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フィリピンのデリケートゾーンケア事情

表題の通りなんですが、フィリピンの生理用品・デリケートゾーンケア事情がすごいよって話です。

日本でデリケートゾーンケアっていうと、最近になって専用のソープとか機能性の高いパンティライナーとか月経カップの名前が知られるようになってきたイメージ。

私はフィリピンにかれこれ2年近く住んでいたんですが、渡航前は正直全く期待してなかったんです。

結論から言うと、それは良い方向に期待を裏切られました。
東南アジアの全ての国を比べたわけではないですが、日本はこれからもっとヘルスケア分野において進歩する必要があるなと思ったので、一例としてフィリピンのデリケートゾーンケア事情をご紹介します。


スーパー編

行きつけのスーパーは割と広くて、各種缶詰やらお菓子やらがしっかりとスペースを使って陳列されていました。
ただ、その中でもびっくりしたのがこれ。

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わかりますか?棚の上から下までぜーーーーーんぶフェミニンウォッシュです。(フェミニンウォッシュ:デリケートゾーン専用の石鹸のこと)

こんなに需要あるのか??もうちょっと棚狭くてもいいんじゃない?と思わなくもないですが笑、いつも日本でひっそりと、端っこや上のほうに置かれている彼らをみていた私はとても驚きました。

デリケートゾーンケア、日本ではまだまだあまり知られていないですけど、下着の中で蒸れる感じを防げたり、においが気になってしまうことを防げたり、一番に自分がより快適になれるのでとても大切だと思います。

普通の石鹸やボディソープで洗うだけだとPH値の関係で逆効果になってしまうそうなので…気になった方はぜひ、試してみてください。

コンビニ編

コンビニにも当然のようにデリケートゾーンケア用品が売っています。
日本だとまだ、生理用品が売っているぐらいかな?

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フィリピンのセブンイレブンです。
ちなみにフィリピンのコンビニは使い切りの化粧品なども品揃えが多いです。

最下段に生理用品が8種類ぐらい、その上にフェミニンウォッシュや拭き取りタイプのシートがいくつか。
特別大きくもないコンビニで買えるアイテムなのに、選択肢がこんなにあるなんて!と驚いた記憶があります。

上の3段はコンドーム。避妊率が低いフィリピンではもっと普及して欲しいですね…

ドラッグストア編

ドラッグストアは言うまでもなく、今までご紹介したスーパー、コンビニよりも多くの品揃えがあります。
パンティライナーもいろんなメーカーから、各3種類〜ぐらい置いてあることが多いです。

その中でも、私が気になったアイテムを紹介します。

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まずはこちら。
夜用のナプキンなんですが、かわいくないですか!?

色合いが落ち着いていて、あまり生理用品を手に取っている感じがしないです。パッケージもさらりとしていて、良い感じ。
後ろに写っているような、The 生理用品というデザインのものも多いですが、こちらのようなおしゃれなデザインのアイテムが増えると良いなと思います。

一生のうち、憂鬱でも避けられない類の買い物なので…どうせならちょっとでもテンション上げたいですよね。

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お次はこちら。
これは初めて見つけたんですが、フェミニンミストと書いてあります。

使用方法としては簡単。振って、パンティライナーに噴きつける。トイレットペーパーに噴きつけて、拭き取る感じでもいいんじゃないかな。
Roseの香りとヨーグルトの香りがありました。
長時間座った後などに使うと、蒸れた不快感が軽減されて良い感じです。

日本でも拭き取りタイプのフェミニンシートが色々なところで売られるようになってきていますよね。

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水に流せるのはさすがジャパニーズブランドつよい

番外編:ピル

以前から、海外では処方箋なしで薬局でピルが買えると聞いていたのでぜひ試してみたく、フィリピンの薬局でしばらく低用量ピルを購入してみました。

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Birth control pill って言えば伝わるかな?緊急避妊目的ではなく、月経の調整・継続した避妊目的のやつです。
含有ホルモン容量が色々あるみたいなので、その辺は薬局のカウンターの人に相談してみてください。あくまでこれは私が購入したものなので、ご参考程度に。

私は生理が激重+PMSが強力なので、各症状の軽減のために服用しました。

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中身はこんな感じ。
日本のとあんまり変わらないですね!偽薬が最後の1列に入っています。

これで4週間分、価格は500〜600円相当ぐらいだった気が…
日本と比べるとかなりコスパがよく、手軽に手に入ります。
Watsonという大手薬局に行って、レジで頼むと出てきます。

ただ、日本で低用量ピルを処方してもらう時に血液検査が必須なように、低用量ピルには血栓症のリスクがあります。
きちんと定期検診をして服用することはめちゃくちゃ大切なので、日本の慎重な感じと足して2で割れるといいなあと…

ただ、緊急避妊のピルに関しては、フィリピンでも処方箋が必要だそうです。薬局では買えません。
フィリピンの宗教はカトリックが一番の割合を占めているので、中絶や避妊に関してややセンシティブ。前述したコンドームでの避妊率が低いのも、宗教的な理由やそこから続いている考え方が少し理由しています。
性教育が未発達なことも大きいと思いますが…

子どもが産まれた時からのシングルマザーが多い国なので、こうして大きな面積をとって陳列したりすることで、妊娠・出産や自分の身体のことについて、より考える人が増えるといいなと思います。

日本ではまだ、自分の身体のこと・性のことについて深く考えることを戸惑う方、恥ずかしいと感じる風潮があるのも事実。
でも人生長いですし、ずっと付き合っていく自分の身体なので、ポジティブにヘルシーに向き合っていけるといいですよね。
色々書きましたが日本のタンポンのクオリティは世界一だと思っているので、タンポン派の人はぜひ海外旅行・留学に持参しましょう!お忘れなく!

それでは。

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