［制作裏話］小さな特典でも貰えないより、貰えると嬉しい

初めまして、新潮文庫nexの宣伝担当です。

新潮文庫nex７周年フェア「推せる！新潮文庫nex」がいよいよスタートしました！

このタイミングでnoteも始まったということで、今回のキャンペーンについて少し掘り下げて書いてみたいと思います。長文なのですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。

創刊７周年を迎える新潮文庫nexですが、毎年9月に「〇周年フェア」を行ってきました。今年は「推し」をテーマに、よりコンセプトがはっきりとしたフェアとなっています。
そしてコンセプトだけでなく、例年に比べて大きな違いがひとつあります。

そもそもフェアって何？というところから説明をすると……
通常の新刊販売とは違い、発売済みの既刊からテーマに合った作品やおすすめしたい書名をこちらで選び、セットにして本屋さんで展開してもらう、というのがざっくりとしたフェアの内容です。

よく本屋さんで「時代小説フェア」とか「ノンフィクションフェア」などが大きく展開されているのを見たことはありませんか？
つい先日まで開催されていた「新潮文庫の100冊」もフェアのひとつになります。

フェアによって規模は違いますが、あれもこれもみんなフェアで、今回の「推せる！新潮文庫nex」もそのひとつなんです。

それってつまり、出版社が売りたい本を本屋さんに送っているだけなんじゃ？と思われた方もいるかもしれません。

勿論、そういった側面もあります。
でも何もお知らせしなかったら、折角の素晴らしい本が気付いてさえもらえないかもしれない。だから私たちは、そのきっかけ作りのひとつとして、いろいろなフェアを考えています。

ただ、一方的におすすめしたい本を展開するだけじゃ、何かつまらない……。
今までフェアをやる度に考えていました。

自分が購入者の場合、フェアと聞いて期待するのは、そこでしか買えない限定商品とか、ちょっとしたおまけが貰えないか？とか、そういったささやかでも“特別なもの”です。
せっかくなら、フェアで本を買えばお客さんも楽しくなるようなことをしたい。
そう考えて、今年のnexフェアで新しく取り入れたのが

「一冊買えば必ずもらえる！トレーディングしおり」プレゼントキャンペーンです。

新潮文庫nexの中でも人気の作品がトレーディングしおりになりました。
なんと、全部で１２種類もあります。新潮文庫nexのカバーは、大人気イラストレーターの方々が手掛けていますので、今回のしおりもとても豪華なラインナップになっています。

実は新潮文庫nexには、新潮文庫に必ず付いているスピン（栞代わりになる紐）がついていないので、しおりはぴったりのアイテムなんです。
どうして新潮文庫nexにスピンがついていないのか？という話は、また別の機会にお話をできたらと思います。

nexに相性抜群のしおり、特典で作るのは三度目です。

左は『四元館の殺人 探偵ＡＩのリアル・ディープラーニング』の初回特典
右は『さよならの言い方なんて知らない。5』の書店特典
としてクリアしおりを作成しました。

どちらもご好評を頂いたので、今回のnexフェアではドドんと一挙に12種類も作ってしまいました。サイズは一度目の頃からずっと統一しているので、コレクションしてる方はまとめてファイリングなどもできます！（まだ一部書店さんで買える場合もありますので、これを機に是非買ってください）

ただ今回は上の2種とは違い、クリアしおりではありません。
これには理由があります。両面印刷にする為です。

裏面はなんと、キャラクターファイルになっていて、しおりになったキャラクターが、なんという作品に登場してて、どんな人物なのか？が分かる仕様になっています。イラストレーターさんの名前も分かります。
ここでキャラクターがあなたの推しセンサーに引っかかれば、是非その作品も読んでもらえると嬉しいです。

表も裏も情報量たっぷりのトレーディングしおり、12種類もあるので、ここで新たなキャラクターや作品に出会ってください。

そして、このしおりランダム封入になっています。
つまり自分の知らない作品に出会えるきっかけになるんです！

対象書店で新潮文庫nexをどれでも一冊買うと、レジにて貰えます。

こんな感じで、中身の見えないアルミ袋に入っています。
トレーディングカードなどが好きな人にはお馴染みの、プロモカードとかが入っているあの袋です。

しおり自体も印刷にとてもこだわっていて、いろいろな仕様のしおりがあります。

ノーマル8種、レア3種、シークレット1種

ノーマルのしおりでも、４色＋特色（蛍光ピンク）の印刷で、とても美麗なんです。
これはnexのカバーが全て上記の5色で印刷しているので、それに合わせての仕様です。
（カバーの印刷についても、また機会があればこのnoteでお話しします。）

レアは、上の印刷に加えてホログラム加工。
キラキラしていて、ビックリマンやカードダスのキラを思い出すような仕様です。

そして、最後のシークレットなんですが……
とにかくびっくりするような仕様になっています。
印刷に関わったことがある人、興味のある人は本当に驚くような豪華なものです。

現時点ではまだシークレットについて、明かすことはできないので、是非当てて現物を見てください！
シークレットはとてもレアなのですが、1店舗につき１枚は必ず入っています。
当たった方は、本当にラッキーなので、ゲットしたら是非SNSに投稿してください！

ある意味、とってもチャレンジングな企画に挑んだ今年のフェア。
特典のしおりについても、楽しんでいただける読者の方がいれば、とても嬉しいです。

さらにさらに欲を言えば、お一人でも良いのでコンプリートをしてくださる方がいたら、本当に本当に嬉しいです。かなりハードルが高いかもしれませんが、そんな方が現れてくださることをこっそり願っています。

しおり目当てで本を買ってくださっても、逆にフェアのことは知らないけどしおりを何となくゲットしてくださっても、どちらでも大歓迎です！
少しでも楽しい体験になってもらえれば、嬉しい限りです。

今回のキャンペーン、企画から制作までとてつもなく大変な作業だったのですが、それよりも“作っていて楽しい”が大きかったです。
今後も、読者の皆さんが楽しめて、企画をしている方も楽しめる、みんなが嬉しくなるような宣伝をできるようにがんばっていきます。

これを読んでくださったあなた！
まずは一つでも良いので、しおりをゲットしに書店さんに足を運んでみて下さい！

その際は必ず、フェアが実施されているか、しおりがまだ貰えるかを書店員さんに確認のうえ、ご購入ください。

▼新潮文庫nex HP
https://www.shinchobunko-nex.jp/special/2021.html