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問題が解決しない? 3種類の解決の仕方があるので、まずは問題の種類を見分けることが大事。

問題が解決できないというのには、3つの場合があります。どれもなにかしら問題解決を妨げているものがあるのです。

「トラブった」「まただよ…」となにかと憂鬱になる問題ですが、放っておくと気になるし目障りだし迷惑だから、普通は何かしら解決策を講じて問題を解消してしまうはずです。でも、なかなか解決出来ない難題というのもあります。解決したはずなのに、また同じ問題というのもあります。

知識不足による問題

一つ目は、知識が不足している場合。
新人や、転職・配置転換して間もない頃などは、問題とその背景に関する知識不足が障害となって、問題解決ができないのです。この場合は、周囲の人達に知識を補ってもらったり、自ら学習していけば、多少時間はかかるかもしれないですが、問題は解決するでしょう。
努力が実るパターンですね。

根本原因がわからない問題

二つ目は、根本原因がわからない場合。
目に付く問題を片付けるけれども、それは単なる症状に過ぎないので、また別のところで似たような問題が出てくる。あるいは、時間的遅れを伴って、忘れた頃に同じ事がまた起こってしまう。

企業が組織改革を繰り返すのは、ある組織構造特有の根本原因があるにもかかわらず、その根本原因を解決しないまま表面的な問題に対処するために組織変更してしまうので、今度は新しい組織構造特有の別の根本問題からさまざまな問題がまた噴き出してしまうからです。もし、根本問題がわかれば、それを取り除く取り組みが直ちに行われることでしょう。二酸化炭素やフロンの排出規制などは、長年わからなかった地球環境破壊の根本原因が見つかって対処した例だと言えます。

ジレンマによって生じる問題

問題が深刻で、知識も経験も十分にもった人達がよってたかって解決を試みても解決が難しい場合。あるいは、ある事柄を問題として共通認識しているけれども、いざ解決しようとすると異なる意見が百出して侃侃諤諤な議論になり、結局何も決まらないような場合。「最近、なんだか仕事がうまくいかない…」と思ってしまうような時は、知識不足や根本原因がわからないのではなく、このような停滞感や膠着感を感じているのではないでしょうか。
これが、問題解決を妨げている三つ目の障害、「ジレンマ」です。やっかいなことに、ジレンマによって発生している問題は、ジレンマが解消されない限り、何度でも繰り返し頭をもたげてくるのです。

「ジレンマ」は、対立や板挟みと言い換えることができます。「あちらを立てれば、こちらが立たず」という状態。怒鳴り合いや喧嘩など目に見える対立もあれば、深く静かに潜んでいる隠れた対立もあります。対立とは、広辞苑によれば二つのものが反対の立場に立って張り合うこととあります。どちらかというと、しかめっ面して睨み合っているようなイメージが強いですね。一方、ジレンマはというと、「相反する二つの事の板挟みになって、どちらとも決めかねる状態。抜き差しならない羽目」とあります。

もっとも厄介な問題は、3番目のジレンマ。それも隠れたジレンマ。

ストライキや訴訟、戦争に対しては、労使交渉、裁判、仲裁、調停といった対立解消を目的とした手段があるように、解決出来るかどうかは別にして、目に見える対立には比較的取り組みやすいと言えます。やっかいなのは、対立が引き起こす悪影響を認識する事が難しく、問題が燻り続ける隠れた対立の方なのです。ここでは、見過ごしがちな隠れた対立にスポットをあてていくので、”対立”ではなく”ジレンマ”という言葉がふさわしいでしょう。


別の記事では、この”ジレンマ”を解消して問題解決を図る手法をまとめていきます。

まとめ

通常、問題となっているものを放っておく人はほとんどいません。目障りでストレスが溜まるので、何かしらの解消策を講じるでしょう。それでもなお、問題として存在しているなら、まずはその種類を見分け、それに応じた解決のアプローチを取ることが問題解決の第一歩です。ジレンマは、要注意。

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