他者との境界線を引く①
人生の悩み
「すべての悩みは対人関係の悩みである」(アルフレッド・アドラー)
アルフレッド・アドラーはオーストラリア出身の精神科医です。
名著「嫌われる勇気」により、一躍その名前が有名になりました。
アドラーによると、「人生の悩みは対人関係の悩みである」といいます。
言い換えれば、人が幸せに生きるには、対人関係の課題を克服するしかないということです。
健康の悩み、お金の悩みも、全て対人関係の悩みに行き着くというのです。
例えば、健康の悩みの本質は、健康でなくなることで、人生の楽しみを失うことにあります。
働けなくなる心配があるし、病気になって動けなくなる心配がある。
そうなると、大切な人を守ることができないし、大切な人との思い出も作れない。
生きていくだけで迷惑もかけてしまう。
周りの人は楽しそうに生きているのに、自分の人生に絶望してしまう。
もし、世界に自分一人だけが存在するなら、健康を害したとしても比較する対象もいないし、ただ受け入れて生きていくことになるでしょう。
健康の問題の行き着く先は、死を迎えることですが、死を恐れるのも誰かと一緒に入れなくなるのが怖いのであって、もしも自分一人で生きているとしたら、恐れるものではなくなるでしょう。
それでは、お金の問題はどうでしょう?
お金があれば…
マイホームを持てる。
車を買える。
好きなものを好きなだけ買える。
お金があれば、生きていく上での選択肢も増えるでしょう。
これらが叶わないことがつらいわけですが、それについても、自分の大切な人にしてあげられないことや、他者との比較によって、自分の不甲斐なさを感じるわけです。
このように、人生におけるすべての悩みは、他者が介在することで生じるものであり、それらは対人関係の悩みに辿り着くのです。
対人関係の問題
対人関係の課題を解決すれば、人生の悩みのほとんどが解消されます。
それでは、どうすれば対人関係の問題が解決できるのでしょう?
対人関係の問題が生じる原因はなんでしょう?
それは、自分と他人との間にある境界線が曖昧になってしまうことにあります。
境界線が曖昧になると、簡単に他者が自分の領域に入って来ますし、逆に、自分が他者の領域を侵害してしまうことが起きます。
この領域を保つことができないために、対人関係の問題が生じ、悩みが生じることになります。
それでは、この境界線を強固にするには、どうすれば良いのでしょうか?
続く…
スタエフ放送
毎週水曜日、スタンドFMの介護職を支えるプロジェクトにて10分程度の音声配信をしています。
今日のタイトルは、「人材の採用と定着で得た気付き」として、セミナー懇談会のある経営者さんから聞いた取り組みが興味深かったので、その内容をシェアさせていただきました。
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