「がんばらない」を目標にしたら、「やりたいこと」がみえた
「今年の目標を立てる」というとき、「目的」って明確にしていますか……?
そもそもなんのために目標を立てるのでしょう。そこには目的があるはず。
とはいえ、『7つの習慣』を読んで目標でも立ててみるか、と思ったころ、わたしは目的と目標の違いさえ、よく分かっておりませんでした。
たとえば「ダイエット」なら。
「今年の目標はダイエットです!」
といえるけれど、
「今年の目的はダイエットです!」
というと、違和感がありそうですね。「お菓子を食べない」理由が、「ダイエット」なら分かるんだけど。
「目的」というゴールがあって、そこに向かう過程にあるのが「目標」。なので、「目的」は長期的なものになりやすく、「なぜやるのか」という言葉で語られます。
一方の「目標」は短期的なものに設定されることが多く、「なにをやるのか」にフォーカスされます。
『7つの習慣』の中で「目的」について触れているのが、第2の習慣なのですが、わたしはこれがとても苦手なのですよね。実は、版が変わったとき、翻訳も変更されています。
わたしは96年版のほうが考えやすいのですが、そうではない人のほうが多いのかもしれません。実は「7つの習慣セルフコーチング」講座を開講する際、このふたつのどちらがイメージしやすいですか?と聞いてみるんです。いまのところ、みなさん「完訳版」とお答えになるの……。
でも、これはもしかしたら思考のタイプによるのでは?と思うようになりました。
なので、ゴールを思い描くほうがやりやすいなら、先に目的を明確に。コツコツ積み上げていくことが好きなら、目標の先にゴールをみつける、もアリなんじゃないか(と言いたい)。
昨日のnoteで書いたように、わたしがやり直し人生で最初に立てた目標は、「がんばらない、無理をしない」でした。
このとき、長期的な目標もまだなかったですし、もちろん「目的」なんてあるわけなーい、という状態。
でも、一年間「がんばらない、無理をしない」をやってみて、逆に「やりたいこと」が明確になり、実現したいことが分かってきたのです。
がんばらなくても、やりたいことって意外とあります。そして、やらないといけないと思っていたことを断捨離できたので、より「どこに行きたいか」がクリアになってきた。そんな感じ。
そこでようやくミッション・ステートメントもつくってみるか、と思えるようになったわけです。
なんだかずいぶんと遠回りしているような気がする……。でも、おそらくわたしには、このプロセスが必要でした。
ハーバード大学で行われた史上最長の幸福研究には、時間と注意は「払う」という動詞で語られることが多い、という話が出てきます。
でも、このふたつは、あとから補充することができません。つまり、時間と注意を相手に差し出すということは、自分の命を相手に与えることと同じなのだ、と。
「目的」というゴールが明確になっている人なんて、そうそういないもんです。であれば、それを見つけるための「時間と注意」は、できるだけたっぷり使ったほうがいい。
「なにをやるのか=目標」を決めるだけで、「こっちじゃないんだな」というおおざっぱな方向は分かってきます。その先に、きっと「なぜやるのか=目的」が見えてくる。
焦らず、ゆっくり、たっぷり、「時間と注意」を使いましょう。
ちなみに、「がんばらない、無理をしない」という目標を立てて断捨離した翌年は、「ゆっくり急げ」と「豊かさマインドを育てる」という目標を掲げていました。
いまみると、ツッコミどころ満載やな……。
こんな試行錯誤をしながら、なんとか今も生きていること。周囲の人の支えがあったおかげだなーと思います。
わたしと同じように、目標について明確にできない、そもそも目標を立てられないという方は、よかったら7SALONナイトにお越しください。
本日1月31日20時スタート。無料です!!
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