、生後3か月くらいまでは続きます。

いかがでしょうか。
育休中に何かしようと思っても到底できないということが、イメージいただけたかと思います。
それ以前に、大人1人では回すことは困難です(1日が29時間はないと)。

育児休業をとって、両親が力を合わせて子育てに取り組むことはとても重要です。
同僚や上司部下がこれから育児休業をとる方や、育休制度を担当される人事担当の方は、ぜひとも新人のパパママを助けてあげてください。
(家庭がうまく行くことで、仕事にも集中することができますので!)

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