ダイビングをしにダハブへ

ちょっと昔のことだけど、これも忘れたくないので思い出しながらメモしておく。
約4年前、大学4年生の卒業シーズンに1人でエジプトのダハブへ行き、2週間ほど滞在した。
バックパッカーが沈没する街、超絶キレイな紅海を眺めながらダラダラできる、安くダイビングできる、という噂を聞いていてそれはもうワクワクして向かった。これが待ってたからなんとか卒論を書き、卒業することができたのだ。

日本からウィーンへ

日本からはウィーンで乗り継いでカイロに向かった。ウィーンは早朝着、夕方発だったので、日中は街をダラダラ歩きとりあえず本場のザッハトルテを食べようと思って食べた。いい街だったな。ちゃんと音楽とか芸術を楽しむためにまた滞在したい。

ウィーンからカイロへ

そしてカイロに着いたのも早朝だった。一刻も早くダハブにたどり着きたかったので、ダハブ行きのバスが出てるバスターミナルに向かった。まだ日が昇らないくらいの時間だったので薄暗く人も少なかった。
ただ俺はなんとエジプトポンドを一銭も(一ポンドも?)持っていなかったので、現地のエジプト人に「バス乗りたいんだろ?俺がお前のドル換金してやるよ」と高めのレートでの換金をふっかけられたのだった。まだ銀行等も空いてる時間じゃなかったので、泣く泣くそのレート(多少は値切った)で換金し、無事にダハブ行きのバスに乗ることができた。

カイロからダハブへ

カイロからダハブの道のりも超絶長かった。ボロくて狭い車内、前座席との間隔も狭くてとにかく辛かった。日本国内の移動から通算で機内泊3泊くらいしてるので余計に笑
無事にたどり着いたのも夜中で、日本人インストラクターがいるという「DEEP BLUE」というドミトリーに泊まった。
※日本人インストラクターは別の宿に籍を移したり戻ったりで、行ったり来たりしているらしい。

案内されたドミ部屋でシャワーを浴びることもなく泥のように眠った。

ダイビング講習のはじまり

翌日目を覚まし、ドミ部屋前の共用ラウンジに出ると、日本人の男性と女性がいた。
1人は大学2年生くらいの男子Aさんと、もう1人は日本での教師の仕事を辞め世界一周してる最中の女性Bさんだった。またその時はいなかったが、シナイ山に登っているという大学院生のCさんもいて、今夜帰ってくるという話だった。運良く彼ら3人とのダイビング講習に混ぜてもらえることとなり、ここから計5日間のダイビングライセンス講習(Advanced Open Waterライセンス)が始まった。
ちなみにダイビング講習中は講習費のみで宿代はタダという条件だった。講習費もそこまで高くなかったはず。

エンジョイダイビング

ダイビング講習は全部で10本潜る必要があり、ダハブの街から近い浅瀬での基礎から始まり、だんだん車などで足を伸ばして深いところに潜ったりしていった。午前と午後に1本ずつ、1日2本潜った。
講習後も何本か潜ったので結局全部で14本潜った。船を出してもらって(もちろん他の人とも一緒のツアーか何か)、紅海に沈んでいる沈没船も見に行った。以下がダイビングログ。

1-4. Light House
5. Mashraba
6. Golden Brocks N
7. Golden Brocks S
8. Eel Garden
9. Islands
10. Canyon
11. Blue Hole
12-13. Thistlegorm (沈没船)
14. Shark & Yolanda Reef

5本目からは色んなところに行かせてもらえて、色んな海の中の景色が楽しめて最高だった。広大なサンゴ礁や熱帯魚、底の見えない漆黒の海底、珍しいナポレオンフィッシュ、沈没船探検など。初めての体験に毎日ワクワクしたし、それを共有できる仲間がいたのも嬉しかった。

ダイビングライセンス取得には実技講習とは別に座学も必要で、毎日の講習後にヘトヘトで眠くなりながらもテキスト読んで必死に勉強もした。最後にWebテストかなにかを受けた記憶があるが、それをパスしてようやくライセンスが発行される。(日を空けて日本の住所に届けられていた。)

ダハブでダラダラ

ダイビング後も何日間かはダハブに滞在しダラダラした。
宿泊してるドミは日本人宿としては有名だったので、ポツポツと日本人はやって来て、滞在期間一週間半くらいで合計7、8人くらいの方々と交流できた。
シャルムエルシェイクに行ってカジノやったり、コシャリ食べてビール飲んだり、一緒にシナイ山に登ったり(朝日を見に行ったのに運悪く見られなかった)、夜の星を眺めて散歩したり、海を眺めてマンゴーフロート飲んだり、左手に壮大な山、右手に青い海を見ながらサイクリングしたり、本当に最高の休暇だった。
なるほどこれが沈没地と言われる所以か、と納得した。帰りの飛行機さえ取ってなければ、日本での予定さえなければ、無限に住めただろうなと思う。
(ドミの海水シャワーで髪の毛のゴワゴワは限界だったが笑)

皆それぞれ、次の目的地に向かって旅立っていき、旅の一期一会を感じながら名残惜しくも自分もダハブを跡にした。

30歳くらいになって、仕事を辞めて、世界一周の旅に出るとするならもう一度訪れたいと思う。今度は1ヶ月くらいいようかな。

残りの滞在は遺跡巡り

残りの滞在は2日間くらいあり、1日はルクソール(ダハブから16時間くらいかけてバスに揺られて行った)、1日はカイロを観光した。
元々あまり興味がなかったが(観光客がぞろぞろ訪れるところが苦手)、さすがに巨大にピラミッドには圧倒された。
カイロにも日本人宿があり、そこでも同年代の人たちと交流でき、カイロ市内を一緒に巡ることができた。旅の一期一会に感謝。


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