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【人】人間は「人・本・旅」の3つからしか学べない〜出口治明さん

今回はお会いしたこともないのに、勝手にメンターの1人だと思っている、出口治明さんについてお話したいと思います。

詳しくはwikipediaでしっかり解説されてますので、そちらをご参照頂ければ良いのですが、日本生命で重役まで勤められ、定年間際の60代でネット専業のライフネット生命を立ち上げ、その後なんと大学の学長になるという大活躍をされています。近年、大病をされてからの現場復帰を果たすという、不撓不屈の精神の持ち主。今回はそんな出口さんの名言と共に語っていきたいと思います。

私は「人間ちょぼちょぼ主義者」です。要するに「人間の能力はそれほど高くはない」と考えています。

僕は常日頃から、人間が情報をインプットするには「人・本・旅」の3つが大切であると思っています。

初めて知ったのは、ライフネット生命を立ち上げたあたりだと思います。メディアでも話題になりました。同時期にビジネス本もいくつか出されており、丁度中間管理職だった私は貪るように読み耽りました。一言で言うと、他のビジネス本とは全く違う印象を受けました。

すごく合理的な考えを持っていて、複雑な話をストンと落とすのが上手だな、というのが第一印象。そうそう人間なんてそんなもんなんだから、相手に期待し過ぎないでいいんだよ、と教えてもらったような気がしました。当時は些細なことでイライラするタイプだったので…

また、出口さんの信条「人・本・旅」はまさに我が意を得たり…!そうそう、その通り!私も全く同じです!!と感激しましたね(…とはいえ、内容があまりにも薄いのですが、私の場合は…)

読書で特に勧めたいのは、古典を読むことです。古典は長い間マーケットで評価されて残っている本です。今売れているビジネス書を10冊読むなら、古典を1冊読む方が役に立ちます。

当時、ビジネスハウツー本を読み漁っていた私には慧眼な一言。確かに当時、話題になった本でも内容的に物足りないものが結構あったように思います。それを考えたら古典は長い期間ベストセラーなわけですから、そりゃ内容が濃いわけですよね、ただ、古典は難解でして…そこに躊躇してしまうわけですが…

また出口さんは若い頃からの読書家、かつ大の歴史ファン。いろいろな歴史本を読んでいますが、出口さんの語る歴史書はストンと分かりやすい。なぜなら根底に「人間ちょぼちょぼ論」があるから。数多くの歴史に残るイベントを「皆さんでもそう思うでしょう?」という身近な喩えを用いて進めていくので本当にわかりやすいんです。

それに良いものは良い、悪いものは悪い、がハッキリしている、しかも感情や気分ではなく、ドライに行った行為や出来事への対応からジャッジしているのが斬新でした。どうしても歴史上の人物って各々思い入れがあり、いいも悪いもあるけどとにかく好き!嫌い!みたいな話になりがちになる傾向がありますよね?

出口さんがロンドン駐在時の話があるのですが、シェイクスピアやイングランドの歴史など、自国民でなきゃわからないような細かな話を現地の社員としたらしく、「日本人なのにそんなことまで知っているのか!」と相手が喜び、一気に打ち解けた…というエピソードがあるのですが、これこそ長年の趣味が生きた実例ですよね。ま、もちろん英語も相当堪能だったわけですが…笑

出口さんが学長をされている大分にある、立命館アジア太平洋大学(APU)ですが、世界各国から学生が集まる、まるで国内で留学できるような場所のようです。開明的な学長の下、こんな時代だからこそ、世界レベルのスケールの大きな若者たちに学んでほしいな、と勝手に願っています。今、戻れるなら私自身がAPUに行きたいくらいです(笑)。

出口さんについてはもっともっと話したいことがあるので、またの機会にお話したいと思います!

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