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『あたたかい』ってなんなん

3泊4日の旅行に行ってきました。こんな時期にと思われるかもしれないけど、忙しい夏を乗り越えた自分へのご褒美です。(ワクチンは2回摂取済みです)

一緒に行ってくれたのは職場の先輩2人。もともと行くはずではなかったけれど、2週間前くらいに急に誘われて、せっかくならということで行ってきました。

行き先は与論島と沖縄本島。与論島は割とマイナーなところで、鹿児島県に属するけど沖縄にとても近い、人口5000人ほどの小さな島です。

実はこの島には少しだけご縁があって、4年前に高校の修学旅行で来たことがありました。その時はアクシデントで車椅子生活になり、島を満喫できなかったのでリベンジみたいなところもありました。

沖縄方面には良い思い出がなくて、今年の3月にも旅行するはずだったのが前日に高熱を出して断念。やっと健康な状態で遊ぶことができました。

与論島には沖縄からフェリーで向かいました。4年前と同じ船だったことに感動。もっとびっくりなのは島の民宿が、修学旅行の時に同じクラスの女子が泊まったところで、当時のクラスメートの写真が貼られていました。
(後の元カノさんもバッチリ写ってましたね。)宿のおばちゃんも母校のことを覚えてくれていてほっこりしました。

民宿のおばちゃんも、レンタカーの店員さんも、アクティビティのおっちゃんも、みんな優しくてあたたかさを感じました。

主な産業が観光業ということもあるだろうけど、外からくるお客さんに対してとても親切な印象。いろんな人が島を出入りするからなのか、どんな人にも一定の優しさで接している気がしました。人を受け入れるという点において、しまんちゅは寛容なのだと思います。

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最近この、あたたかさについて考えることが多くなりました。

僕が店長を務めるお店もあったかいんです。

来たときと帰るときはみんなきちんと挨拶をしているし、お互いの悪口とか言わないし、ありがとうってちゃんと言える人ばかりだし、仕事中も周りへの配慮を心がけているスタッフが多いし、シフト後もたわいも無い話をするためにお店に残ったり。最近は自分たちで賄いを作るようにもなりました。

なんか最近、お店の雰囲気が良い気がするのです。たまに代表がお店に顔を出すのですが、決まって『良い気が流れてるよね』と言います。

このあたたかさの正体はどこからくるのだろうか。

ちょっと嬉しい話がありまして、『しんが店長になってからみんな仲良くなったよね』って言われたことがあります。

確かに、去年までとは雰囲気の違いは感じます。誰の影響とかそういう話ではなくて、今のみんなはお互いを受け入れようとする優しさ(余白)がある気がします。

きっとこれはお店が売り上げ的にも、ノウハウ的にも余裕が出てきたからであり、お店がそういうフェーズに入ったのだと思います。

去年は前店長のもと、初めて学生運営という未知の領域への挑戦が行われた年でした。オペレーションすら不安な上、パンデミックが重なり、お店の業績はガクンと落ち込みました。

そんな中、前店長はやめることなくお店に立ち続け、理想とする場を作るために孤軍奮闘しました。

(何事も始めるのと続けるのが大変で、その点において前店長の残してくれたものは計り知れないです。ファーストペンギンは偉大なんです。そういえばビジュアルもペンギンに似てるよね、かっちゃん。)

彼がお店を守り、発信し続けたことで、僕が手を挙げるきっかけを作り、今のお店に対して責任を持つ3人のコアメンバーが集まりました。

お店の価値として掲げる『コネクション(繋がり)』を作るには、そのためのコミュニケーションが必要で、そのコミュニケーションをするためのオペレーションが欠かせないというわけです。

要するに、オペレーションの土台(前店長の時)があってこそ、コミュニケーションとコネクションが生まれているのです。

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少し逸れましたが、あたたかさの話に戻りましょう。

世代交代を経て、店長になった僕はどんなお店にしたいかと考えるようになりました。

この余白がある中で、お店をどんな場所にしたいか。自分の過去を振り返り、楽しいなあ幸せだったなあと思う瞬間を探すと、『クラス』とか『部室』とかが思いつきました。

誰かがふざけてみんなで笑ったり、行事の成功のために一致団結したり、辛い練習の後にだべったり。

そういう場所には必ず、『ここに居てもいいんだ』と思わせるあたたかさがありました。お互いを受け入れる優しさに溢れている感覚。
難しい言葉で言うと『心理的安全性』というやつです。

『受け入れる』、全てはそこから始まるのだと思います。

思い返すと、お互いを受け入れる状態を作るために、店長として意識してやってきたことがありました。

『挨拶をする』
『感謝と謝罪を忘れない』
『手伝う』
『雑用は進んでやる』
『一緒に何かをする機会を作る』

『お店のことが好きだと伝える』
『みんなのことが好きだと伝える』

当たり前のことだけど、だからこそきちんとやる。これらは大事にしてきたつもりです。

やっていくうちに少しずつ、お互いに優しくなっていき、お店を好きだと言ってくれる人が増え、あたたかさが生まれてきたのだと思います。

あまりnoteには書いていませんが、副店長の2人がお店に対してたくさん愛情を注いでくれたこともとても大きな影響を与えています。(ありがとう)

目に見えないものだから、自分が残せたものなのか分かりづらいです。ちゃんとできているのか不安にもなります。まあでも、出来てる方だと信じたいです。

現時点での、あたたかさの正体は、お互いを受け入れる余白(心理的安全性)と当たり前を大切にする姿勢なのかなあと考えています。

もっと深堀を進めると、同じ目標を掲げることで生まれる当事者意識の話になりそうな気がしています。

これはまだ仮説の段階なので、閑散期を使ってワークショップやイベントを通して原体験を作り、その真意を見つけられたらいいなと思います。


繁忙期あっという間に終わったなあ。色々また忙しくなりそうだけど、発信することをサボっちゃいかんなと痛感した月初めでした。

今月も人生頑張りましょう!!!!


p.s 旅行は優しい兄さん2人のおかげで超楽しかったです。2人の優しさに触れた4日間でした。ありがとうございました!






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