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プリムの祭りって⁉︎

プリムの祭りは、エステル記に見るイスラエルが敵に勝利した出来事を記念するお祭りです。

 当時のペルシャの高官ハマンはユダヤ人を滅ぼそうと画策します。それを知ったエステルは町のすべてのユダヤ人に3日間の断食をするよう呼びかけます。断食を終えて王に働きかけると、その後見事にハマンの計画を打ち破ることができました。

 エステル記には【主】の御名が記されていない(隠されている)ことから、この日は人々が仮装をして(自分の正体を隠して)お祝いします。また、お祭りの1ヵ月ほど前から伝統のクッキー・ハマンタッシェン(ヘブライ語で「ハマンの耳」の意)がいたるところで売られ始めます。

 エステル記の朗読の際にはハマンの名前が読まれる度にブーイングガラガラと音を鳴らし、モルデカイの名前が読まれると歓声を上げるといった習慣があり、非常に楽しいお祭りです。

 怒りに満ちたハマンはユダヤ人を民族ごと破滅させようとしました。
しかし、元はといえばモルデカイ一人が彼にひれ伏さなかったことをひどく怒り許せなかったのです。それを理由にユダヤ人を根絶やしにするのはひどいことです。もっと言うと、僕はこれを「普通じゃない」と感じました。

 ハマンの謀略を王に伝える前に、エステルは3日間の飲まず食わずの断食を地域のすべてのユダヤ人に呼びかけました。それは、王の召し無しに王のもとへ行く者は王妃であっても死刑となる法令があったからでした。エステルはここで「普通じゃない」方法で王にアプローチする決心をしました。
エステル記4:16の覚悟がそのことを物語っています。

「私は、死ななければならないのでしたら、死にます」

 実はこのエステルの断食の祈りに先立って、ハマンの策略を知った多くのユダヤ人が荒布を着て灰をかぶり、断食をしていました(4:1-3)。

 つまり3日間の断食をするよう知らされた時、彼らはもう既にその祈りを始めていたのです。この「普通じゃない」霊的な戦いはモルデカイエステルだけのものではなく、ユダヤ人一人ひとりにかかっていたのです。むしろその一人ひとりの祈りが聞かれて国家のリーダー達を動かしたのです。

断食の祈りには力があります!

エステル記に学び、今日も主に信頼して祈り続けましょう。


今年は3月21日から断食をし、24、25日がプリムの祭りになります。

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