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日々の言葉 #64『いのちの秘義』

今日の本の言葉は、若松英輔さんの『いのちの秘義——レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』の教え』から。

若松英輔さんと読むレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』です。

「センス・オブ・ワンダー」とは、「神秘さや不思議さに目を見はる感性」のこととあります。

若松さんは、ここからさらに考察を進めて、「この世界そのものを生かしている“いのち”」であり、「私たちの生活と人生を根底から支えているはたらき」でもあると語っておられます。

これをひと言で表した言葉が、タイトルの「いのちの秘儀」なのかな。

人間も、木も、動物も、魚たちも、地球上に生きるありとあらゆるものは「いのち」によって、つながっています。

でも、人間はそのつながりを「利用」することばかり考えてきたのではないか。利用するだけの関係は、すり減るだけ…という指摘には、大きくうなずきました。

ちょっと話は変わるんですが、家の近くに、新しく区の施設ができたんです。

周囲には植栽もされていたのですが、先日前を通ってみると、見事なくらい全部枯れていました……。ダンナ氏は元植木職人のため、こういう状態の木々を見ると、激しく怒ります。

「植物だって、生き物なんだよ! 植えるならちゃんと面倒をみなよ!!」

「センス・オブ・ワンダー」を感じられない仕事は、残念な気持ちにさせられますね。

植木や自然の事物に限らず、人間関係も同じだと思います。

誰かのスキルや知識を「利用」するだけでは、チームとしての強さは生まれません。ましてやシナジーが生まれることもない。

もっと持続的であるために、まずは人に対する「畏敬と愛」を持ちたいものです。

あなたにとっての「センス・オブ・ワンダー」は、どんなことですか?

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「なぜ」が人生を深くする。
毎日、小さな問いを発信しています。
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