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「弱みは強み」とはよく聞きますが、自分にもあった事にやっと気づいた

最近、何度か思い出す過去の出来事に、自分って実は乗り物が苦手だったなー、というのがあります。苦手なことは克服しなきゃいけない、という集合意識や外圧が強い時代だったし、乗り物が苦手な自分を許していない自分も居たから、苦手だということも最近まで認めていませんでした。

一番強烈な記憶は、小学校高学年の時に初めて乗ったモーターボート。当時、東京に住んでいた僕は、夏と冬の長期休み中、両親の実家がある青森で家族とともに過ごしていました。そんなある夏、母の弟が買ったというモーターボートに母とその弟と妹と4人で乗るからSHINJIも来い、となり。僕は怖いと思ったし、最初は断ったと思う。でも「いいからいいから」、とか「楽しいし気持ちいいよ」、とか「大人の言う事聞きなさい」とかとかで嫌々乗ることに。なぜか絶対に怖いっていう確信があったから、座席ではなく、物置みたいな小さな部屋に入っていた事を覚えています。そこで感じたのは強烈な加速度と、波頭で船体が飛び跳ねた時の落下感。この加速度と落下感がものすごく怖く感じて、30分程度だったと思うけど、狭い物置でうずくまり、永遠に繰り返すかのような断続的な加速度と落下感の恐怖を、拷問のように感じていました。

その次の記憶は、中学生の時にいとこのお兄ちゃんと乗った、後楽園ゆうえんちのバイキング。男なら怖い乗り物も全然平気、みたいに乗らなきゃアカン、と思い込んでいたから痩せ我慢して乗船。きっと3分くらいだと思うけど、これもまさに拷問。圧倒的な落下感でお尻が浮くのがものすごく怖くて、両手を上げてキャーキャー言ってる人たちが信じられない感じで、バーにしがみついて固まってました。高校生の時に行った、よみうりランドのジェットコースター(バンデッド)も怖かった。飛行機の離陸時の加速や、飛行中に小さなエアポケットで落下するのも怖くて、今は慣れたけど、いつも両手の平が汗でびっしょりになってました。
これ以外にも、友達のバイクの後ろに乗るのも本当に嫌だった。わざと急加速したりする友達もいて、高校生だったから怖がりは弱虫でダサい、と思ってたから我慢したなー。

これらの記憶から、今まではモーターボートと、遊園地の速い系アトラクションと、飛行機と、バイクが怖いって単純に思っていたけど、ちゃんと考察してみると、高い加速度と落下感にすごく弱いんだと分かりました。でもそれって裏を返すと身体感覚が他者よりすごく繊細なんじゃないか?とやっと気づけたんです。

どうして気づけたかと言うと、今年から学び始めたクラニオセイクラルバイオダイナミクスというボディーワークと、ソマティック・エナジェティクスというエネルギーワーク。この学びの中で、ワーク中に知覚する自分の身体の反応を繊細に見ていく事ができる、ということ。これまでの人生で無理して麻痺させてきた身体感覚が少しずつ戻ってきていると思うし、もっと良くなると信じてる。怖がりではなく繊細なんだ、と自分を勇気づけながら学びを深めていこうと思います。

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