前置き 数あるPS2ソフトの中でも未だ異色を放つ上田文人作品の二本目で、前作『ICO』の衝撃に続いて本作も孤独な世界の冒険をこれでもかというくらい私たちに追体験させる。 たまたま母が『ICO』を持っていたので小さい頃になんか怖いゲームだなという印象を抱いていたが、成長するにつれて徐々に惹かれていった。同じ人が携わるゲームがあると知りこの『ワンダと巨像』を遊んだ。私自身が00年代生まれでこの令和の世にPS2実機を未だに現役で使い続けていると言う事を念頭に置いて本作を語って
前置き 劇場版オリジナル長編アニメーション作品『サイダーのように言葉が湧き上がる』という映画について語る。 本作は上映館も少な目であまりご存じでない方も多いと思う。かくいう私もEテレの放送が無ければこの作品に触れることはなかっただろう。この映画を知ったきっかけとして、元々私自身「Never Young Beach」が好きで、たまたま主題歌「サイダーのように言葉が湧き上がる」をYoutubeで聴いて映画があるんだと調べたことだった。それが2023年の夏に放送されると分かっ
前置き ご存じ「となりのトトロ」、特別前置きをする必要もない作品。 私は宮崎駿作品を小学校低学年~高学年にかけて視聴し、案の定ハマって影響受けまくりなのだ。だが、この映画だけは「もう一度観たい」「進んで観よう」とは思えない。変な都市伝説紛いの話や真面目な考察が多く、この様な記事を私はあまり見たことがない。なのでその理由を物語に沿って語る。 1.「弟、妹」「兄、姉」 「さんぽ」が終わって、オート三輪が走る場面。荷台に乗る姉妹は仲良くキャラメルを分け合って、初めての土地