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自己肯定感を考える

自己肯定感はどうやったら持てる?

ネットで、自己肯定感の定義を調べてみると、
自己肯定感とは、自分自身の価値や能力を認識し、肯定する心の状態を指す言葉である。自己肯定感が高い人は、自分自身を尊重し、自分の意見や感情を大切にする傾向がある。』

定義の話はさておき、今日は、どうやったら自己肯定感を高められるのか、についてです。

僕は、周りから、自信たっぷりでしょ、と言われることが多い。
どうやったら自分自身に自信を持てるんですか?とよく聞かれます。

しかし、実は、ここ数か月は自己肯定感が少し下がっていました。
そんなことで、僕は、それほど自分が自信たっぷりな人間だとは思っていません。

自己肯定感が下がっていた理由に気づく

荒川ハーフマラソンに参加しました。
暖かな快晴の下、お気に入りのpodcast を聴きながら、楽しく走れました。
タイムもサブ2(2時間切り)と普通に満足する結果でした。

スタート前。荒川河川敷にて。

僕は、つい最近までの3ヶ月間、なぜか風邪を定期的にひいて体の調子も良くなく、またやる気も以前のようにずっと続かない。
なんでだ!と思っても、答えが見つからず、という状態でした。

23年7月に、イギリスから日本に本帰国し4ヶ月。色々引越し事に大変だった最初の1ヶ月を過ごしたあと、なぜかふわふわして地に足が着いていない感覚があった。新しい挑戦のために帰ってきたはずなのに、何故か歯車が噛み合わない日々。

「このままではいけない、なんとか抜け出したい。でないと日本に帰ってきた意味がない。」と、自分の中ではもがいていました。

ある時、ふと気づく。
「これって、コンフォートゾーンに戻れと、脳が命令している」

脳には、生存戦略として、生存確率を上げるために、安全で快適な環境(=コンフォートゾーン)に自身を導こうとする機能が生来備わっている。その機能のことを『ホメオシタシス(生命恒常性)』といいます。

  • 新しい挑戦、本当にできるのか(不安)

  • 仲間との折り合いをつけなきゃ(摩擦からの回避)

  • 成果出さないといけない(比較、脅迫観念)

  • 責任ある立場だ(責務)

  • 毎回チェックが入り、やりたいことがそのまま出来ない(面倒)

小さなHave to (不安、恐怖、承認欲求)が積み重なり、脳は、もっと現状の状況に合わせてしまえよ、とホメオシタシス機能で、体調を崩させ、エネルギーを奪っていっていたんだと思う。
こんな時は、視野も狭くなり、余裕がなくなり、周りと波長が合わすことにエネルギーを消費し、どんどんネガティブなフィードバックループに入っていく。

マインドの使い方のプロであるコーチにもかかわらず、迷いの森に、自ら入っていた。

ホメオシタシスのフィードバックからの問題を解決するには、兎にも角にも、ゴール設定。未来のありたい自分(仕事も健康も趣味も家族も)を、もう一度定義し、やり遂げることを決め、ゴール設定をし直しました。それからは、体も仕事も充実していき、趣味や家族との時間も満たせてきました。

今回のハーフマラソンは、健康になるにはマラソンイベントへの登録するとトレーニングやるでしょ、と、すぐに予定した。

タイムはどうでも良かったので、スタートは混まない最後尾。
スタート前は完走でいいや。
走り始めて、2時間15分くらいで良いな。折り返しで、ペースを上げていき、2時間切り、悪くない成果も出て、満足して終わりました。

マラソン中、自己肯定感について考えた

周りからはあると言われてきた、自己肯定感をどう得てきたかと言うと、「成果や結果」であったと思う。。それらが無いと、自信は持てない、と思ってた時が多い。

・難しいことができた。
・あいつは役に立つ。
・他と比べてすごい。

今回も、(特にすごいタイムではないですが)、人からタイムを聞かれた時に、なかなかですね!と言われたいがために、今回のマラソンも2時間は切ろうと思いました。道中に2時間に目標を切り替えたモチベーションはそれで間違いありません。

偶然にも、前日に、親しい友人から、自分は、他人を褒めることでその他人が自信を持てるよう貢献できた、そんな自分への自己効力感が自己肯定感を生む、との示唆をもらいました。
他人を褒めることが、自分のためになっている、ということを今まで一度も考えたことがなかったので、強く興味がわきました。

そして、ハーフマラソン中の後半、自己肯定感について、走りながら考えていました。

ゴールするまでの数時間で、自己肯定感をもつ方法が以下のように整理できました。

  1. 成果や結果からくる自信

  2. 他人からの承認、感謝(いわゆる承認欲求)

  3. 他人を褒めることで周りに貢献している自己効力感

  4. その人だけが持つ才能、能力

  5. 自分がどうしてもやりたいこと、ワクワクすることに没頭できている

  6. 志を共にできる素敵な仲間が近くにいる

列挙して分かったのは、自己肯定感をもつことは、すごい成果や結果、周りからの承認が、必要条件ではないこと。

自分の得意なこと、やりたいことを選んで、そこに携わっている時間を過ごせれば、自然に自己肯定感は上がる。
明日からでも、人間関係半径10メートルの人(家族、一番近い同僚グループ、親友)に対して、褒めることや、感謝することを自分から始めれば、周りに貢献できる自分を感じられて、それが巡って自分に対する肯定感につながれる。

1)~6)の中でも、僕は、密度の濃い時間を過ごせる仲間を実感でき、夢を一緒に語り合え、難しいことに一緒にチャレンジできていることが、自己肯定感や自己効力感が上がるのにつながる。僕にとっては、これがとても重要なこと。
最近、この志を共に目指せ、切磋琢磨できる仲間に恵まれつつある。


どの要因で自己肯定感を上げるにせよ、自分の選択次第だなぁ
と再認識した、良き内省をできたハーフマラソンでした。

自己肯定感と自己効力感

自己肯定感に似たような言葉で、自己効力感があります。

『自己効力感とは、心理学用語の一つで、何らかの課題に取り組むときに困難な状況であっても、「自分は対処できる」と自分に対して確信、自信といったイメージが持てることをいいます』

同じ自分に対する信頼度や自信であっても対象は、自己肯定感が現状の自分に対して、自己効力感が未来の自分に対して、でしょうか。

僕のコーチングのベースである認知科学では、自己肯定感(Self-esteem)ではなく、自己効力感(Self-efficacy)を、未来のゴール達成のエンジンとして扱います。
現在の自分への自信と、未来の自分に自信は、深く関係するので、自己肯定感についても、深く観察することをしています。

ともに、自己肯定感(Self-esteem)と、自己効力感(Self-efficacy)を上げていきましょう!


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