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【ウェルビーイング】「ウェルパ」で大事、お金より時間~AERA2023.10.9号より

まずは日本シリーズの話をさせてください(笑)

この話題を書いている現在(11/2)、プロ野球の日本シリーズが最高潮の盛り上がりを見せています。私の場合、WBCでハマった「ニワカ」なので、両チームのファンの方々には怒られそうですが・・・。とはいえ、阪神タイガースには中野選手、そして大復活の湯浅投手。そしてオリックスバッファローズには山本投手、宮城投手、山崎投手、宇田川投手とWBCメンバーが勢揃い。「宇田川会」の投手チームは湯浅投手がオリックス投手陣(かつWBCメンバー)と談笑を交わす光景が記事になるなど、未だ覚めやらぬWBC熱があって嬉しく思っています。

侍ジャパン対決!どっちも応援したくて大変でした・・・

そして今夜は試合終盤で山崎投手、宇田川投手が登板。対する中野選手・・・となると、WBCファンには堪らないシーンだったのではないでしょうか?試合は2試合連続で湯浅投手が勝利を呼び込んだ(としたいところ)かのように、一気に流れを掴んだタイガースが大逆転!仲間の送球ミスからリズムを崩した山崎投手、そしてここまで強心臓の守護神、宇田川投手が相手打線に捕まり、悲痛な表情を浮かべていたのが印象的でこちらにまで痛みが伝わってくるほどでした。

とはいえ、今年の「ARE」は横田選手のためにも・・・

これでタイガースが王手。とはいえ毎回日本シリーズに相応しい熱い試合が続いておりますので、こうなったら最後までもつれ込んでほしい(つまりは手に汗握る試合を見続けたい)と思っています。実力も最高かつキャラクターも明るい投手陣をそろえたバッファローズは手堅いですし、本当にどちらが勝っても嬉しいのですが、今年は横田選手のメモリアルな年でもあるので、横田選手のためにと闘志を秘めている岩崎投手らのことを思うと、勝利の女神がタイガースに微笑んでくれたら・・・などと、勝手に楽しんでいます。


いよいよ本題の「ウェルパ」とは?

さて、いよいよ本題の「ウェルビーイング」です。先日「AERA(2023.10.9号)」でも特集が組まれていました。やはり今のはやり言葉なのでしょうか?なかでも気になったのが「ウェルパ(ウェルビーイング・パラドックス)」という言葉。「コスパ」が価格に見合った利益が得られるかどうかに重点が置かれているのに対し、「タイパ」は時間資源を投下する対価として、結果的に満足する行動になっているかどうかに重きを置く考え方。そして2030年代に向けて注目を浴びているのが「ウェルパ」なのだそうです(この記事によると)。以下、記事より引用します。

ウェルパとは「ウェルビーイング・パフォーマンス」の略。ウェルビーイングとは「心身が満たされ、生き生きと健康で過ごせる状態」を指す。自分の行動や購入する商品・サービスが、自分自身や社会のためになっているか。つまり、ウェルビーイングになれるかどうかが消費者の意識や行動の重要な評価軸になる、と立木さん(電通未来事業創研)は予測。

「AERA」2023.10.9号より

ウェルビーイングに健康は必要不可欠!?

記事の中では「ちょこザップ」に代表される、コンビニジムのビジネスモデルを取り上げていました。「健康な身体を手に入れるためには、お金も時間もかけてスポーツジムに通うのがこれまでの常識だったのに対し、スキマ時間に安価で通えるのがまさにウェルパだ」と紹介されていました。確かに、自分の現在の状況を考えても、仕事も大事だけど、自分の生活・自分の健康も(いや、こっちの方が)大事だ、ということに重きを置いているので、なんとなく納得できます。

「ウェルパと密接不可分の関係にあるのが健康だ。日常生活で少し身体を鍛える習慣を身につけることで気分がリフレッシュできてハッピーになれる。これぞまさにウェルパだったのかもしれない。
「ウェルパを考える上でカギになるのが「時間の概念」だと立木さんは言う。人々の関心の先、すなわち投資先は富から時間へシフトしていく、という仮説を立てています。」

同上

ウェルビーイング×時間の概念=ウェルパ?

よりよく生きるためには、まず「健康」でなければ人生を楽しめませんからね。やっぱり身体が資本、という意味では自分に合ったレベルで運動を習慣化し、健康的な食事や生活習慣を送るということは、ウェルビーイングに欠かせない要素なのでしょうね。ま、ここからいきなり「時間の概念」に飛躍するのは、なかなか面白い発想だな、と思いますが、自分らしい生活を送るためには、貴重な自分時間をどう活用するか、が大事であるということでしょうか。

コスパやタイパも包含する形で「時間の使い方」の差別化を図るウェルパの潮流が顕在化していく、と立木さんは予見する。」
「時間はすべての人に平等に与えられた資源です。その時間すら忘れて没入できる体験にどれだけ費やせるか、ということに価値を見いだす流れです。」
「お金を増やすことよりも「ウェルパ=自分のための時間を増やすこと」に価値の軸が移りつつある表れとも受け取れます。」

同上

ウェルパの背景にポストコロナ時代の影響あり?

この記事には触れられていませんが、ポストコロナ時代というのも関係しているように思います。コロナ渦の「おうち時間」や「リモートワーク」を経て、保守的な日本でもデジタル化が一気に(日本社会としては!)進んだように思います。ZOOMなどを使ったミーティング、○○ペイ等の電子マネーは一気に市民権を得ましたし、外食ではタッチパネル式のメニュー表や配膳ロボットも当たり前のように見かけるようになりました。

さらには「働き方改革」(が成功したのかはよく分かりませんが・・・)という音頭の下、より自分らしく、自分ファーストで生活を送ろうという意識が高まったのではないでしょうか。そんな中ですでに定着してきた感のある「コスパ」、「タイパ」と合わさって、自分らしい生活・自分らしい時間を過ごすためのパフォーマンスへの意識も高まった、とも考えられるように思います。

とはいえ、コロナ渦明けのリベンジ○○の動きも見逃せません

一方で、コロナ渦に余儀なくされたリモートや「3密防止」の反動として、人間の本来の「持ち味」である、皆で集まって何かをする、といった行動が再び脚光を浴びているのも見逃せない要素だと思います。リベンジ消費、音楽フェスや旅行、そしてスポーツ観戦などがその代表例ですね。リベンジ消費に関しては、なかなか財布の中が暖まらないため、その波に乗り切れていませんが(笑)、フェスやスポーツ観戦は今年、特に話題になっていますよね。先のWBCもそうですし、バスケやラグビー、サッカーにバレーボール・・・と年中スポーツ三昧。さらにフェスも復活し、活気を取り戻しています。

「ハレとケ」がより鮮明になったのでは?

きっとコロナ渦でライフスタイルに変化が起き、きっと「ハレとケ」がより鮮明になったのかな、とも思っています。みんなで集まって楽しむ「ハレ」の機会は今までよりも「より盛大に」そして、普段の時間は「自分時間を大事にする」、これは決して質素というわけではなく、自分の使いたいこと、やりたいことのためには目一杯使い、必要のないものに関しては冷静に反応する・・・といったことでしょうか。こうした行動も「今」を的確に表している気がしますね。


やっぱり人間は皆で集まって楽しむのが好きですから

話は冒頭の日本シリーズに戻りますが、いやー、甲子園球場で観戦するファンの方々の嬉しそうな表情。そして地鳴りのような大声援!これぞコロナ明けを待っていたぞ、というような解放された熱気がテレビ越しにも伝わってきたように思います。ですから、常に「○○パ」とかでドライに過ごしているのではなく、使うところには目一杯使う、そしてその場、そのときを自分らしく目一杯楽しむ。これぞ本当の「ウェルパ」なのかな、なんて思いました。


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