未来予測から自分の行動を変える
こちらで紹介した著書「インターネットの次にくるもの」の章立てに基づき、自分のこれからの行動指針を立ててみる。
1. Becoming
人間の主観が影響を及ぼさないものは、どんどんその使う方向に加速度を持って変化していく。DXは止まらないし、人の手を介さなくて良いものは置き換えられていく。プロセスがプロダクトを凌駕していく。そんな中、自分はどのように社会と接点を持つ?何を貢献できる?
◉変わり続けるプロダクトではなく、プロセスに関連して儲ける仕組みを作る必要がある。
◉時代の進む方向を指し示したり、それにまつわる情報を世界から集め発信していくのは面白そうだ、飽きがなさそうだ。
◉主観を磨いていく。主観はAIに置き換えられない。俺はこう思う、俺はこうしたいんだという想いを育てていく。
2.Cognifying
我々人間の役割は『ロボットのために仕事を作り続けること』になる。そしてこの作業には決して終わりがないという。xxにAIをつけるが今後進んでいく。
◉どのようなものがAIによって置き換えられていくのか、置き換えられないかの理解を深める。
3. flowing
コピーできないものに価値がある。どんどん流れていくので、情報や本は無料に近づいていく。その中で、自分の足、頭で経験した事の重要性が増す。ひとりでPDCAを回し続けるヤツが途方もない場所へ行ける。①即時性②パーソナライズ③解釈④信頼性⑤アクセス可能性⑥実体化⑦支援⑧発見可能性がキーワード。
◉自らの経験を増やしていく。独自の経験を多く積む事で、置き換えの効かない存在になる必要がある。人と同じ事を学び、同じ情報に触れていては、新しいinsightを得る事は出来ないだろう。
◉ニッチな情報でも、発見可能性は上がっていく一方なので、自らの発信は継続していくべき。エッジの効いた考え、発信こそ希少であり、それは自らの経験からしか生まれないのではないか。
4. screening
世の中の本は相互に参照されるようになる。ひとつの巨大な図書館を形成していくイメージ。優れたコレクションをキュレーションするユーザは評判になり、それで商売ができるようになる。どこに何が過去に書かれているか、本物の知識を整理できる人は、それだけでキュレーターとして商売が可能に。
5.Accessing
人々のあらゆるものへのアクセスは、より容易になっていく。できる人/求める人は、よりできる/アクセスできるようになっていき、人間同士の中の格差は広がるかもしれない。
6. Sharing
デジタルのシェアは驚くべきスピードで広がる。"生産手段を持った大衆が共通の目標に向かって働き、プロダクトを共有し、自分の労働を賃金の対価なく提供し、成果物をただで享受する" 「新しい社会主義」となる。"労働の形は変わり、ひとつの組織のみで働く労働者は減っていく。自分の貢献できる分野で、複数の組織/グループで働く人が増えていき、流動性は高まる"。
◉価値があるもの、良いものの発見可能性は上がるが、いかに発見してもらうかも大事に。自分のそのフックは何だろうか。
7. filtering
テクノロジーでcommodityの価値は漸近線近似で、無料に近づいていく。人間の経験以外のものは全てcommodity化し、フィルターをかけられるようになる。経験の価値は上がり続ける。Personal coach、専用ベビーシッター、コンサートチケット、在宅訪問。こうしたものに我々は希少な注意を向ける。経験をデザインするクリエーターは価値が上がる。ロボットが人間の仕事を奪って何が残るか知りたいなら、経験に注目するといい。我々はテクノロジーを使ってcommodityを作り、自分自身がcommodityにならないよう、経験を生み出すだろう。Personalizeが進めば進むほど、フィルターはその個性を認識しやすくなり、より働きやすくなる。現代の経済はその中心の部分で、個別化と差異化の力が働いている。それはフィルターとテクノロジーによってさらに増強されるだろう。大規模なフィルタリングを使う事で自分が誰であるかが形作られていき、自分自身という人間をpersonalizeしていくのだ。
◉経験をデザインする側になる。
9.interacting(10.tracking)
2050年には我々は全身と全感覚を使ってマシンとコミュニケーションするだろう。人工物との間のinteractionが増える事で、人工物を物体として愛でるようになる。①より多くの感覚②より親密さを増す③より没入感を増していく。
◉より効果的なinteractingを自らとテクノロジーの間に構築して、自分を成長/拡張させていく。
11.Questioning
良い質問を生み出すことと、答えを理解することの労力の間には非対称性がある。今や答えが安くなり、質問はもっと価値を持つと言う、逆転現象が起きている。
答えを生み出すテクノロジーは必要不可決のままであり、おかげで答えはどこにでもあり、すぐに得られ、信頼でき、ほぼ無料になる。しかし、質問を生み出すことを助けるテクノロジーは、もっと価値のあるものになる。
瞬時に世界がつながる時代になって、あらゆるものへの確信がますます持てなくなっている。
権威から真実を教えてもらうのではなく、webを流れている液化した事実から自分なりの確かさを集めて回る事になってしまったからだ。
唯一の真実だったものが、複数の事実の集まったものになった。
◉より効果的な質問を生み出すようにできる自分を築いていく。成長/拡張のサイクルを自ら設計していく。
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