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夢と目標

「夢や目標を持つ事はすごく大事」という事を私自身小さい頃から色んな人に教わったし、みなさんも聞いたことがあるかと思います。

ところで夢と目標の違いって分かりますか?

私にも正解は分かりませんがこの事について考えるきっかけがあったので私なりの解釈を書きたいと思います。

夢と目標の違い

この事について深く考えるきっかけとなったのは年に数回、石川県内の小学校や中学校で行う職業講話です。コロナ禍で今年はまだ講話してませんが、もっと生徒の為になる内容をと考えた事がきっかけです。

では夢と目標の違いは何か。

夢.....描いて叶えるもの。実現できるかわからないがこうなりたい、こうなって欲しいという願望。漠然としている事もある。

目標.....立てて達成するもの。自分の願望を実現するために行動する目印。明確で期限がある。

という私なりの解釈です。

夢がなくても目標を立てる事はもちろんできますが、描いた夢があるならばその夢を実現させる明確な目標を立てやすいですね。

夢が目標に変わる時

皆さん、描いた夢が目標に変わった事ってありますか。

私には明確な瞬間がありました。

私の夢はJリーガーになる事でした。「バルセロナでプレーする」「バロンドールを獲る」という今の子供達の夢からするとすごく小さな夢かもしれませんね。

その夢を実現させる為に「全国大会に出場する」という目標を立ててその目標を達成する為に和歌山県初芝橋本高校に入学。そして2年生の冬の選手権でようやく全国大会への出場が達成できました。

1回戦で敗退してしまう訳ですがこの1試合がきっかけでした。

対戦相手は強豪帝京高校。当時の帝京高校は夏のインターハイを優勝していて選手権でも優勝候補。メンバーも後にプロになった大沢朋也さん(元大宮)や関口訓充選手(現仙台)などタレント揃い。

結果は2−2のPK戦で敗退。私はその試合で1得点1アシスト。

練習試合では強いチームと試合した事はありましたが全国大会は人生初。敗れはしたものの自分の中でものすごく手ごたえがあり「これはもしかしたらJリーガーになれるかも」と夢から実現可能な目標に変わった瞬間でした。

そして試合が終わった後、「負けたけどめちゃくちゃ楽しかったなー」とチームメイトと話したのを覚えています。多くの観客の前でプレーする醍醐味はこの時、病みつきになったのかもしれません。

夢を描くこと

小学校、中学校とサッカーは続けていたものの地域の選抜にも選ばれなかった私がJリーガーになるとは誰もが思っていなかったと思います。

ただなぜか「Jリーガーになる」という夢は持ち続け、叶える為に目標を立ててそれに向かって努力し続けて叶えることができた。

努力というか夢中ですね。

努力は夢中に勝てないということを耳にした事がありますが、しんどい事も夢に向かっている課程はまさに夢中です。

私にとって夢中なれるサッカーと出会い、Jリーガーになるという夢を持てた事は本当にラッキーで幸せだったなと改めて思います。

そして夢を持てればそれを実現する為の明確な目標を立てることが出来て日々の行動の指針になります。

では、今の私の夢は?と聞かれると「これだ!」とはっきり答えられる夢はありません。

自分がどうなりたくて何の為に生きていくのか。

自分の中にいくつかある小さな点を膨らませて幼い頃、描いた以上に叶えたいと思う壮大な夢を描くことが今現在の目標の一つです。


読んで頂き有難うございました。

2008.3.8 清水エスパルスvs大分トリニータ

Jリーグデビュー戦、夢を叶えた瞬間です。

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