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【バスケW杯】リアル「天地人」を称えたい!&これだけは言いたい!(喝)


「天地人」とは「天の時、地の利、人の和」を指す孟子の言葉です(ちなみにNHKの大河ドラマのタイトルにもなりましたね、直江兼続の物語でした)。時に「いいチーム」ってこの「天地人」がビタっと揃う瞬間だったりしませんか?繰り返しますが、今春のWBC然り、今回のバスケ日本代表もチームメンバーが口々に「いいチームだった」と公言しています。

まずは「人の和」ですが・・・

カーボベルデ戦終了後全体の記者会見も終わった後で、渡邊雄太選手が「またこのメンバーで試合したいなー」と呟き、速攻で富樫勇樹選手が返信するというのも話題になりました。こうしたチームってなかなか作れるものではないということが分かっているからこそ、代表経験の長いベテラン勢は特に感慨深いものがあったのかもしれませんね。

とはいえ「天地人」を強調し過ぎると・・・

「今回はたまたまだろう」と訝しげに思う方もいるかもしれません。もちろんそうした側面は否めないかもしれません。でも、不思議とそういう「縁」に恵まれる、なんだかよく分からないけど「いい空気になっているぞ」という瞬間ってきっと誰もが一度は経験しているのではないかとも思うんです。WBCにおいてもベテラン勢ではなく若手中心+大リーガーというメンバー選びが功を奏し、過去に優勝を経験している唯一の選手、ダルビッシュ選手が今回はメンバーを率いて、積極的にアプローチしていく様子がSNSやメディア等でも取り上げられました。

今回のバスケ代表も直前にケガで辞退されたり、参加できなかった方もいたようです。その中で集められたメンバーが同じ目標に向かって、トムさんだけでなくスタッフ、そしてメンバーを「信じる」ことで「一丸体制」を作り、下馬評では「死の組」と言われたグループを戦い抜き、見事五輪の切符を自ら掴むという大成功を勝ち取ったわけです。きっとWBCの鈴木誠也選手、栗林選手のように無念のリタイヤ組のように、バスケチームでも途中離脱のメンバーもいたかもしれません、そんな彼らの思いも背負って戦いきったのでしょう。

「地の利」に関しては最早、いうことはないですよね

リョータの故郷、沖縄!(笑)。何度も繰り返すまでもなく、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の冒頭。きっと誰もが度肝を抜かれたオープニング。描かれていたのは「沖縄」そして本大会の会場。ドイツ戦では「空席問題」で渡邊雄太選手とトムさんの激怒もありましたが、オーストラリア戦からはほぼ満席かつ、アリーナが揺れるほどの大きな声援。解説の誰もがこんな声援は聞いたことがないとおっしゃっていましたので、本当にすごかったんだと思います。さらには試合後のファンのお見送り。代表チームの気さくさがにじみ出ていて好感ある光景でした。

「天の時」とはまさに今回!

何度も恐縮ですが、昨年12月からの映画版「スラムダンク」で再度日本中がバスケットボールへの関心を再び呼び起こし、さらにはBリーグも順調に活性化してきており、今年は琉球ゴールデンキングスが優勝を勝ち取るという嬉しいサプライズ。そしてワールドカップの会場が沖縄。ちょうど8月末日を持って映画が一旦終映を迎え、多くのファンが「ロス」状態のところに、日本代表チームが映画のストーリーを地で行く、いや、映画を超えた素晴らしいゲームを見せてくれるという・・・これはもう「バスケの神様」がいらっしゃるに違いない、というくらい神業の連続でした(カーボベルデ戦終了後、場内に響き渡った「第ゼロ感」もまた奇跡ですかね(笑))

さて、ここからは一旦、来年のパリ五輪に向け、代表チームはそれぞれのチームに戻って、ひとまず自分たちのチームのために取り組むことになります。なんとか「一過性のブーム」で終わることなく、バスケ人気が持続的なものになることを願っています。まずは試合観戦からですかね、今後も見逃
せません。


ここからは若干残念な内容・・・

と、ここまでは「天地人」にかこつけて、日本代表の活躍と今後の期待を書き連ねてみました。ここからは若干残念な内容になります。もしかしたらお読みになる方によっては不快に感じる点もあるかもしれませんが、ここは一個人が勝手に思いをつづっているということでご容赦ください。決して「悪口」とかではなく、ただただ「悲しい」ということを書きたいのです。

ヤフーコメント等を読んでいると、概ね今回の日本代表を称える感想が多く寄せられています。が、中には「どうしてこんなことを書くんだろう?」「この人は炎上されたいのかな?」と疑問に思うものが時々紛れています。

例えば・・・
・ 河村選手はNBAでは難しいのではないか?
・ 五輪には八村選手が出るとかどうなの?
・ もう時代は富樫選手ではなく、河村選手だよな
・ 五輪に出るくらいで大騒ぎか?
・ いちいちスラムダンクと重ねるの、そろそろいいんじゃね?

 などなど(コメント内容は少し変えてあります)

なぜ敢えてアンチコメントを書きたいのか?

もちろん表現の自由があるので、別に何を発言されても良いわけですが、それでもなぜ敢えてそうしたアンチコメントを書きたいのでしょうか?自分は人と違うんだ、ということをアピールしたいのでしょうかね?その発想が全く理解できず、本当に悲しくなります。

各コメントへの私なりの反論(というか思い)

河村選手も背丈のことは十分理解しており、それでも自分の強みを生かし、さらにはテクニックを増やすなど、日々改良改善に努力を重ねています。そうした方に向かって直接は言えないから、こうしたネット上で憂さ晴らしをしているのでしょうか?

また富樫選手も背丈のことは「僕は小さいんではなく、小さすぎるんだ」と発言されており、そんなハンデを持ち前のパス回しや3ポイント等で補いながら、NBAに挑戦するところまで努力をされた方です。それにお二人は先輩後輩同志であり、河村選手は尊敬する人として富樫選手を挙げています。よくもそんなことが言えるな、と腹が立つというより、やっぱり悲しいという感情の方が大きいですね。

さらに八村選手に関して。今回はNBAのチーム事情もあったような話もありますよね。それに東京五輪では日本代表として戦い、結果としては残念だったわけですが、その際にも「八村がいるから勝てる!」云々の前評判を煽るだけ煽り、結果が出た瞬間にいつものお得意「掌返し」。その結果、八村選手はメンタル面でも深刻なトラブルに見舞われたというニュースも耳にしました。これはテニスの大坂なおみ選手も同様のプレッシャーから来るメンタルヘルスの問題で休養を取られたりしましたよね、とにかく頑張っている人たちを勝手に上げたり下げたり。マスコミ、だけでなく私も含めて一般大衆は本当に自分勝手なものです。

オリンピックには12チームしか出られないんですよね、たしか。そんな狭き門を「自分たちの力で勝ち取りたい!」という思いのどこが悪いのでしょうか?渡邊雄太選手の「僕ら負け組ですから」と自嘲されていましたが、これまでずーっと勝てずに悔しい思いをしてきた日本バスケ界がようやく掴んだ「五輪切符」。あまり興味がない、関心がないのであれば、放っておけばいいのでは?と思ってしまいます。レジェンド折茂選手たちの世代や、田臥選手があれだけ大喜びしている姿を見ても、感ずることがないのであれば、それはとても残念なことですね。

さいごに・・・これだけはやめられません(笑)

私はスラムダンクファンなので、ついつい重ねて考えてしまう方なので、それを辟易とされている方もいるのか・・・とこうしたコメントを見て気づかされたのですが、これに関しては「申し訳ない!」と言いつつも、「でもやめられないんですよねー」と開き直りたい(笑)。

人生、楽しんだ者勝ち!斜に構える必要なし!

河村くんはリアルリョータだったし、富永くん、比江島さんはリアルミッチー。そして川真田くんはリアル花道だったわけで。(もちろんリョータがシュート下手とか、ミッチーがあんなに中に切り込めないとかそんなことは百も承知ですよ!)そしてフィンランド戦はリアル山王戦だったと思いたいんですよね、ファンは。つい先日まで映画で楽しんでいた面々がリアルの世界で楽しんでいるんだから、それくらい許してくださいよ、と言いたくなりましたね。そんな斜に構えず、何でも「楽しんだ者勝ち」だと思いますけどね。その方が、気も楽だし、楽しく生きられると思うんですが・・・。

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