読書日記66
『増強改訂版 開成調教師 安馬を激走に導く厩舎マネジメント』
栗東の現役調教師、矢作芳人先生の書籍です。
今や世界も認める矢作厩舎に発展したマネジメント方法とは?
調教師は、厩舎スタッフ(調教助手、厩務員など)を抱え競走馬を育成しレースへと送り出します。
そして、競走馬が得た賞金の約2割が厩舎や騎手、厩務員に分けられ入ってきます(残りの8割は馬主)
そのお金の分配方法は厩舎によって様々。
例えば、強い馬を担当すれば、賞金も多く入ってきますが、弱い馬や怪我でなかなか出走できない馬の担当となれば、賞金はあまり入ってきません。
そうなれば、私はあの馬を担当したかったなど、不平不満が起きる可能性があります。
逆に賞金は平等に一律にしたとします。すると強い馬を担当している方は、弱い馬を担当している方に俺の馬がお前たちを食わせてやっているなど、これも問題発展になりかねません。
それをどう運営していくのか。本書には、矢作先生のマネジメント方法が書かれています。
調教師は、一般企業に置き換えるといわば社長です。
競馬ファンのみならず、組織を動かす会社員の方でも読んでいただくと少し違った角度からマネジメントを学べます。
また、本書ではマネジメントに付随して競馬のお話も。競馬で使用する勝負服の管理など興味深い話が満載です。
以下、私のブログに勝負服を忘れたらとの記事を掲載していますので、合わせて読んでいただくと嬉しいです😁