他者との境界線を引く④
感情の抑圧と解放
幼少期に親に受容される経験が不十分だったとしても、自己受容を深めることで心の器が形成されていきます。
この心の器が強固になることで、自我の確立が進みます。
ですから、心で感じたことをありのまま受容したいわけですが、私たちの生活においては、時と場合に応じて、受容的な態度をとれる時もあれば、そうでない時もあります。
例えば、職場の上司に怒られてしまい、泣きたいくらい落ち込んでいる状態のまま、お客様の商品プレゼンに訪問するとします。
そこで、落ち込んだ態度でプレゼンを行ったとしたら、それは仕事になりませんよね。
そんなときは、心で感じることは一旦は抑圧して抑え込み、お客様の前では何事もなかったかのようにプレゼンをし、その日の仕事が終わった後で、しっかりと抑圧した感情を味わい癒すことが大切です。
これを感情の抑圧と解放といいます。
心の器は、この感情の抑圧と解放を繰り返すことで鍛錬され、徐々に強固になっていくのです。
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