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予想を超える

前回の投稿での"予想を超える"という言葉を拾ってもらった今日。

その数時間後に予想を超える出来事がありました。

前提として、クラシックは看板のないお店で調べないと来ることができないお店です。Openの表示すらありません。
Google、ホームページ、sns、どれに辿り着いても"基本的に2名まで"と書いてあります。
そして、賑やかなおしゃべりには向かないことも。

結露した窓の外に制服を着た女の子4人が入ってこようとしたのが見えたので、妻がドアを開けて2人までだと対応した。(小柄だったので曇り窓越しには中学生に見えたが、高校生かな)

それなら2名ずつで分かれて利用したいと言うので、そういうのはご遠慮頂いていますと言ってドアを閉めた。

基本的に、本当に申し訳ないことをしていない場合は、日本人特有の「すいません」という言葉を使わないようにしている。なぜなら、予想を超えてくる人々はそこにつけ込んでくるからだ。なんて世知辛い。

誰かの投稿したプリンの画像だけ見て、名前だけ知ってマップに入力し、ナビを頼りに来て店舗情報は見ていなかったのかもしれない。

その場合は、コロナのせいで2人までと言われて、だったらと分かれての利用を申し出るも、そっけなく断られたとなれば冷たくされたと感じるかもしれない。(2人までという意図が通じ辛い時節柄、似たような事は幾度となくあった)

言葉は足りなかったかもしれない。もっといいやり方はあったなと客観的に私も思う。入ってきてから最初の一人だけを相手にするとか。

が、しかし、これはない。


1時間後くらいに、2件のGoogleレビュー星1つが付けられましたというメールが届いた。

ひとりはレビュー数1、もうひとりはこれを書く為にわざわざ登録したのではないだろうか。

飲食店を続けていくのが、いかに大変な時代かがお分かり頂けただろうか。

大きなものから小さなものまで、予想を超えた悪意を投げつけられ続け、泣き寝入りするしかないのです。

昔だったら、嫌な思いをしたらただ二度とこないだけ、知らないところで吹聴されるだけ。それが、2度と来ない、来て欲しくない人間の悪意が常に目に入ってしまう。見なければいいと言われても、情報を編集する時などに見えてしまう。そういう時代。これはなかなかキツイ。慣れるものではない。

共感はしてもらえないが、想像してみてほしい。個人店の場合は店=自分。全く知らない人に好き放題批評されて、点数をつけられるということ。

面と向かって人に「あなたはこうで、ああで、○点だ!」って言えるだろうか。言えないはずなのです。

できるだけ早く気づいてほしいな、あの子たちに。今日のこの出来事の愚痴を聞いた大人が、そういう視点を授けてあげてくれることを祈る。(そもそも追い出されたと書いているが入っていないぞ、嘘つきは泥棒の始まりだ)

引用してくれた THE LATTE TOKYO 店主さんの過去記事を読むと、さすが日本の中心なだけあって予想を超える出来事だらけ。

通りがかっただけなら、大人でもおいそれと入れはしない店構えの店でも、制服を着た子たちが全く緊張もせずに動画を撮りながら入ってきて、なんなら上から物を言う世の中。

個人経営の飲食店は、この業界で(売上を犠牲にして)媚びずにものを言える最後の良心。

見向きもされなくなるその日まで(奇跡的に逆転現象が起こることを願いつつ)、この状況はおかしいんじゃないかと声をあげ続けようと思った、予想を超えてきた今日の午後。

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