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秒速アップデートするコンビニと、地方にあるお店の衰退

先日、仕事である地方に行きました。クライアントと食事をして電子マネー決済で支払おうとした際に(もちろん電子マネーOKを確認済み)、店員側から、

「申し訳ありませんが、導入されているものの当店ではお使いできません。現金でのお支払いをお願いいたします。」

と言われました。まさかの返答に、

「いや、でもマークが貼ってありますよね?導入されているということは決済できないとおかしいのでは?」

と言うと、店員は奥の方に行き店長らしき人を呼んできました。

「お客様、すみません。営業からしつこく言われて導入しただけで利用する気はないんです。当店に来られるお客様も基本的に現金でお支払いするお客様ばかりです。現金でお支払いをお願いします。」

という言葉が返ってきました。もちろん何かあったときのリスクヘッジで現金も持ち合わせていたので支払いは出来ましたが驚きを隠せませんでした。

その後、カフェで資料を作成しプリンターを利用するためにコンビニに寄りました。スマホにPDFをダウンロードしてwifiで通信して送る作業は、日常から使用しています。

ただ、先ほどの件もあったので大丈夫かな。と内心で不安もありました。(プリンターが無い、または不備があったときに対応してくれるかどうか)先にプリンターを利用しているお客さんがいました。

見る限りでは60代くらいの女性でした。かなり時間がかかっている様子で、店員を呼んでいました。その店員もパートらしき50代の女性でした。

そのパートさんは女性のスマホ片手に、

「これ対応機種ですが、写真を選択していないから送れてないですね。あと、サイズに関しても後程出てくるので、選んでくださいね。」

と詳しく説明しており、納得した様子で女性もプリントアウト出来ていました。

自分自身もプリントアウトした後、飲み物を購入して電子マネー決済で支払おうとしましたが、何事も無く支払うことができました。

コンビニは常に最新の状態へとアップデートしています。今ではフリマアプリの配送、荷物の受け取り、チケットの発行や公共料金のお支払い。

そして決済手段も増えれば、即時導入し対応していきます。

そこにあるのは、人の流れが常にありアップデートしなければ生き残れないという危機意識も少なからずあるのかなと感じました。

その反面、コンビニのアルバイトやFCオーナーが苦労していることも十分に理解しています。タスクが多すぎて時給に見合わないというのも理解できます。

学生時代にお金を目当てにせず「体験として最新のテクノロジーや人の流れに触れる」ということを考えれば、コンビニで働くことは決して悪くないのかなと思います。

1ヵ月~半年ほどで十分です。ただ、その期間は最新の決済手段やコンビニで何が導入されているのか、どんな風に変わっているのかなどを意識すること。

地方のお店の中には劣化した状態の商品、”気付き”さえもスルーしてしまう思考の人間が存在しています。

最新のテクノロジーや商品に触れ続ける機会が少ない地方で、コンビニは秒速でアップデートし続ける場所だと改めて感じました。

もちろん地方でも衰退せずに売り上げが伸びているお店も沢山あります。ですが、それ以上にアップデートすること無く「待ってれば適当に人が来るだろう」という構えショップが多いと痛感し、まだまだ地方活性化は一筋縄ではないだろうなと思うばかりです。

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