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満月ガスとバス【毎週ショートショートnote】裏お題
とある島に満月ガスとバスという双子がいた。
満月家に伝わる家訓は「満月のように明るくあれ」だった。
その家訓を体で表したようなガスとバスはいつも一緒に島中を探検していた。
「おい、ガス。あそこ行ってみようぜ」バスが海岸沿いの崖の上を指さした。
「いいね。行ってみよう。新しい景色が見れるかもな」とガス。
抜けるような青空と潮の香りの中、二人は崖の下に着いた。
「すごい断崖絶壁だ」バスが言った。
「そうだな。バス、ついてこれるか?」不安そうな顔をしているバスの顔を確かめながらガスは言った。
「大丈夫だと思うよ」バスは武者震いともつかない声で返事をした。
「よし、行くぞ。登れないと思ったらすぐに言えよ」
「わかった」
二人は崖を登り切った。
「すんごい景色だな」崖の上に登った二人は夕日を眺めた。
「ここを俺たちの秘密基地にしよう」ガスは言った。
「そうだな。ここは俺たちの秘密基地だ」バスも言った。
ガスとバスの二人の物語は始まったばかりだった。
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※名前系いただきました。いただきましたと言ったら語弊があるかもですね。お先に使わせていただきました。ていうか名前系ってなんだ?って言う感じかもです。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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