部下や後輩が『指示待ち人間』になるのはあなたが考える余地を奪っているから

最近、仕事やネットの記事で「最近の若者は指示待ち人間が多い」などと言う内容を何度か耳にしました。

私が実際に会って話したビジネスマンもとある大企業の営業課長でしたが、自分のチームの部下が何か指示をしても「これでいいですか?」「こういうやり方でいいですか?」と逐一聞いてくるようで「自ら考えようとしない!」とおっしゃっていました。

すべて自分の考え通りに修正をすると「考えても無駄」と思われすべて指示を仰ぐようになる

たまたま別の機会にこの課長さんの部下、つまり指示をされる側の方と直接会話する機会がありました。その際言っていたのは

「自分なりに考えてやっても、最終的にそこはすべて上司の考え通りに修正される。だったら最初から言われた通りにやるから聞いた方が良い」

とのことでした。確かにそうです。

せっかく忙しい中、自分なりに考えて出したアウトプットが全部上司によって修正されてしまえば「今までの時間なんだったの?」と思い、次回からは1から細かく聞いてその通りにやろうとするのは当然です。

むしろそっちの方が賢い判断とすら言えると思います。


部下に考える余地を与えよう

では、どうしたら良いのでしょう。

私は考える余地を与えられるように工夫しています。

資料などの提出物に関しては「なぜこうしたのか」を聞き根本は変えないながらも「もっとこうしなさい」「もっとこうしなさい」と指示しています。

マネージャーなので部下のアウトプットに対して責任を負わなくてはならないのは当然です。しかし、一から十まで全て自分の思った通りにすれば、部下は単なる奴隷です。そりゃあ指示待ちにもなります。

マネージャーは部下のアウトプットを最低限のレベルを担保できるように管理、指示をし、その中で部下に自分の考えや思いを反映させれば良いのです。全て一から十まで自分の思い通りのアウトプットを出させる必要なんてないのです。


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