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本当に“質”が低いのはADではなく、雇ったあなたです

少し前にこんなニュースを目にしました。

「番組で“ありえないミス” が続出! 急増する「非常識AD」の実態」でADの質が低いと批判する内容

ニュースリンク
https://headlines.yahoo.co.jp/article…

私から見れば、ADの質が低い本当の理由は、ただ賃金が安いのだけです。なのに、その賃金に合わせて来た人が「質の低い」と言われて、本当に可哀想で仕方ないと思います。そもそも、人の能力がお金と対価リンクしている時代に、まだ昔みたいに人の夢とやる気を餌に、安い賃金で高いレベルの働きを求めるわけ?笑わせないでくださいよ。特にテレビ業界のAD、時給に換算すると手取り1000円以下というのは何を意味しているかを真剣に考えた事はありますか?この仕事の内容は誰にでもできる、なんの資格やスキルもいらない、やってることの価値もモチベーションもそのくらいだから、それ以上の責任感も感じなくていい、ダメなら気軽に辞められるし...と思われているんですよ、その賃金で。
一方、今までずっとディレクター立場でほとんどの現場を1人でこなしてきた私から見れば、アシスタントは非常にありがたい存在と並びにとても“センス”のいる仕事とも言えます。文字通り、ディレクターを助けるのがアシスタントの役目なので、時にディレクター以上に知識や行動力が必要とされると言ってもいいほど、責任重大な立場で誰にでも出来るポジションではありません。だから

いい作品にはいい監督がいる、いい監督のそばには間違いなく、いいアシスタントが付いてる。

現場のスタッフはすべて、自分の持っている能力で繋がっている、上下関係ではなく。そして、それぞれの能力が必要とされているだからこそ、尊敬しあいべき環境でなくてはならないんです。だから私は仕事でアシスタントしてくれる後輩や同業者には、当たり前ですが、対価の報酬を必ず支払います。学生だから、人脈と経験になるからノーギャラでねなんて絶対ありえない!そう言って来る大人には必ず気をつけて!確かに世の中金ばかりではないが、綺麗事言わず、

とりあえず経験をさせてくれる先輩よりも、いつもお金を稼がせてくれる先輩に付く方が確実に自分の未来に繋ぐ。

(そういう意味で、今の私がいるのも、この業界に入って初めから対価で仕事をさせてくれるクライアント様と出会えたからだ)
そう言う私は、最近1人では回れない現場も増えてきて助けて貰ってます。後輩らにケチとか言われないようにもっと頑張らないとな!(笑)世の中理由もなく値段が高いなんてないから、質のいいADが欲しいなら、見合う賃金に変えるしかない。綺麗事や夢だけでは飯を食えません。

金額は信用値の表し、お金で人に仕事を頼みたいのなら、金額を慎重に決める事。

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