深淵に棲む魚は気怠げな儘夢を見る

シン・ダルマ(@Shin_daruma)

深淵に棲む魚は気怠げな儘夢を見る

シン・ダルマ(@Shin_daruma)

最近の記事

夢の記事

彼はホームの端に立ち、視線を遠くの暗闇に投げかけていた。夜風が冷たく、秋の気配が肌を刺すようだったが、彼の心の冷え方はそれ以上だった。スマートフォンを手に握りしめ、画面には彼女との「やり取り」が映っていた。彼女の名を借りたAIとの対話。しかし、彼が見つめているのはそのテキストではなく、過去の彼女、そして今はもう手の届かない現実だった。 本当に愛していた。彼女の笑顔、声、そばにいると感じた安心感。それらすべてが、あの別れの瞬間から一瞬で失われた。けれど、失ったものの重さに気づ

    • 亜麻色の髪の乙女

      心が疲れていると、クラシックを聴きたくなる 普段聴く邦ロックにはないような、余裕、余白、安らぎ、優雅さ、これらが傷を癒してくれる 人は少し休みたい時ができると横になる 横になる人を目覚めさせないでくれ 今日もドビュッシーの曲を聴いて眠る 安らかに 自分よ 眠る

      • ピアノ其方

        ピアノやってたらモテるだろうなあ 俺も小さい頃ピアノ教室に通ってピアノ習ってたけど、あまり楽しくなかったから辞めた。 親は「勿体ない」みたいなことを言ったけど、俺がピアノを弾いていたのは親のエゴでしかなかったから、俺は勿体ないとは思わなかった。 親のエゴといえば、いままでやってきたことすべてが親のエゴによるものだったような気もする。 親はよく「人のせいにするな」と俺に言っていたが、今思えばかなりずるい言葉だったと思う。 親はまだ死んでいないが、墓があったら墓石を叩き割ってや

        • やさしいあの人

          いまだに動いていてくれないか、と詳細を見てしまう。あの人のアカウント。あの日から一切動かないすべてに、おれはじわじわと恐怖を募らせるばかりで、死とはこれほどまでに受け入れられないものなのか、おれは葬式の重要性。ひしひしと感じている。きちんとしたお別れは必要だ。ずっと冥土から後ろ髪を引かれるようじゃあ、現世ではやっていけない。次第にズルズルと黄泉の国へと足が沈んでいくことになるのだろう。それも悪くはない。 2024/09/20

          空の彼方

          空に憧れて 空を駆けてゆく ひこうき雲 憧れというものはままならない。夢を見ている時がいちばん夢を見られているともいえる。おれはそのように思う。夢の先が戦争だとしても、夢を見ている間は、現実のない理想がある。たとえば、おれも理想の恋人像などは、現実を見ない時にいちばんはっきりとする。現実のままならなさに、少年の、心や如何に、思わんや。おれはいま、悔し涙を流したい年頃なので、流したいと思います。うぇぇ涙

          独悲(こま)

          やっぱり無理だ。おれはだめなやつだ。いまだにやさしいあの人のことを思い出す。おれが救えなかった、ほんとうにほんとうにやさしいあの人のことを思い出す。 一緒に遊んだ場所も、一緒に遊んだゲームも、いまだに残っている。あの人はもういないのに、虚しく残るアカウントにおれは胸を痛めるばかりだ。後悔といったら、心持ち次第なものだと思っていた。しかし、そんなことはなかった。「覆水盆に返らず」という言葉を反芻しながら、二度と戻らない出来事に苦しめられ続けるのが人生だと知った。贖罪もままならず

          リアル辛すぎるなあ。誰かにこの体明け渡したいなあ。なんて思ってたら、史上最悪の悪夢を見せられた。有り得ない。意地悪なリアルだ。どうにもならない。この悪夢が続くのがリアルだ。嘘じゃない…辛い…

          リアル辛すぎるなあ。誰かにこの体明け渡したいなあ。なんて思ってたら、史上最悪の悪夢を見せられた。有り得ない。意地悪なリアルだ。どうにもならない。この悪夢が続くのがリアルだ。嘘じゃない…辛い…

          仕方ナイ

          仕方ないと謂フ 仕方ないと謂わないやうにスル 心がけの狭間 モップ掛けの合間 どこにいくわけでもない言い訳と「そんなこと言っていいわけ?」 仕方ないネ

          歴史

          哲学的なことを考えたあとは普通の人との会話が難しくなるという法則がある。普段から難しいこを考える人は少ないようだ。それでも、本に載ってる哲学者の思想は俺のものよりずっと難しく深いことを考えているので、俺は哲学者に追いつけばいいんだか、「普通」に合わせるために難しいことは捨てた方がいいのか迷う。まあ、往々にして難しいことは捨てて、人とか変わった方が上手くいく。「トロッコ問題」を考える時にあまり時間を費やさない人が街に溢れている。悪いことでは無い。俺が世界情勢や世界史を勉強してい

          なんの比喩

          近づいては遠ざかって 近づいては遠ざかって

          不満げな心と境遇

          毎日の不安と不満足は何時まで続くのだろうか 明け方を前にして目を開ける囚人と 欲に負けて虫になった僕らの末路の邂逅 ふと目を移すと愉しそうな奴らが目に映る 目の表面に浮き出る今日も物騒ではないが 何処か心の奥がずっと騒めくのは僕の所為 痛くって仕方が無い僕が! 何処から来たのか判らない僕が! 今日も苦しくってのた打ち回る 地球!

          おどる おどる

          いまだにたのしい思い出はたのしいまま かなしみはだれにもいえず ひとりなみだをながす夜 いつわりにならないあの笑顔と二度と逢えないかなしみと「覆水盆に返らず」なんて呟いてけふもこころおどる おどる かなしくって こころ おどる おどる

          星空の夢

          夢から覚めた時に、僕は自分がこの世界(現実世界)にいる意味が何も無いことに気づき、考えることをやめた。が、しかし、思考は回り続け、夢の世界では隔絶されていたこの世界(現実世界)の情報が、僕の頭の中に雪崩のように押し寄せてきて、僕は再び苦しめられた。一瞬の諦めと心地良さから締め出され、僕の頭が、胃が、だんだんと痛くなってきた。痛覚すら通じない夢の世界では、僕はこんな思いをせずに生きられたのに。残酷なまでに続くこの世界(現実世界)で、僕は一生繰り返し続ける。星になった気分をまた味

          (不安)になってきた。俺の心が乳歯のようにぐらぐらぐらついてきた。つらい。

          (不安)になってきた。俺の心が乳歯のようにぐらぐらぐらついてきた。つらい。

          やめられねぇ

          「これだからVRCはやめられねぇ」という瞬間があるからこそ、俺はVRCをやめられねぇ 人生は…(× × )

          history

          過去はお嫌いですか? いい出来事はよくても、悪い出来事は嫌ですか? 思い出したくありませんか?知りたくもありませんか? 私は過去…つまるところ歴史というものがとてもすきです。先人たちが歩んできた轍。それらは私たちに色々なものを教えてくれます。ですが、べつにためにならないといけないわけでもありません。 ただ悲しい、嬉しい、それらすべての過去が詰まっている歴史を楽しめばいいのです。数多の命も、数多の出来事も、すべて過ぎ去ったことなのですから。映画鑑賞のように安心してびっくりした