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映画「にぎにぎ川谷〜百年物語〜」のオンライン配信がスタートしました。

こんにちは。日本の農山漁村をめぐり、記事を書いたり映像を制作したりしている上垣です。いよいよ新作が完成しました。

「ポツンと一軒家」ではないですが、たった40人ほどが身を寄せて暮らす、小さな小さな村の一年を撮った映画で、今日DVDディスクになって届きました

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そして、このnoteの記事の購入者が(500円)、オンラインで視聴できるようにもなりました。

今回は、その村人向けにいったん完成した作品を全面編集し、雪国らしい風景を大幅に加えた一般向けのディレクターズカットになります。

オンライン配信を見てくださる方には、41分の映画と共に、この映画が作られるまでのエピソード記事も用意しました。見ていただければ幸いです✨

※購入は記事の文末へ(目次の最後をクリックすればジャンプできます)

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【映画情報】
タイトル:にぎにぎ川谷〜百年物語〜
発売日: 2021年2月
長さ: 41分
監督・撮影・編集: 上垣喜寛
撮影: 平井明日菜
サウンドプロデュース: 上野哲生
出演: 川谷地区のみなさん・川谷訪問者のみなさん
テーマソング:「flower〜川谷もよりの笑顔〜」(作詞・作曲・歌:伊東和哉 ドラム:柿沼大介 ベース:中嶋登志光 ギター:上野哲生)
協力: 川谷もより協議会 上野恵美子 香月正夫 高木あつ子 鈴木貫太郎 西岡千史

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この映画を作るきっかけ〜映画ができるまで(1)〜

この映画のきっかけは、2015年に私宛にかかってきた一本の電話からでした。コシヒカリで有名な新潟県の、山奥に住むコメ農家の天明伸浩(てんみょう・のぶひろ)さんからの連絡でした。

「村の記録映像化をつくってくれないか」

すでに村を離れた人たちがたくさんいて、その人達に、「今もこの村ではみんなが元気に暮らしているよという姿を見せたい」という話でした。

その時、「もう時間がない」という言葉も耳にしました。聞けば、高齢化した集落では、村の中心の役割を担う人たちがだんだんと亡くなっているとのことでした。

あわてて撮影を始め、村の空き家(民泊可となっている)を使わせていただき、何度も通って撮影。2017年に村に縁のある方々に見てもらい、“前作”が完成しました。

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(映画冒頭の集落の「祭り」のシーン)

明治から続く映画館「高田世界館」での上映〜映画ができるまで(2)〜

それから3年の月日が経ち、ふたたびそのコメ農家の天明さんからこんな電話がかかってきました。

「新潟の映画祭で流したいんだけど、いいかな?」

映画祭とは、「新潟★農業映画祭」という地域ローカル企画でした。

2017年に完成した“前作”は、村のことをよく知る人たち向けであり、村の「基礎知識」のない人たちが見てもわからないはず。このままの作品を流して、果たして通用するだろうかと思いました。

上映イベントの場所は、明治時代から続く映画館「高田世界館」とのことでした。ミニシアターの世界では有名な場所で、私自身も映画館での上映は初めてでした。

そこで、せっかくなら作り直そうと思い、映像データの入ったハードディスクを引っ張り出し、再編集に取り掛かりました。

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(小正月の行事「さいの神」の準備の様子)

ハイライトは、村人しか入れない夜の郵便局〜映画ができるまで(3)〜

2つのきっかけで生まれたこの映画。

この映画の見所は、積雪4メートル近くにもなる川谷(かわだに)集落の「日常」です。この集落には、コンビニもない、病院もない、働く「職場」もありません。

ハイライトは映画の後半、26分からの雪国の映像です。豪雪地帯に郵便配達は来ません。代わりに、村の代表者が荷物の収集にまわり、各戸に配達します。

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29分からの、郵便局(川谷簡易郵便局)がカーテンを閉めてからの1分間はぜひ見てもらいたいワンシーンです。

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この村に居酒屋もありませんが、営業終了後の郵便局に村人が集まり、鍋をつつきあう飲み会が開かれています。「ないもの」づくしの村には、現代社会にない居場所があります。そして、困った時に助け合える仲間がいるのです。

映画に登場する村人の言葉からは、何気ない日常、一番大事な日常、誰かの力が積み重なって送れている日常が感じられます。普段は忘れがちな「何が幸せなのか」を考えるヒントがあると思います。

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映画を彩る音楽〜映画ができるまで(4)〜

また、この映画を成り立たせてくれたのは、作品中に流れる音楽です。挿入曲を作ってくれたのは、一緒に川谷を訪れ、映画ができあがっていない段階で何作もの音楽を仲間と作ってくれた友人の上野哲生さんでした。彼らが作った音楽を聞いた瞬間に、「この映像を使おう」と思ったシーンもあるほどです(月夜の稲刈りの映像)。

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テーマソングは、「flower〜川谷もよりの笑顔〜」。シンガーソングライターの伊東和哉さんが作ってくれて、映画用に上野哲生さんがオリジナルアレンジ仕様にしてくれました。

こうして編集し直した映画「にぎにぎ川谷」。

2017年の上映会の模様や、その後に撮影した雪深い村の様子、新しく生まれた命など、使いたくても使えないと思っていたものがたくさん収録されています。

ほっとできる時間に、大切な人と見てほしいです。

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川谷もよりの将来をみんなで考える会 事務局
〒949-3553 新潟県上越市吉川区川谷3167-1
​TEL / FAX 025-547-2343

星の谷ファーム(天明伸浩)
〒949-3553 新潟県上越市吉川区川谷3193-1
TEL.025-547-2210

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