「グリル満点星」さんをマーケティングトレース
今回マーケティングトレースを行うのは都内に8店舗を構える洋食の名店「グリル満点星」さん。
公式HPはこちら↓↓↓
東京に住んでいる時は何度か足を運びました。
オムライス、ハンバーグ、ハヤシライス、どれも絶品です。
驚くことに、一口目と二口目と口に運ぶ度に味が変わります。
一口目は、その美味しさと味の深さを感じて、
二口目は、どこかで食べたことあるような懐かしさを感じて、
三口目は、どんな食材を使ってどのように調理しているのだろうと感じて、
一言で「おいしい」と表現することがもったいないくらいです。
経営の担当は三宅さん、総料理長は窪田さんの二人三脚で続けられています。
どうやら、総料理長の窪田さんは天皇の料理番で有名な秋山徳蔵氏に師事していたそうです。
さて、ここから満点星さんをマーケティングトレースしていきます。
1. STP分析
戦略と戦術を洗い出すためにSTP分析します。
Segmentation(セグメンテーション)
・「本物の味」を求める味を求める人
・単に安さのみを求めない人
Targeting(ターゲティング)
・日本の家庭料理を愛する老若男女
・親子3世代
Positioning(ポジショニング)
・「ここでしか食べられない」感動をお客様に提供するスタンス
・主張しない家庭の味
・崩さないお客様への情熱
2. 4P分析
そして、4P分析により事業内容を洗い出し。
Promotion:広告
・料理長がテレビ番組の露出により知名度拡大
・確かな味とお客様による口コミ
・都心の飲食店激戦区で成功実績
Prodact:商品
・「主張がない家庭の味」を徹底追求
・妥協しないでこだわりの食材を調達し、常に食材の最高のパフォーマンスが発揮される調理方法を研究
・総料理長が全店舗を頻繁に視察し、店舗ごとに味が落ちていないかをチェック
Place:流通
・首都圏を中心に展開しているため同じ素材でクオリティが落ちない
・麻布周辺、新宿周辺、日本橋周辺に店舗を展開
Price:価格
・客単価は¥3,500と近隣店舗と比較するとリーズナブル
・チェーン店と比べると割高だが、「ちょっとした贅沢」で料金差を感じさせない
※グリル満点星さんはチェーン店ではなく職人の集りです
3. もし自分がCMOだったら
最後に、余計なお世話かもしれませんが、もし自分が企業のCMOだったらを考えました。
満点星さんは「広げる」というよりも「続ける」ことを重点に置いおていります。
これはお客様としてもお店側としても双方がwin-winの関係になることではないかと思っております。
さらに「続ける」をより具体的にすると「お客様に家庭の味を提供することで感動を与え続ける」ことであるので単純に店舗継続というわけではありません。
となると、満点星さんが「続ける」とことに重点を置いた場合、、、
もし自分がCMOだったら
・職人が働きやすい環境づくり
・各店舗の役割(ミッション)の再認識と明確化を繰り返し行う
・どこか「帰ってきた感」を演出できる接客や店舗作りを再構築
といったところでしょうか。
安易に売上や利益率を向上させる施策をとるのではなく、お店としてのあり方や存在意義をブラさずに考えました。
日本には満点星さんみたく「職人の集り」みたいな企業は多くあります。
特に老舗になればなるほど、、、
彼らの本質的な課題の洗い出しと解決策を発見できるようになっていきたいですね。
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