子宮筋腫の日帰り手術
子宮筋腫があると判明したわたしですが、当時の職場や親にはなんとしても知られたくありませんでした。(お年頃だったのかな?)
ただし手術となると数日お休みをいただかなくてはなりません。
わたしにできている筋腫は【粘膜下筋腫】、子宮内膜にコブのようにできたものでした。
ありがたいことに、通院し始めたレディスクリニックで粘膜下筋腫の日帰り手術ができることを知りました。
手術は【子宮鏡手術】という種類で、お腹を切らず、膣口から筋腫を取り除くといったもの。
時間も10~15分程度とのことでした。
日帰りならバレない!
そんな甘い考えで日帰り手術を受けることにしました。
当時の恋人や親友にだけ伝えて・・・の予定でしたが、日帰りといえど手術は手術。
何かあるといけないな、と思い前日に親にも話しました。
「明日簡単な手術受けてくるわ~」と。
はぁ!?ですよね。
もちろん詳しく問いただされましたよ。
そして迎えた手術当日。
手術後歩けないかもしれないからと車いすをすすめられました。
簡単な手術だからとなめて(?)いたわたしは、
「10分程度で終わるものだし大丈夫でしょ~!」と明るく断りました。
処置室に入り、肩に注射を打たれました。
筋肉注射って大人でも大ダメージの痛さですよね。
わたしにとっては、子どもの頃に受けた予防接種、あの記憶のままの痛さでした。
痛さに悶えてると、もう手術を始めようとしています。
え?まだ痛みありますよ、意識も感覚もありますよ!?
きっとわたしはきちんと説明を聞いていなくて、局所麻酔をした上での手術になると思っていたんです。
さっきの注射が麻酔だと勘違いしていたので、ここにきて相当焦り、一気に怖くなりました。
そんなわたしを看護師さんが2人がかりで押さえつけ、ばっちり意識があるまま、膣口から何かを入れられ”チョキン”とされました。
「いいいいいいったあぁぁぁぁぁああぁぁあああ!!!」
と叫んだ瞬間、サーっと血の気が引いて意識が朦朧としてきました。
先生や看護師さんが呼びかけてるのが遠くで聞こえて、視界がどんどんかすんで・・・
ちょっとの間気絶していたと思います。
数分前には笑って断った車いす、確かに必要でした・・・
術後はぐったりしたまま、車いすを押されて病室に移動しました。
夕方には自宅に帰ることができましたが、その後2~3日は立っていられないほどの激しい腹痛と出血で苦しみました。
その手術から10年以上経った今になって知ったのですが、子宮筋腫の手術を麻酔なしですること、日帰りできることはかなり珍しいケースのようです。
もしかしたら現在はそのような形でやっていないかもしれません。
さて、ここからわたしの婦人科疾患との長い付き合いが始まっていきます。
次回は、子宮内膜症のお話です。
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