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大都会モスクワ→郊外の古家(ダーチャ)に引っ越した本当の理由

皆さん、今日もお疲れ様です。

日本もそろそろ、クリスマスシーズンに突入し始めた頃でしょうか?
もう年末に東京にいたことが何年もないので、冬の日本はとても懐かしいですね。
引っ越し作業や陶芸展示会などで、全く日記もかけていない状況でした。。

今回は、Youtubeにて僕のロシア人家族総出でお送りしてきたシリーズ、「ダーチャ改造編」についてです。多くの方々がご視聴くださり、沢山の”いいね”やコメントを頂いてすごく感謝しております。
YouTubeのコンテンツを見て下さっている方はお分かりかと思いますが、僕たちは今現在、親戚のダーチャに引っ越しを完了したばかりです。
引っ越しの様子は、下の動画をご覧ください。

https://youtu.be/Qw1gGsq5_Q8

今記事を書いている11月下旬現在、昼の気温は-8℃、夜は-12℃近くになります。
今思い返せば、僕らが決めたダーチャへの引っ越しは、誰もが賛成するような当然の決断ではなかったと思っています。
そもそも自分は6月に本職を失い、世界から見放されていく国に住み続ける日本人。。
前職の会社の上司からも、「ロシアでビジネスはもうできないけど、それ以外で働きたい国があるなら、そこでシンを採用できると東京とEU本部が言っているから、遠慮なく言って」と仰って頂きました。

実際、3月には日本人の8~9割ほどが一時避難をした言われていていましたし、今も粛々と会社をたたむ作業を行っているのが現実。
報道でも「ロシアは崩壊する」「ルーブルは紙くずになる」「食べ物は砂糖まで不足している」「外国人は出国できなくなる」等々、不安を煽るような情報が蔓延。
一瞬にして大パニックに陥った中で、僕も大きな決断をしなければなりませんでした。

人生最大のピンチが訪れたと言っても過言ではないかもしれません。日本に帰って別の人生をカーチャと歩むことも出来たと思います。

色んな方々からお声を頂いたのですが、結局僕はロシアに残る決断をしました。


今の僕にできる、最もやり甲斐を感じる役目は何だろうか・・・?
ずっと思い描いていたことって・・・?

ずっと考えていました。

というか、そんなことを考え始めたのは、決して今年からではなく、
ここ数年のコロナ禍が始まる前から、何か自分の生き方をもっと変えたいなと思っていました。

だから、迷わずに決めました。
「YouTubeで僕にしか映せないロシア生活のドキュメンタリーを作る」と。

これが、恥を捨てた無知な33歳が決めたこと。 笑


テーマとしては、以下の3つを追求することが大切だと思いました。

  1. 本当にロシアに住む一般の人たちは、報道されているような「悪い人たち」ばかりなのか?一般のロシア人にスポットを当てて、チャンネルの差別化をはかる。

  2. 何者でもない自分が、ピンチの場面を”環境を変えるチャンス”と捉えて発信した時、人々はどんな反応をするのか?

  3. 付き合う人も仕事も自分で選び、自分に合った生活スタイルを追い求める力は、これからの時代に合っているのではないか?


実は、今年中に引っ越しを決めた理由の8割以上は、YouTubeのコンテンツとして面白いのものができるのではないか?と思ったからでした。


1.一般のロシア人達に焦点を当てた日常

人口が約1億4千万人以上いると言われているロシア。
もちろん、それだけの人間が住んでいれば、同じ民族でも意見や考え方はバラバラなのが当然です。
今のロシアに反対の人、賛成の人、どっちでもないけど心を痛めている人、個人で出来ることを探し実行する人、すでにロシアを去った人、みんな僕とカーチャの周りにいる人たちは様々です。
ただ、ロシア人として生まれ、長年のソ連時代や経済制裁を経験して生活してきた彼らの生活風景は、僕ら「西側」と呼ばれる国の人たちからみて、そんなに異質なものなのか?
政治、外交の対立構造にばかり注目し、一般人まで全部ひっくるめて「悪」という印をおせば、この問題は解決するのだろうか?

この思いがずっと頭の中にあり、であればカーチャの家族や親せき、友人たちに焦点を当て、日本のみなさんにも分かるように字幕を付けて配信すれば、僕にしかできないチャンネルになると考えました。


2.ピンチの時は、隠さず何かを発信してみる

もう一つは、僕にとって大事な要素。
生きている中での失敗も喜びもそのまま伝え、自分にしかできない人生を歩みたいという気持ち。

何かに成功したわけでも、地位も名誉も持ち合わせていない、
今、世界で一番嫌われている国で生活しているただの日本人。

他の人から笑われても、非難されても、どこに住んでいようとも、
それが今の自分にとって一番居心地がいいのであれば、心豊かに生活できることを体現してみたい。
それに、ピンチや恥ずかしい体験は誰にでもあるもの。それを前面に出せば、きっと誰かが共感してくれるはず。


3.人が歩まない生き方もあり?

これは個人的な意見になりますが、人と関わり過ぎてしまうと自動的に頭の中で「他人との余計な比較」が始まったり、表面的な情報や同調圧力で自分自身を見失ってしまうことが多々ありました。
なので、基本的に人と関わることが好きではない僕にとっては、この郊外生活は「素」に近い状態でいられる最高の環境です。
そんな生活を配信しているYouTubeですが、大変有難いことに、予想に反してGoogleロシアはいまだにロシア在住YouTuberのマネタイズを全面的に禁止していません。

なので今現在、僕はこのYoutubeの収益と、数年前から始めた資産運用の利益で生計を立てています。
一般的に言う「安定」とは遠くかけ離れた状況かもしれません。
でも、自分にとっての「精神的な安らぎ」は以前とは比べ物にならないほど強く感じていますし、
普通に生活するうえでは何不自由なく日常を送れています。
むしろ、長年思い描いていたライフスタイルに近づいて行っていると思います。
(本当に、YouTubeと僕らのコンテンツを見て応援して下さっている方々には頭が上がらないです。)

収入が安定しないのであれば、余計な出費を最大限削ればいい。
家賃の負担が嫌になったら、ダーチャに住めばいい。(笑)
また何か問題が起きれば、一つ一つ解決していけばいい。
今ある現実に感謝してみる。
「足るを知る」精神ですねw

そして新生活が落ち着いた来年からは、新しい仕事を作ってみたいと思っています。
前職の貿易経験を生かした仕事になると思いますが、詳細は今決めている最中です。
不透明な時こそ、どんどん前に出てみようと思っています。



人生が激変した2022年。
生き方が不器用でも、それを楽しめる力を磨いていきたい。

そんな思いを強く抱いた一年でした。

これからも、レールから外れ過ぎた人生を歩む過程を配信します。
いつYou Tubeが配信できなくなるかわかりませんが。。

少しでも視聴者の方々に元気を与えられたら幸いです。


今日も最後までお読みいただき、有難うございました!


しん









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