見出し画像

大事なことは出会うようにできている

自分が何をしたいのかわからない。
そんな方は特に若い方に多いと思いますが、「案ずることなかれ」と申し上げたいです。

理由は二つ。
1. 会うべき人や物事には出会うようにできている
2. 大事なことは既に出会っているし、行なっている

2番からいきましょう(話の都合上)。
「〜したい」というのは欲求のうちでも意識をもってやろうとすることですから、必要性という観点からはたいてい優先度低なのです。生存にとって必要な要求であることはまずありません。

生存にとって必要なこと。オギャーと産まれた時からこの瞬間まで生き抜いて来るために必要だったことは絶対に既に行なっています。でなければ、死んでいますからね(肉体的にか、精神的にかはともかく)。

「ジョジョの奇妙な冒険」の第5部に有名な台詞があります。

「ブッ殺す」
そんな言葉は使う必要がねーんだ
なぜなら オレや オレたちの仲間はその言葉を頭に浮かべた時には!
実際に相手を殺っちまって もうすでに 終わってるからだッ!

(中略)

『ブッ殺した』なら使ってもいいッ!
『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ!
その時スデに行動は終わっているんだッ!

まぁ、かなり物騒な引用ですが重要な事が示されています。
この台詞は作中のプロシュートという暗殺者が吐く台詞ですが、暗殺を仕事とする彼にとって必要なこと(『ブッ殺す』)は常に過去完了形で表現される(『ブッ殺した』)し、されるべきということ。必要だと心の中で思ったなら、その時既にその行動は終わっているのです。

これは私達が無意識で行なってきていることにもあてはまります。私達が生存レベルで、自分が自分であるために必要というレベルで行いたいことは既に行なっているし、過去完了形で表現可能なものの中にあるのです。

私で言えば、プログラミング、合気道、尺八、うつ病とその治療、社会貢献、カミさん、飼っている犬達、ゲーム、などなど既に出会って、多くのリソース(エネルギーと時間)を割いていることが行いたいことであったし、行えることでもあるのです。

その意味でも、自分が何にリソース(特に時間)を投入しているか、ログをとることは自分を知るために非常に有効です。ログの大切さについてはまた書いていきますが、過去のNoteもご参照ください

自分が何をしたいのか?その答えは自分の過去にあります。行なってきたことの中に必ずあります。過去完了で表現できるものを是非探してください。

さて、1の「会うべき人や物事には出会うようにできている」です。
今までの理路をご理解いただければ、こちらは自然に得心頂けると思っています。

過去、出会ってきた人や物事のほとんどを振り返っていただくと、偶然出会ったり、なんとなく選んできたものであることがわかります。自分で一から十まで計画、設計して出会ってきた人はいないはずです(少なくとも産まれたという事象はご自分ではコントロールできませんよね?)。

これまで生存に必要な人や物事には自然と出会ってきているのです。

であれば自然の帰結として、これからも必要な出会いには出会うようにできていると考えることができます。もちろん、意思の力というものはあります。自分の過去をふりかえり、自分が行いたいことを見つけだせたらその道に邁進する。しかし、うまく見つからない、まだよく分からないという方も焦らなくて大丈夫といいたいです。

なんとなくでいいんです。社会経験がない学生さんとかだと、過去がまだ少ないのでその状態で自分の行いたいことがわからなくても自然だと思います。そんな時は、なんとなくやってみる。やってみることが大切です。

なんとなくの力を侮ってはいけません。それは生存に有利そうな選択を無意識に行なった結果の可能性が高いからです。そして、行動すれば、過去(経験)が増え、やりたいことがどんどんわかるようになっていきます。

そして自然に気づいていきます。
必要だと心の中で思ったなら、その時既にその行動は終わっているのですから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?