慕情

目覚めの体感温度が肌寒くなった時、彼女と出会った。
クールな雰囲気かと思いきや天真爛漫。
と思いきや繊細すぎる心。

一定のリズムにならない関係に僕はやられてしまった。

彼女とあったのは、とあるホテル前。
撮影をするからと言って呼び出した。

以前から新たな作品を生み出そうとしていた僕に、彼女は何か語りかけてくれているようだった。
呼吸をする間もないほどに何かを手に入れた感覚で手一杯だった。

撮影した翌日にはもう話したくて仕方なくて、新宿のお気に入りの中華料理屋へ。

「あなたを作品にしたい」
「無理かもしれない」

けど、僕にはうんと言わせる作品が必ず作れると意気込み決起集会は終了。

つづく

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