プロダクトマネージャーの仕事を10倍快適にするNotion活用法【テンプレート公開】
最近は仕事をするとき必ずNotionを触っていますので、仕事をする=Notionを使う、と言っても過言ではありません。Notionの素晴らしい点は、私のように複数社で顧問をしていても、必要な業務によってカスタマイズができることです。
日々Notionを使う中で「プロダクトマネージャーが圧倒的に仕事しやすくなるテンプレートを作りたい!」と思ったのが始まりです。そんな中いろいろ探してみたところ、Notionのテンプレート自体はすでに色々なものがありますが、現実問題としてToo much(情報が多すぎる)ものもあれば、逆に情報が足りないものもあり最適解がありませんでした。
そこで、プロのプロダクトマネージャーとしてこれを使っておけば間違いない!というものをキュレーションして整理しました。そのテンプレートの使い方を解説します。
※テンプレートはページ下部からご利用になれます
プロダクトマネージャーの仕事を10倍快適にするNotionテンプレート活用法
プロダクトマネージャーに必要なドキュメント一覧
1. プロダクト・バックログ
まず必ず必要になるのがプロダクト・バックログです。これはチケットを管理したり、スケジュールを管理したりするためのもので、JiraやBacklogなどで管理している場合も多いでしょう。
Notionではこのようにステータスやスプリントごとにソート・フィルタリングができるので、大きめの開発(エピック)から小さめの改善(タスク)までを1箇所で管理できます。これがNotionでバックログを管理する1番のメリットでしょう。私もクラウド・サービスでバックログを管理していた頃さまざまなサービスを使いましたが、どれも機能が多すぎたり、タグ管理などが煩雑でどこかで皆更新しなくなる、という問題がありました。
その点、NotionはチケットとPRDが同じページに記載でき、タグやカテゴリ、担当者を設定することで誰がいつやるのかまで管理できます。この情報を一元管理できる点にNotionの素晴らしさがあります。個人的にも特に気に入っているのはバックログ管理です。
バックログも色々と多機能すぎると使いにくくなるので、最低限必要な機能だけ残して整理しテンプレートにしました。
2. PRD
PRDとはProduct Requirement Document(製品要望書)のことで、要するに新機能を開発するときなどに仕様を書いたり、実現したい状態や解決したい課題を書くためのものです。
このPRDの書き方は会社によってかなり差があり万能解はないのですが、最低限これを書いておくべきという内容と、インラインでバックログを参照しつつPRDが書けると効率的なのでPRDテンプレート&バックログというセットになっています。
プロダクトマネージャーの人もそうでない人も、良いPRDを書くことは良いプロダクトを作るために欠かせませんので、ぜひトライしてください。
3. RICEフレームワークで考えるプロダクト・ロードマップ
こちらはプロダクトマネージャー上級者向けのコンテンツです。RICEフレームワークという考え方で、プロダクト新機能の優先順位付けをするというものです。簡単な見方としては、RICEスコアが高いほど優先的に開発するべき、というイメージです。エクセル的な数式計算のロジックが入っているので簡単なアルゴリズムが組めてしまうのもNotionの素晴らしいところ。
使い方として、RICEフレームワークはある程度の機能があるプロダクトで次なにをやるべきか迷った時に便利なのですが、やりすぎ注意でもあるので必要な場合にのみご利用ください。
また、RICEフレームワークって何?という方はこちらの記事をご覧ください。
4. 顧客フィードバック管理表
プロダクトの機能開発を考える時、顧客からの声はとても大事です。エンドユーザーが何を課題に思っているのか、どの課題をまだ解き切っていないのか、それを判断することがプロダクトマネージャーの重要な仕事です。
しかし、プロダクトマネージャーは多忙を極めるため、すべてのお客様に会いに行く時間はありません。そのため、セールスやカスタマーサクセス担当からお客様のフィードバックを集めることが求められます。
これはスプレッドシートでやっている企業が多いのですが、スプレッドシートだと管理が煩雑で、かつチケットを管理するツールと別だと参照しにくいためフィードバック集めたは良いけどそのまま役に立たないまま終わる、ということも珍しくありません。そうならないために、プロダクトマネージャーがよく使うバックログと一緒の場所にフィードバック管理票を置いておくことをおすすめします。
これはぜひ一度やってみてもらいたいのですが、Notion内でフィードバック収集→PRD作成→チケット管理まで一気通貫できるとものすごく仕事効率が上がります。ツールがバラバラだと一気に効率が下がるのですが、Notion一元管理でかなり快適になるのでぜひやってみてください。
5. その他、データ分析ツールへの導線Wikiや議事録など
地味に大事なのが、エンドユーザーの状態を見るためのデータ分析ツールへの導線です。NotionはGoogle Analyticsなど各種ツールを埋め込むことができるので、データの簡単なサマリーならNotion上で確認できるので、サッと現状確認をしやすいのが嬉しいポイント。データ分析はプロダクトマネージャーにとって大事な反面、他の業務と比較してどうしても優先順位は下がってしまいがちな仕事なので、身近にサッとアクセスできる環境を整えておくことはとても大事です。
あと、議事録やWikiが散乱しがちなのもあるあるなので、一箇所にまとめておきましょう。置き場所を決めておくと「あの議事録どこにある?」という確認コストがなくなるのでおすすめです。
プロダクトマネージャー向けNotionテンプレートはこちらから複製可能です
こちらのURLからNotionテンプレートを複製してご利用ください。
こちら複製したら、お気に入りをしてサイドバーに常に表示されるようにしておくとサクッとアクセスできるようになり快適です。
あくまでテンプレートなので不足しているものや使いにくいところがあるかもしれませんが、ご自身の組織の仕事に合わせてぜひ便利にご利用ください!
おわりに:Notionの使い方はまだまだ可能性がありそう
最近はプロダクトマネージャーの仕事のすべてをNotion上で完結させているのですが、前よりかなり仕事効率が上がり快適に仕事ができています。Notionは多機能な分少し最初のハードルが高いですが、使いこなせると圧倒的に自分を助けてくれますのでぜひ試してみてください。
※私はNotion社とは一切仕事の関係はありませんので個人の感想です
まだまだプロダクトマネージャーの仕事は快適にできると思うので、今後も使いつついろいろ実験して改善していきたいと思います!この記事が役に立った!など感想・ご意見がある方はTwitterでぜひフォローやツイートをお願いします。