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Apple初公開のUXライティングを、デジタルエンジニアがまとめてみた!😆

Appleからビッグニュースが2つ届きました!!🌟🌟


1つ目に、Appleのイベント「WWDC2022」でUXライティングの話が解説されたんです!

UXライティングとは「サービスやプロダクト内で、ユーザーの目的をサポートする『テキスト・文章』を作る技術」です。

Google、Spotifyなどが積極的に取り入れて、話題に上がっています!😄
UXライティングはデジタルサービスでは欠かせない技術になってきています!

詳細はこちら


AppleのUXライターによる解説!

https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2022/10037/
AppleWWDC2022の動画を見てください!💻

具体的にどのようなフレームワークをしているか、AppleのUXライターが話しています。

2つ目に、Appleのアプリを作る際のガイドライン「Human Interface Guideline (HIG)」が久しぶりに大幅更新されました!🧐

HIGとは、iOSのアプリを開発する人向けのヒントをまとめたものです。
デジタル商品の開発に携わっている人であれば、絶対に読む必要があります。

これを読まずして開発をしてはいけません。頂点にして原点です。

HIGが久しぶりに更新されたんです!


しかも、インクルージョンの「Welcome Language」という項目の中で、どのような言葉づかいをした方が良いか、具体的なヒントが開示されました。


この2つを見た感想は
「さすがApple、史上最高に洗練されてる!!!😳
と言わざるを得ませんでした。

なので、さっそく「絶対に自分の知識にしなくては!」と思い立ちまして、要点をまとめた次第です。

参考になれば嬉しいです😄

①「WWDC2022」でUXライティング

UXライターの仕事は「言語のレンズを通してデザインすること」と述べられています。

言語のレンズを通してデザインすることが私たちの仕事です。

Appleの初期の頃から、私たちはすべての人のためのデバイスを設計したいと考えていました。
これは、彼らが誰とでもコミュニケーションできる必要があることを意味しました。
WWDC2022

そして、Appleの便利なフレームワークは4つあります。

Purpose(目的)
Anticipation(先読み)
Context(文脈)
Empathy(共感)

「PACE」の頭字語が付いていることに気付くでしょう。
これは、執筆中に考慮すべき重要なことです。
WWDC2022

これら4つの内容を要約すると以下のような内容になります。

<Purpose(目的)>

重要なことをシンプルに伝える。
伝えることに悩んだら目的に立ち返る。

あまりにも多くの詳細を与えるのではなく、単純さを目指してください。画面の目的を人々に伝えることができます。
それは秘密ではありません!
たとえば、誰かに新しい機能を紹介するときは、なぜそこにあるのか、なぜそれが重要なのかを伝えます。


画面に何を書き込むかを決めるのに苦労している場合は、その目的に戻ってください。
情報の階層を考慮し、何を除外するかを理解し、すべての画面に目的を持たせることで、目的を伝えることができます。
WWDC2022

<Anticipation(先読み)>

その場面だけでなく、次の場面も予測して文章を記載すること。

アプリ用に書くときは、常に「次に何が来るのか」と尋ねる必要があります。次の行動や誰かがやろうとしている質問を予測することは、あなたが何を言うべきかを知るのに役立ちます。
WWDC2022

<Context(文脈)>

具体的に説明すること。

アラートメッセージを作成する際には、ボタンラベルで取るべき行動を具体的に説明することが重要。このアラートでは、ボタンのラベルだけを読んでも、何を選択しているのか理解できる。
WWDC2022

<Empathy(共感)>

シンプルで誰にでもわかる平易な言葉を使うこと

慣用句やユーモアは誤解を招いたり、翻訳されないことがあり、一部のフレーズは人を排除する意味を持つ。シンプルで平易な言葉を使うのがベスト
WWDC2022

最後のヒント

「声に出して文章を読む」が推奨されています。

あなたの文章を声に出して読んでください。
それは、あなたが友人と話す方法のように、あなたの文章が会話のように聞こえることを確認するのに本当に役立ちます。
音読は、不必要または繰り返しの単語、文法上の間違い、またはタイプミスを見つけるのにも役立ちます。
WWDC2022

詳細が気になる方は、ぜひ本編を見てみてください!!

https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2022/10037/


②「Human Interface Guideline (HIG)」

HIGのインクルージョンの「Welcome Language(歓迎言語)」という項目の中で、どのような言葉づかいをした方が良いか、具体的なヒントが開示されました🖥

ヒントの共通点は「たくさんの人が見るということを意識して、文章を作りましょう!」ということです⭐️

詳細のヒントは5つです。1つずつ見ていきましょう!

①異なる視点からコピーのトーンを考慮してください。

アプリは様々な人が使うため、文章によっては相手に伝わらない、ときには傷つける可能性があります。
たくさんの人が見るということを意識して、文章を作りましょう!😌

あなたの文章のスタイルは、あなたが使う言葉とほぼ同じくらい伝わっています。異なるアプリは異なるコミュニケーションスタイルを使用しますが、使用するトーンが意図しないメッセージを送信しないことを確認してください。
たとえば、アカデミックトーンは、アプリが高レベルの教育のみを歓迎しているように見えるようにすることができます。
アプリに適したスタイルを求める際には、明確で、直接的で、敬意を払うことに集中してください。

②人をどのように紹介するかに注意を払ってください。

ユーザーというような単語を使うと、アプリを使ってくれるお客様は離れてしまいます。
「あなた」など温かみのある言葉を使いましょう。

また、会社名やアプリ名称より「わたし」「わたしたち」などの言葉にすると、親しみが持てるので、お客さまはアプリを使ってくれる可能性が高くなります。

通常、あなたとあなたの人を使って人々に直接話しかけるのはうまくいきます。
間接的にユーザーまたはユーザーと呼ぶと、アプリが遠く離れて歓迎されないと感じることがあります。
また、あなたのアプリや会社を表すために、私たちや私たちのような言葉を予約することを検討してください。
そうでなければ、これらの用語は、侮辱や恩着せがましいと解釈される可能性のある人々との個人的な関係を示唆する可能性があります。

③専門用語や専門用語を定義せずに使用することは避けてください。

専門用語を使わず、なるべく誰でも知っている「平易な言葉」を選びましょう。

どうしても使う場合は、必ず定義を明確にしましょう。

専門用語または専門用語を使用すると、文章がより簡潔になりますが、そうすることで、用語の意味がわからない人は除外されます。
このような用語を使用する必要がある場合は、まずそれらを定義し、人々が簡単に定義を検索できるようにしてください。
人々が文の専門用語や専門用語の定義を知っている場合でも、代わりに平易な言葉を使用すると、文章は読みやすく、翻訳しやすくなります。

④口語表現を平易な言葉に置き換えてください。

口語や慣用句など少し周りくどい言葉を使うのではなく、直感的に伝わる平易な言葉を使いましょう!

少しでもお客様が「わからない!」と感じたら、アプリを使うのをすぐやめてしまいます。

口語表現はしばしば文化固有のものであり、翻訳が難しい場合があります。
さらに悪いことに、いくつかの口語句には、あなたが知らないかもしれない排他的な意味があります。
例えば、ピーナッツギャラリーと祖父のフレーズは、どちらも抑圧的な文脈から生まれ、人々を除外し続けています。
口語的なフレーズに排他的な意味がなくても、それを理解していないすべての人を除外することができます。

⑤ユーモアを含める前に慎重に検討してください。

ユーモアを含める場合は、文化・世代によっては伝わらない可能性があります。

たくさんの人が見るということを意識して、文章を作りましょう!

ユーモアは非常に主観的であり、口語表現と同様に、ある文化から別の文化に翻訳することは困難です。
アプリにユーモアを含めると、それを理解していない人々を混乱させ、繰り返し遭遇することにうんざりしている人々をイライラさせ、異なる解釈をする人々を侮辱するリスクがあります。
追加のライティングガイダンスについては、包括的に書くを参照してください。

5つのヒントは「お客様に配慮した」ヒントになっています。
どれも共通して「たくさんの人が見るのを意識して文章を作る」という考えでした📝

この考え1つ覚えておくだけでも、かなり文章が改善されると感じました!

最後に

Google・SlackなどのUXライターがフレームワークを公開していました。

しかし、今回Appleが開示したのは初めてです😳
Apple、Googleというスマホの2台巨頭が出揃ったビッグニュースでした!

みなさんもぜひ本編を読んでみてください!
内容の濃さに、驚きしかありません!!😳


こちらの記事でGoogle、SlackのUXライティングのフレームワークを解説しています。


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