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ついに夏休みに突入…コロナ禍日記と化しつつあるこの記事はいったいどうなるのか。

 週末どうなるのかと思ったが、休みの前日の土曜日の発熱外来はそれほど混雑しなかった。先週の勢いであればもっと大変なことになるのではと若干覚悟はしてたのだからやや拍子抜けだ。ただ都内の陽性者は高止まりが続いている(この表現も新しいと思うのだが)し、都内の在宅医たちが、僕が今週体験したような事象をメディアで発信しはじめたこともあってすこし人々が自粛しはじめたのかもしれない。それでもまだ、風邪ぎみだけどコロナじゃないと思う、という謎の自信にみちた人がいるから不思議だ。それに救急車が運んでくれないとか、病院に入院できない、とかいうことは自分事になかなかならないのか、(だって自分だって救急車で運ばれたのは50年生きてきて2回だけだし)、外来の人たちに聞いてもピンときていないようだ。

 ともかく外来は無事終了して、そのあと個別ワクチン接種を済ませて、ようやく夏休みに突入。東京都医師会長のクリニックが夏休みをとったことが批判されているように、この非常事態に休んでいる医療機関への批判があるのは十分知っているけど、外来が閉まっているときにも我々はつねに動いていることはあまり知られていない事実だから仕方ない。

 さて、4人のインタビューがそろったところで全体の流れを考えてみる。やっぱりテーマは「普通にやるのは実はすごいことなんだよ」って伝えることであり、そしてそれを「続けていくことは大切なんだよ」ってことを伝えることである。さまざまな世の中の競争を勝ち抜いてきた人たちに対して、「普通にやっていいんだよ」って言うのはかなり難しいことだし、「ほどほどでも続けていくことが大切」っていうのも相当難しい。自分もある意味加担したので大きなことは言えないのだが、昨今の「外来診療推論」ブームや、「医学書ドリル」ブーム、「臨床研究」ブームもこの路線と一致していたんだなあ、って思っている。

 ただ、勉強することも、研究をすることも大切だけど、ドリルで100点とることや、有名雑誌にのる研究だけを目標にすることとは違う、ってことを嫌味にならないように伝えないといけない。といっても、自分はドリルで100点とれないし、優秀ポートフォリオ書いたことないし(採点したことはあるけど笑い)、IFすごい雑誌にファーストオーサーで書いたこともないから(書いた人は知ってる汗)まあ、それを伝えたところでこれらの優秀なところをいま目指している人には響かないだろうし、響かせなくてもいい。

 そもそもオオタニさんみたいになりたいと思っている野球少年少女たちに「そんなの目指さなくていい」っていう必要は一切ないはず。だけど、オオタニさんみたいになりたかったけどなれなさそうな人たちに対して、「だから君たちはダメ」っていうのではなく「目指して続けることは素敵だ」と真正面から伝える人がいないといけないんじゃないかな…なんて考えながら、それをどうやったらうまく伝えられることができるだろうか。

 ということで夏休み初日の週末は、のんびり過ごすことにした。本当は「ドライブ・マイ・カー」も観たいし、鎌倉にお墓参りにいったついでに海沿いでとれたての魚も食べたいんだけど、このご時世じゃちょっと無理だ…と思って、いままで挑戦してこなかったレアチーズケーキづくりと、まあ気楽に楽しめるクラシックなミュージカル映画(シェルブールの雨傘、とか)で過ごすことに決めて、あとはプレゼンづくりを少しずつしていくことにした…と思ったけどあまりに今週はタフな一週間だったので早くに床についてしまった。

 翌日の日曜日。早く床に就いたのですごく早くに目が覚めてしまう。いろいろ片付けながら、プレゼンの流れを考えてみる。やっぱりたぶん僕のことをしってもらうための自己紹介はいるし、いきなり僕と4人の先生の対話だけを見せられてもわからないはずだし…

という感じで少しずつ広げていく。やっぱり過去のプレゼンテーションからいくつか拾ってこなくちゃいけないし…てことでどんどんいつもの形に近くなっていく。放送作家あらため構成作家見習いのKさんの「寺内貫太郎一家」案からはだいぶ離れてしまった…がもうすでにこの時点でだいぶおなか一杯感にあふれている。120分、これじゃ「ファミリーヒストリー」っぽい?!

 ということで、この路線がいいのかどうなのか、いったん構成作家Kさんに投げてみることにした。そもそも寺内貫太郎案にのっとっていないことを一応断らないと。

 いよいよ2021年の夏休みに突入。今年の夏は、間違いなく特別な夏だ。まあ、いつもの夏も特別な夏だけど。

夏といえばいつも旅行中、スポティファイがアルゴリズムでこの曲を押してくるのはなぜか… 

「すりむいたまま 僕はそっと歩き出して」

・・・続きます

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