写真家A to Z Wolfgang Tillmans
僕の本棚の「T」の棚の大部分を占めているのは、高橋恭司さんとWolfgang Tillmans だ。僕にとっては近いようで遠い存在、というのがふたりの間の共通点となる。捕まえることができないふたりとでもいうべきか。常に提示するイメージは新しく、謎に満ちている。何度もよくみて、考えて、なんとなくわかったような気がすると、次の展示や写真集はまた全然違っている。まさにアーティストとはそうあるべきだ。どういう人だったのかはもう新作がでなくなってしまった時、つまり死ぬまでわからない。高橋恭司さんに関しては、またいつか書くことが来るだろうから、今回はティルマンスについて。
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