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『孟子』告子下195ー孟子と淳于髡の対話(3)賢者がいればこそ

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淳于髡は言った。

「かつて魯の穆公の時、公儀子(こうぎし)が政治を取り仕切り、子柳(しりゅう)や子思(しし)が臣下となりました。
ところが、これほどの人物をかかえながら、魯の領土が削られていく様は、ひどいものでした。
こんなものなんですかね。
賢者が国家に益がないというのは…。」

孟子は言った。

「かつて、虞(ぐ)の国は、百里奚を起用しなかったために滅亡しました。そして、秦(しん)の穆公が彼を起用して覇者となったのです。
魯がもし賢者を起用していなければ、領土を削られるどころのさわぎではなかったでしょうね。」

*以上、『孟子』告子下195ー孟子と淳于髡の対話(3)賢者がいればこそ


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