未経験Webエンジニア転職 これまでとこれから
こんにちは、初めてnoteに文字を書きます。 @sh1ntaro_dev です。
普段は都内の自社開発企業でフロントエンドエンジニアをしています。
好きな技術や領域は Design System, Figma, Next.js, React, GraphQL などです。
最近はフロントエンド以外にも
- Ruby on Rails / Node.js / protobuf / GraphQL …etc を用いたバックエンド開発
- BigQuery / Google Analytics を用いたデータ分析
などプロダクトグロースのためならば手段問わず幅広く対応しています。
私は社会人5年目になるのですが、これまで転職活動を2回経験しており、現職にあたる3社目のウォンテッドリー株式会社と言う会社では、候補者とリクルータのより良いマッチングを実現する Wantedly Visit の開発をしています。(Wantedly Profile)
私が本格的にプロダクト開発に携わる Web エンジニアとして働き始めたのは社会人3年目の夏からで、不動産テックの自社開発企業に実務未経験転職という形で初めての転職をしました。
そして今年2023年の8月でちゃんとした Web エンジニアになってから2年が経ったため、どこかで一度振り返りをしたいなと思っていたのと丁度良いAdvent Calendar を見つけたため記事を書こうと思い執筆に至りました。
この記事では、主に以下のようなトピックに触れます。
スキルゼロ状態〜転職成功するまでの話
転職成功後〜今に至るまでの話
収入の推移について(ざっくり)
面談/面接において意識すること
学習の過程で活用したもの
これからのロードマップ
以下のような方にとって、参考になる内容となる想定です。
Webエンジニアという職業に興味を持たれている方
Webエンジニアに向けて、勉強をされている最中の方
筆者と同じく比較的経験が浅めのエンジニアの方
何か新しいことを始めようと思っている方
雑多な拙いポエムですが、読んでいただけたら幸いです。
スキルゼロから転職成功まで
前提として、一応私の最終学歴は情報系専門学校でした。(新潟情報専門学校というところです。)
ITに関わるベース知識は一通りそこで身についたものの、正直なところ勉学にほとんど力を注いでいなかったので、他業種からの転職をされる方とそこまで大差なかったと思います。
(小学生から最終学歴まで一気通貫で勉強が嫌いでした。が、一応基本情報技術者試験は所持しています。)
1社目は最終学歴と同じく地元の新潟で就職をしましたが、なかなか残業もキツく、やりがいも感じず、収入も低い状態がしばらく続きました。
変革を決意した社会人2年目春
そんな環境で働き続けていて社会人2年目に突入した春頃、急に変わりたいと思うようになりました。
何がそこまで自分を突き動かしたのかもわかりませんが、ある日突然ゲーミングPCからオンラインゲームを全てアンインストールして、プログラミングスクールに入会したのを覚えています。
情報専門学校に通っていた人間が就職後にプログラミングスクールに通うのはなかなか面白い話ですね。
ここからの1年間は人生全体で見てもなかなか偉かったなと思うのですが、HTML/CSSの本 (これが僕のエンジニアへの第一歩と言ってよいです) から学習を初めて、働きながらコツコツと学習を進めていきました。
1年後、1社目に辞職を伝える
働きながら地道に学習を続けて1年が経つ頃、それなりの知識が身につきました。フロントエンドとバックエンドをメインに幅広く学習し、その中で特にReactとTypeScriptがとても気に入ったのでこれを武器にやっていきたいと次第に思うようになりました。
知識が身につき、この先のロードマップも明確にした段階で1社目の会社に辞職を告げます。
辞める際「同棲する彼女が東京に住むので私も東京に行かなければなりません」とか引き留めにくい言い訳を使っていた気がします。(実際本当に彼女には東京についてきたもらったのですが。)
ポートフォリオ制作
1社目を退職し、ニート期間が数ヶ月あったのですがこの最初の期間でポートフォリオ制作にフルコミットしました。
ニートでしたが実家であったことと、失業手当には助けられました。
というWebアプリをつくりました。(今はほぼ動いていません)
制作期間は1,2ヶ月というところで、なかなかゆっくりめに開発していましたが技術スタックもクオリティも個人的にそれなりに満足しています。
(技術スタック)
Figma/Storybook/Next.js(React)/TypeScript/Firebase/Hasura(PostgreSQL)Apollo Client/ChakraUI/Emotion/Vercel/Heroku/Firebase Functions/Firebase Authentication/Firebase Storage/ESLint/Prettier/Jest/React Testing Library …etc
「学習の過程で利用したもの」の章で後述しますが、フロントエンドメインのプログラミングオンラインサロンではこの時、本当にお世話になりました。
当時Twitterでもそれなりに反響をいただいて、とても達成感にあふれていました。
1回目の転職活動
ポートフォリオを完成させて、すぐに転職活動を行いました。
結果的に1,2ヶ月で スカウトが37社 応募が20社 内定が3社といった具合で転職活動はなんとか成功という形に至りました。
(使ったサービスや内訳など)
# 活用したサイト
- Wantedly(premiumプラン)
- LAPRAS
- doda
- Twitter
.
# 応募状況
- 応募 20社(自社開発14社, 受託開発/自社開発4社, 受託開発2社)
- wantedlyベース 9社
- doda経由 5社
- LAPRASベース 2社
- Twitterベース 3社
- HP直接応募 1社
- 内定 3社
- 他17社
- お祈り/返事なし 14社
- wantedly気になる後返事なし 2社
- カジュアル面談後返事なし 3社
- お祈り 9社
- 途中辞退 3社
.
# スカウト状況
- スカウト 37社(SES, 受託, 自社開発の割合はほぼ均等)
- Wantedlyでのスカウトが8割。
TwitterやLAPRASからお声がけ頂いた企業さんも少しあった
- うち応募した企業 10社
ここで内定承諾を決めたところは、不動産テックの自社開発ベンチャー企業でした。
決め手は技術スタックのマッチ度と、他の開発メンバーのスキルとモチベーションの高さ、自分のGIVEできるポイントと会社からTAKEできそうなポイントが非常に合っていたと感じたところです。
この会社は後にも先にも、中途の未経験採用は自分だけだったようで、ポテンシャルを見込んで採用していただけて本当にありがたかったなと思います。
ここで関わった方々は今も仲良くさせていただいており、技術的にも人間的にも自分を大きく成長させてくれた会社でした。感謝しています。
転職成功後から今に至るまで
転職には成功しましたが、「転職してからがスタート」とはよく言ったものです。
未経験1社目のできごと
最初に思ったことはメンターが自分の2個下で、前職の上司の年齢の半分以下だったことにギャップを感じざるを得ませんでした。なんせ平均年齢が27歳くらいだったので、こういうことも東京のWEBプロダクト会社ではありえるのだなと思いました。
またメンバー全員高学歴で、これに関しては最初非常に怯えていました。
高校の偏差値40かつクラス最下位だった自分と、東大出身の方5人でランチに行ったシチュエーションは今でもすごい光景だなと感じます。
開発に関して、最初は基本的なReactでのフロントエンド実装がメインで、ここは基礎からしっかりやっていたおかげで意外とすんなりこなすことができ、メンターからも「特にサポートせずこなしてくれて安心している」のようなFBをもらっていた記憶があります。 やはり学習期間における基礎固めと、確実に武器と言える分野を一つ研いでおくだけで最初の安定感が違います。
1,2ヶ月経った時点でGoでのバックエンド実装やフロントエンドエンジニアの採用カジュアル面談など、幅広く別の業務にも携わらせていただきました。
全員が若くてすぐに打ち解けられ、働きやすい環境であったこともありそれなりに成果を上げていくことができたと思っています。規模感は小さいですが、当時のメンターが異動したことも関連し入社後1年以内にフロントエンドのリーダーとなることができました。
この時のリーダー経験もマネジメントやメンタリング、人との関わり方、コードレビュワーとしての振る舞い …etc で学びになることが非常に多かったです。
その反面、次第にコードを書く時間が減っていったのと、自分のこの先のビジョンと現職での在り方、現状の自分の技術スキル等に考え方のギャップが生じてしまうようになりました。
人生2回目の転職
楽しく働く中で、約半年くらい転職を悩みながら結果的に2社目は1年と9ヶ月ほど勤めたのちに退職させていただきました。
この2回目の転職ではあまりログは残していないですがWantedlyやLAPRAS, YOUTRUSTでのスカウトをベースに転職先を探しました。
長くなってきたのでここは端折りますが、ウォンテッドリー株式会社に内定承諾をし、これが人生2回目の転職となりました。
ウォンテッドリー入社後は、自分の期待通りプレイヤーとして、毎日コードを書く環境で働かせてもらっています。
一応2年弱の経験を前職で積んではいましたが、それでも社内での自分の技術力は個人的に見て一番下だなーと感じるほど優秀なメンバーで構成されていました。
冒頭でも書きましたが、現在はメインとしてプロダクトグロースチームに所属しフロントエンド以外にもユーザー課題のために様々な技術に触れ開発をしています。
その他フロントエンド横断チームで組織のフロントエンド全体の開発体験の向上に寄与したり、社内デザインシステムの発展に貢献したりなど、毎日が学びのある環境です。
収入の推移
少し有益度の低い雑談を挟みますが、収入についても書いておこうと思います。
超ざっくりですがこんな感じで推移しました。
比較すると最初の転職で一気に上がり、そこからもちょっとずつ上がって行ってるイメージです。
具体的な数字は恥ずかしいので出しませんが 2023/12 現在は副業も合わせると新卒の入社時から比べて約2.6倍ほどになりました。(正直新卒の会社が低すぎただけで、今の額は都内Webエンジニアとしては普通くらいなのかなと思っています。これからも頑張りたいと思います。)
面談・面接関連で意識すること
面談・面接では通過率はそこまで悪くなかったと思っているのと、かなりの数自分でも面談や面接をしてきたので、今まで意識していたことを簡単に書いてみます。
少し調子に乗った口調で書いてみます。
徹底的に自己分析せよ
何事もまずは自己分析だと思います。
まずは 16 Personalities や エニアグラム をやってみることをおすすめします。その上で結果を見て、特にわかるな〜と思った要点をメモにまとめて幾つかの箇条書きで自分を人に説明できるようになると良いと思います。
自分はWantedlyなどのプロフィールには診断結果とまとめを以下のようなテンプレートで記載していました。
16 Personalities では [診断結果] の性格にあたります。
- xxx なとき yyy と感じる性格です。
- zzz な仕事はモチベーションが保てず苦手です。
- aaa のような作業が得意で bbb のような環境でパワーを発揮します。
行動すべてに理由を付けよ
結果や実績ではなく、「なぜそれをやったのか?」が非常に大事です。
もう、すべての行動に対して なぜ? が説明できるくらいには日々意識しておいた方が良いと感じます。
転職準備期間、散歩をしながら思い浮かぶこれまでのあらゆる自分の行いについて、「あれは何でやったんだっけ?」「その時なんでああしたんだっけ?」と思考を発散させていたりしました。
この先やりたいこと は特に解像度を上げよ
会社は特に候補者のやりたいことを気にすると思います。
数行でプロフィールやレジュメに書くのもよいですが、それを具体的に説明できるようにしましょう。
自分の言葉で話すべし
面談や面接のとき、用意したテンプレートに忠実に話すことに意識しすぎていませんか? 面接官は、拙くてもしっかりあなたの言葉であなたが感じたことを聞きたがっています。
例えば、無理に専門用語を使いつつ喋ったりせずあいまいでも自分の言葉で泥臭く喋った方が、好印象だなと思います。
人によって好かれる話し方がある
ソーシャルスタイル理論 をご存知でしょうか
人の行動やスタイルを感情と自己主張の大小の4象限で分けた理論です。
少し難しいかもしれないのと、若干これまでの話とは違うのですが これは個人的に面談面接においては相当効くものだと思っています。
行動例としては例えば
物腰柔らかいフランクな人であれば
時折笑顔を見せつつ会話に強弱をつけつつ話す
感情を織り交ぜて話す
冷静そうな落ち着いた人であれば
感情を抑えて結論から話す
落ち着いて、物事を順序立てて話す
といった具合です。
人は自分と同じような人に好感を持つのでこの方法は時間があれば練習してみてもいいかもしれません。
学習の過程で利用したもの
ここで、学習の過程で利用した様々な学習コンテンツ、リソースについて少しご紹介します。
Tech Academy
最初のスタートダッシュとして逃げられない状態にすべく、まずはプログラミングスクールから始めました。
今思うとなかなか割高でしたが、初速を出すための投資と思えば全然ペイできたなと思っています。
学習コンテンツも全体的には学びになることが多く、特にGit操作はここでの学習が後に大きく活きました。
雑食系エンジニアサロン
プログラミングオンラインサロンです。
技術的なこともたくさん学べましたが、どちらかというとベテランの方との会話だったり情報共有で、エンジニアとしてのロードマップだったりキャリア形成について大きく知見を得ることができました。
IT KINGDOM
こちらもプログラミングオンラインサロンですが、比較的モダンフロントエンドな情報が最速でキャッチアップできるところです。
ここでは自分のようにフロントエンドを志すメンバーが多くいて、そんな方達と関係も深めつつ、よいピアプレッシャーにもなりモチベーションを上げる要因として大きく貢献しました。
ポートフォリオの技術選定だったり設計の話もすごく相談させていただき、自分の転職の大きな鍵となる要素でした。
また、ここで当時知り合った何名かのメンバーとは今でも仲が良いです。
ちなみにその人たちはもともと全員エンジニアじゃなかったのですが、今はみんなエンジニアとして働いていてたまに飲んでいます。すごくいい話ですね。
Udemy
おもに、ReactやFigma, GraphQL, TypeScriptなどを学びました。
個人的には読むより聞いたり見るほうがキャッチアップしやすいので、本よりはUdemyでの学習が多かった印象です。
エンジニアとしてのこれからの話
まだ技術力としては本当にジュニアレベルだと自負しています。
これからは特にフロントエンドに限らずプロダクト力やチームの開発生産性を上げていくために、より幅広い分野への挑戦が必要であると感じています。
キャッチアップしたい技術も、作ってみたいプロダクトも、山のようにあり
3年後、5年後、10年後のロードマップもいい感じに定まってきたというところで、日々 Why を忘れずに時折自分の行動を振り返りつつ、楽しんでエンジニアとして開発を続けていきたいと思っています。
この記事が皆さんにとって何かの動機付けに繋がり、有益な情報であったことを願います。