友達の疑問。~君はまだパパと呼ばない。32話~
私には子供がいます。
血のつながりの無い子供です。
昨年、父になりました。
本音を言うと20代の頃には考えられませんでした。
血の繋がりの無い子供を持つなんて。
だから、娘が
「お父さんではない。」
と言う気持ちも分からないではない。
しかし、今では大切な私の娘です。
血のつながりは関係ないんだなと思っています。
新しい学校にもなれていく娘。
そんな子供の適応能力にも驚かされながらも
ホッと一安心していたころ。
いつも遊んでくれている友達グループの子から
「しんごさん、お父さんじゃないのに何で一緒に住んでるの?」
子供は正直なので、ドストレートについてくる。
娘が認めてくれるまでは
「お父さん」
ではなく
「しんごさん」
で良いと伝えていたので
いつでも、どこでも
「しんごさん」
娘を迎えに行くと、娘は私の事を
「しんごさん」と呼ぶ
お友達は、お父さんを名前で呼んでるの?と聞く
娘はお父さんでなく、「しんごさん」と言う。
新しい学校でも、何回かあったこのやり取り。
前の学校と同様に、新しい学校のお友達も
やはり言ってきた。
以前は、お父さんじゃない!!と
強く言っていた娘も。
少し、困った様子をしながらも
「お母さんの仲良いお友達と一緒に住んでる」
と伝える。
「友達と住むのおかしくない?」
とお友達は言う。
想定通りツッコまれる。
うん。おかしい。と私も思いながらも
気まずそうな娘の顔を察知し
話半分で、別れを告げ車へと向かった。
お友達にツッコまれて困っている娘の気持ちと
いまだに、
「お父さん」
と呼ばれない現実に、少しセンチメンタルな
気持ちになりつつも。
何事もなかった顔をして
車の中で、娘の学校での話を聞きながら
家に帰るのでした。
家に帰りデスクに向かいながら
父と呼んで貰えない気持ち。焦り
が何度も頭の中を溢れそうになり
必死に抑える。
妻に自分の気持ちを伝えようとも
思ったが、急かしてしまわないか?
妻や娘に負担をかけてしまわないか?
考えても考えても答えの出ないまま。
ドラマで見る家族のシーン。
「お父さん!」と呼ぶ家族のシーン
に目が留まる。
それでも、自分の気持ちよりも
二人の人生に後から入ってきた事
娘が心から呼んでくれるように行動すると
頭に理解させて、1日を終えるのでした。
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しんごぉ↑↑
沖縄でYouTube、Instagram
ラジオパーソナリティ、アーティスト、
デザイン、イベント関係をしながら活動中。
シングルマザーの妻と結婚し、娘が出来た事をきっかけに
noteを書き始めました。
娘とのこれまでを振り返りながら、家族とは何か?
を考えながら書き綴っております。
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