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茶具ブランド【すすむ屋茶具】ができるまで。

いつも、僕のnoteをご覧くださり誠にありがとうございます。そしてフォローしてくれたり、リアクションしてくれたりしてくれる皆様。嬉しいです。ありがとうございます。

本日は、僕たちが開発している、茶具ブランド「すすむ屋茶具」についてお話をしていきたいと思います。

というのも、僕が話しているポッドキャストがあるのですが、そちらで、すすむ屋クルーから「すすむ屋茶具」について話してほしい。という声をいただいたきました。それはいい案だね。と思い、話す内容を考えていたところ、noteにも書いたことがないことに気づきました。ww

僕は、noteを書くことで頭の中の整理が出来ると思っているので、ここでアウトプットしてから、ポッドキャストで話すのも良いかと思い、まずはここで書いてみることにしました。

特に「すすむ屋茶具」は思い入れのあるブランドですし、すすむ屋茶店の根幹でもあるので。ちゃんと皆様に知ってほしいから。

ということで、前振りが長くなりましたが、ご一読してくださると嬉しいです。

↓↓ポッドキャストもお時間ありましたら。




構想は、すすむ屋茶店を始めた時から。

そう。お茶の道具を作ろうと思ったきっかけは、お店を始める時に、ちょっと困ってしまったんです。

というのも、お店を始めたきっかけは、日本茶を多くの人に知って欲しいからに加え、美味しいお茶がある生活を当たり前にしたい。という思いから。

当たり前にしたいということは、より日常的に飲める価格で美味しいお茶を販売しないといけないし、そういった環境を作らなければいけないと思っていました。だからこそ、お茶の道具も、より日常的に使いやすい。でも美しい。みたいな提案がしたかったんです。(ただ安い。ただ日常品ということではなく。美しいもので。)

でも、お茶の道具の世界ではそれがなかった。

とても美しいものはたくさんあった。安価で大量生産品はあった。でも、その両方を兼ね備えたものがなかったんです。

シンプルで美しい。なおかつ大容量で使いやすい。道具たちがなかったんです。

一つ一つはとても美しい。でも毎日使う?日常的?
シンプルで美しいから、部屋に置きたくなる。
でも、使いやすくて大容量。

そんな道具たちをつくることで僕たちが表現したい
「最高の日本茶体験」が当たり前になる世界を作れるのではないかと思った。

だからこそ、自分たちで、自分たちが表現したいを世界を具現化できる道具を作ろうと思った訳です。

それに、モノづくりって絶対面白いと思ったから。

↓↓すすむ屋茶店が出来るまでの話はこちら。



コンセプトから形にするまで。大治さんとの出会い。

コンセプトは、美しいを前提に、日本茶を楽しめる使いやすい道具たち。

リーバイスの501や、珈琲道具のケメックス。
とらやの羊羹のような、定番でありながら美しい。そんな道具類を目指しました。

定番。スタンダードをつくりたい。

そんな、100年続いても飽きの来ないデザインが出来る人を探していたところ、大治将典さんの事を知り連絡w。池袋の皇琲亭という喫茶店で待ち合わせをお願いしました。

大治さんは、このコンセプトを理解してくださり、直ぐにデザインを考えてくれることに。

「次はいつ会いましょう?」とその場で次の約束の提案をしてくれた大治さんの事を物凄く鮮明に覚えていて、この方は、決断力と行動力がある人だ。大丈夫。と強く思ったことを覚えています。



まずは急須を。常滑へ。

お茶の道具の中で1丁目1番地といえば急須!最初のプロダクトは急須をつくることにしました。そして、その急須は常滑焼がいいと思っていました。

といいますのも、常滑焼は急須に特化した焼き物の産地で、技術力が高い職人が沢山いることは知っていました。そしてお茶を美味しくするために急須を作ってくれる産地だとも感じていました。

この、お茶を美味しくするための急須が作れる。というのはポイントです。日本全国焼き物の産地は沢山ありますが、意外とお茶の味わいまで考えられている産地はありません。というのも、味わいを考えすぎると製造が難しくなったり、デザインに制限がでてきたりして売れなくなってしまうことがあると思っています。窯元さんも当然売れるものを作るという流れになりますから、外観の方が大切になります。更に、他の産地は茶碗や湯呑み、大皿等、様々な道具のアイテムの中の一つとしての急須になります。

当然、僕は、美味しいお茶を飲んでもらいたいたいと思っていますから、急須にフォーカスした焼き物の産地「常滑」ということになるんです。

常滑の街も歩きました。

そして、本音を言うと、常滑焼のことをもったいないとも思っていたのも事実です。

「よそ者のお前が何言うねん。」という話かもしれません。でも本当のそう思っていました。急須に関しては、技術力世界一だと思うし、土に関しても自分たちで作れる。インフラも整っている。

だから、ここにデザインの力PRの力が加わればすごいことになるんじゃないかとも思ったんです。

そして、お茶の道具の産地が輝けば、当然お茶の世界にとっても良いはず。
そんなことを考えながら徐々に常滑という産地に馴染んでいきましたww。

そして、すすむ屋茶具を始めるころには、常滑の事も少しですが分かるようになっていて、この人しかいないというのも分かっていましたので迷いなく、北龍窯、梅原タツオさんにお願いしました。

タツオさんは、急須界のサラブレットでありながら最高の技術の持ち主。このような方に、すすむ屋茶具の事を理解してもらえたのは本当にラッキーでした。

大治将典さんと、梅原タツオさんを交え、最初に話した時間は、常滑焼急須の歴史に刻まれてもいいくらい。西郷隆盛と勝海舟が出会ったような感じです。それは、それは、素晴らしい瞬間だったと今でも思っています。

美しい「すすむ急須」



今村製陶さん。クラフトユー徳間さん。人水窯さん。FUTAGAMIさん。奇跡が起きていきました。

コンセプトが浸透し、100年後に改めて見ても、新しいと思えるデザインのすすむ屋茶具の製作に、次々と大物の職人さんたちが力を貸してくれることになりました。

今村製陶さん。クラフトユー徳間さん。FUTAGAMIさん。人水窯さん。

本当にその産地を代表する素晴らしい人たちばかり。そこに大治さんが指揮者として加わってまるでオーケストラの会場に来ているかのような臨場感。

お互いがお互いをリスペクトしたときには、本当に良いプロダクトができていくもんだなぁと実感しました。

すすむ屋茶具のプロダクトが増えていくときは、オーケストラのようだった。




最高の日本茶体験を。当たり前に。

話を、ちょっと戻します。

僕らがすすむ屋茶具を作ろうと思ったきり理由。最高の日本茶体験を当たり前にしたいから。だから、その為の道具を作りました。

さぁプロダクトはしっかりできました。これからは、この素晴らしい道具を販売することで、目標の具現化すること。

このことにフォーカスして、日本茶の素晴らしさを伝えたいと思っています。

最後までご一読くださり誠にありがとうございました。

ポッドキャストでも話しています。


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