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音楽と子どもを愛する彼女に。

先日、友人が4人目の子供を出産した。

その出産祝いに、私はかねてから彼女にあげたいと思っていた絵本をプレゼントした。

その本のタイトルは『はじまりの日』

世界的ロック・ミュージシャン、ボブ・ディランの名曲が絵本化されたもの。「Forever Young」は、自身の息子に向けて作った曲だそうだ。その歌詞がシンプルでお洒落なイラストで表現されている。

実は、その子宝に恵まれた友人というのは、私たちが主催している音楽と絵本のイベント「うた絵本Live 」のメイン・シンガー。いつもギターを抱えて、それこそ妊娠中だって大きなお腹とギターを抱えて、私たちの前へ現れる。満面の笑顔で素敵な歌声と明るいオーラを周りにふりまいてくれる。私は彼女の笑顔が大好きだ。

彼女のトレードマークのような”ギター”の表紙に、我が子への思いを綴った歌詞の絵本。贈り物としてこんなにぴったりの作品、他にある!?
そう思ったのだ。

さらに、このアーサー・ビナード氏の訳詞がとても良い。
タイトル【 Forever Young 】は、きっと今までは【 いつまでも若く 】と訳されていたもの。それを彼は【 はじまりの日 】としたのだった。

生まれてきた赤ちゃんにとっては、新たな人生の「はじまりの日」
母親である彼女や家族にとっても、新たな家族と過ごす「はじまりの日」
そんな意味も込めて選んだ。

きみが手をのばせば しあわせに とどきますように
きみのゆめが いつか ほんとうに なりますように
まわりの 人びとと たすけあって いけますように
星空へ のぼる はしごを 見つけますように
毎日が きみの はじまりの日
きょうも あしたも あたらしい きみの はじまりの日

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我が子を想うシンプルな願いと祈り。父親から息子への詩だからだろうか。温かさの中に、背中を押されるような強さを感じる。子ども自身の意思で、力強く育って欲しいという気持ち。子ども自身の力を信じる、親としての強さもあるかもしれない。「骨太の愛情」とでも言おうか。背筋をすっと伸ばしたくなるような、真っ直ぐな詩が胸を打つ。

私はこの”強さ”が気に入った。何となく、この温かな強さが、彼女に似合う気がした。4人の子を育てるということは、やはりパワーのいること。さらに上から3人は元気いっぱいのboysだ。私の目から見て、彼女はいつも大らかに笑って子どもたちを見守ってるように見えるけれど、時にはしんどい時期もあるだろう。心が疲れることだってあるだろう。

そんな時に、この本を見返して欲しいと思った。
前向きなメッセージが、きっと力をくれるはず…と願いを込めて。

この世で一番大切な命の「はじまりの日」

心から、誕生おめでとう!!

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