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エカテリーナとの出会い

奥さんに直接言ったことがあるかは
正直覚えていないのだが、(笑)
僕の単独モスクワ留学で一番幸運な出来事は、
間違いなくエカテリーナ(通称:カーチャ)との出会い。

それは、大学院1年生が終わろうとしていた2014年5月末、
数少ない知り合いの日本人からの誘いからだった。
「日ロの学生が集うサークルがあって、みんなで今週末にピクニックをするから行かない?」

僕はもともと、海外で日本人と過ごすのが
好きではなかった。というか、嫌いだった。
特に日本人の学生とは・・・。

それは、外国に来てまで
日本人コミュニティに属しても、
何の成長にもならないと思っていたからだ。

だから最初は断っていたのだが、
何度も誘われたので一回だけ、
どんな雰囲気か見てみようと決めた。

今思えば、この小さな決断が
僕の人生を大きく変えた。
神様に「今日は日本人と交流してこい」と
言われたかのようだ。(笑)

ピクニックの場所は、僕が良く知っている公園だった。

モスクワ南西部にある、思い出の公園

お互いの第一印象は・・・「特になし」


広場に集まると、すでに30人くらい集まっていた。
日本の学生の割合のほうが多かった。

日本の学生は、ほとんど全員が大学生で
語学留学に来ていた人たちばかり。
楽しそうに学生ライフを送っている様子だった。

自分も数年前までこうだったのか・・・。
ふと、そんなことを考えたながら
現状とのギャップを噛みしめていた。

そこに、続々と集まてくるロシア人学生。

ロシア以外にも、ウクライナ、アルメニア、ベラルーシなど
様々な出身の学生たち。

日本人の中ではロシア語が出来たこともあり、
若者用語(スラング)を使いながら
すぐに仲良くなれた。

仲良くなったアルメニア出身のベロニカが、
バトミントンをやろうと誘ってきた。

そこで、2対2の4人でやることになり
ベロニカが誘ったのがアンナとエカテリーナ。

そう、このバトミントンで
僕とカーチャは出会ったのだった。
今と変わらない、あの笑顔と声のままだった。

お互い挨拶はしたが、
その瞬間、何か頭の中で電流が
走ったわけではなかった。笑

普通にバドミントンを楽しみ、
その後大人数でビアバーに行って帰っただけ。

その後、交友関係が広いベロニカから
どの子がどうゆう性格で、誰がちょっと変だとか
いろんな情報を聞いていた中で、

「カーチャは本当にいい人だよ」
「彼女狙っちゃいな」

と提案してきたww

そこで僕は、
Vkontakte(ロシア版Facebook)で
彼女とやり取りをし、二人で会うことに。


日本での初デートは京都


カーチャと知り合って数か月後、
彼女が初めて日本に来ることに。
僕もちょうど、夏休みで東京に帰っていた。

話を聞くと、ボランティアで
山口県のお寺に3週間滞在するらしい。
その後、京都を旅行して帰るということなので、
その日に合わせて東京から京都へ直行。

金閣寺や龍安寺の石庭など
有名どころを観光して、
人生初の「かき氷」や「抹茶」を
体験したカーチャはとても嬉しそうだった。

京都で、友達と三人で撮った写真

翌日、ロシアへ帰るカーチャを
関西空港まで連れて行った。

別れ際、カーチャが僕の前で
初めて涙を流した。
それが、すごく寂しそうにみえた。

「また夏が終わるころに、絶対にモスクワに戻るから!」

そういって、彼女を見送った。

これが、日本での最初の思い出となった。


大事な人は、予期せぬ時にこそ現れる?


僕は恋愛にかなり疎いタイプで、
記事に書けるような逸話は
残念ながらありません。笑

でも、一つ言えるのは
人生で無数の人たちと知り合う中で、
最も大事な人たち(親族以外のトップ5)の中に
いるような人物を振り返ると、
自分が理想の出会いを欲している時ではなく、
違うことに夢中になっている過程で
さりげなく出会うことのほうが多い
、と感じています。

出会うことが目的だと、
それ自体に前のめりになり過ぎて
客観的な判断もしにくくなります。
感情から入ると、結局長い目で見て
良い関係性が続かない可能性が高いかな?と
思ったりします。
※あくまで個人的な意見です!

僕も正直、モスクワ学生時代は
目のやり場に困るほどキレイな学生が沢山いたので、
知り合いが増えるにつれ
頭がおかしくなりそうでした。笑

でも、やっぱり話していくと
「ちょっと性格きつそうだな・・・」
「この人とは長く付き合えないな・・・」

など、冷静に判断できるようになりました。

後々大きなストレスにならないよう、
交友関係には細心の注意とミニマリズムを
徹底するのが僕の性格。笑


結局、今のカーチャが僕にとって
一番心地よい人だったということです。


神に、感謝です。。


しん









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