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子どもに伝わる話し方(年中行事)

今回は年中行事の子供に伝わる話し方について書いていきたい。

これは自分が実習の時に買ったベテラン保育士さんの声掛け集を参考にしてるので、保育士さんの、視点で書かれている。

しかしながら、家庭でも役立つ視点があるかもしれないし、保育士の視点を知ることで、新しい考え方が生まれてくることもあると考える。

残念ながら、8年前の本であり、現在と共通してる所もあれば違うところもあるかも知れないのでそこはお詫び申し上げたい。

声掛けに対する考え方は色々あると思うのであくまで参考程度でお願い致します。

避難訓練中にふざけている場合


避難訓練は子ども達の命を守る、大事な業務の一つであるが定期的に行われているため、気が緩む傾向にある。

ふざけている子どもには「もし本当だったらどうなるの?」と真剣な表情で質問し考えさせることが大切である。

避難訓練は本当に火事や地震があったときにケガをしないように逃げる練習という説明して、避難訓練をする意味を子ども達に考えてもらうことが大切である。

先生の真剣な様子を見せることで、子ども達もそれを肌で感じ、真剣に取り組むようになる。

年少児に対しては避難訓練を理解することは難しいのでとても大切なことをしている、ちゃんとしなければならないということ、ふざけているとどうなるかということを先生の行動や口調で伝える。

急遽、子どもにけが人の役をさせることで、災害が起こったときにふざけているとけがにつながり、危ないことを気づかせるきっかけにすることも有効である。

NGな行動としては、先生自身が避難訓練への緊張感を欠いている場合、子ども達にも伝わりマネをする。ふざけている子どもを放置することもよくない。



参観日に後ろが気になり、話を聞かない場合


参観日には子ども達もいつもと違う状況に、気が散って活動に集中できない子もいる。

子どもがちゃんと理解できるように、保護者を指差し、子どもに保護者がいることを目で確認させ、子どもの気持ちを落ち着かせる。

それでも落ち着かない様子であれば、保護者に声掛けをおこない、子どもとアイコンタクトでしっかり結び付けてあげる。

しっかりと自分を見てくれていることが納得できれば、集中できる。

年少の場合は子ども達を落ち着かせるのは難しいので、親子で一緒に遊ぶ保育参加にすることで子ども達も楽しく過ごせる。

クラス全体が落ち着かない時は、最初に今日は参観日であることを伝え、一回だけ保護者を見てもらい、気持ちを落ち着かせたうえで、活動に集中させる。

NGな行動しては子ども達が気になっていることに「ダメだからやめなさい。」と注意行うことは、逆に不安を増やす要因になる。



保護者が行事に参加できず一人でいる場合


保護者が行事に参加できず一人でいる場合は細やかな配慮が必要である。

顔を覗き込んでちょっと大げさに保育士にママ役あるいはパパ役をやらせてほしいと頼み込む。

子どものつらい気持ちを理解することは必要だが、同情するとより子どもの心を傷つける。

先生側が下手に出てお願いすることで、「頼まれたら仕方ない。」と優越感を感じさせ、寂しさを紛らわせることに繋がる

事前にチェックを行い、自然な流れで行う。

年少の場合、いつもの先生としての態度ではなく少し大げさにママ役を演じる。先生を独占しているといった気持ちになることで寂しさを軽減させていく。

保護者がいない子どもが複数いる場合、子ども達をグループにまとめて、先生がひとりつく。

子ども達に連帯感を与えることで、自分だけではないといった気持ちを持つことで寂しさを軽減させる。

NGな行動としては子どもの保護者がきていないことが周囲にばれるような発言その子どもを傷つけることになる。



発表会等で緊張している場合


発表会等はちゃんとやろうという意識が強くなり、不安が募り、緊張しすぎてしまう子どももいる。

子ども達が緊張するのは当たり前のことと考え、満面の笑顔で優しく不安な気持ちを受け止める。

さらに、失敗しても大丈夫なことを伝え、安心感を与えることで落ち着いてくる。

発表前に挨拶などで一度舞台に立ち、それから本番に入るのも有効である。

舞台袖から保護者の顔を探して確認させることで落ち着く子も多い。劇の際中等に保護者を探すといったことも避けられることもある。

心の緊張は身体の緊張にも繋がるので、大きく深呼吸させたり、ふにゃふにゃ体操等、身体の緊張をほぐすことで心の落ち着きにも繋がる。

NGな行動としては先生も緊張しているといった緊張をあおる発言は子どもの緊張を増加させることがある。



運動会の練習をやりたがらない場合


運動会に向けて、みんな一緒に練習してほしいのに、中には他の事を始め出し集中できない子どももいる。

同じ動作を繰り返すかつ先生の言うとおりに動かなければならない練習はつまらないと感じる子もいる。

集団で行う練習は『みんなで・一緒に』がポイントである。

みんなで協力する場面があることを強調すると、やっぱりやらなきゃと感じる。

練習するとうまくなり、自信が付き、運動会が楽しめるといった動機付けをすることも一つの方法である。

自信がない子どもには上手になった・頑張った等の声掛けも大切である。

年少児の場合は子ども同士より先生と一緒にすることの方が嬉しいので、先生と一緒にしようと優しく声掛けをおこなう。次に手を繋いで誘い、子ども達の輪の中にいれてあげる。

それでも嫌がる年少児には無理させず、繰り返し声掛けをおこなう。

運動に苦手意識を持っていたりと不安を感じている場合には「先生と練習しようか。」と個別に対応する。丁寧に指導して自信を付けてもらうことが大切である。

NGな行動としては「やりたくないからやらなくていい。」とその子どもを突き放すような発言は厳禁である。一緒にするタイミングを逃す。

他の事を始め出す子どもは自分に気をかけて欲しいとのサインとも受け止めれるので一緒にしようと優しく声掛けをおこなう。



以上、年中行事の子供に伝わる話し方について書かせて頂いた。

個人的には、子どもではなく一人の個人として扱い尊敬して挙げることが大切なのかなと感じた。

また、機会があれば違う場面についても書いていきたい。






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