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祖父の故郷の川を辿る

 明治42年に祖父が生まれてから100年以上が経つ。祖父は2004年に94歳で亡くなったが、その後も僕は彼のオマージュ的映画を制作したり、お葬式の写真集を出したりして、祖父の姿形、しいてはそこから得られるスピリットを自分の中に生き続けさせようとしている。亡くなってから18年経っても年に数回は夢の中に出てくるし、その夢から覚めた時は一瞬まだ祖父が生きていた頃の自分のようで、場所や時間がよくわからなくなる。そうした夢のメッセージを拾い集めながら、これから何をどうすべきなのか考えることをしている。

 先日仕事で函館に行く機会があった。今年は年始から北海道に仕事で行く機会がとても多かったのだが、函館に行くのは10年以上ぶりだ。北海道といえば祖父が若い頃開拓時代に住んでいたと聞いていた。それが今金だということまでは覚えていて、いつか訪れたいと思っていた。函館から今金までは車で2時間程の道のりということがわかったので、今回こそがそのタイミングとおもいたって、予定を1日伸ばしてレンタカーで今金に向かうことにした。

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写真家の若木信吾です。 写真に関するあれこれです。写真家たちのインタビューや、ちょっとした技術的なこと、僕の周辺で起こっていること、それら…

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